フレームワーク(考えのまとめ⽅、伝え⽅)

知的交流会 第4回2019/11/23

AgendaA) フレームワークって？

1. フレームワークって、なに？2. フレームワークの基本

B) フレームワークを試してみよう11. SWOT分析 , クロスSWOT分析2. 演習

C) フレームワークを試してみよう21. PEST分析 , VRIO分析 , マッキンゼー7S2. 演習

D) フレームワーク応⽤編E) Appendix

⾃⼰紹介ITコンサルタントの会社で、SEをやっています。

フレームワークは物事の考え⽅や伝え⽅の「型」のようなものです。今回、いわゆる「ビジネスフレームワーク」を中⼼に、演習を中⼼に進める予定です。

撮影OK。どこかに投稿をするときは、⼀声かけてくださいね。

A)-1：フレームワークってなに？• 「枠組み」• 「ものの考え⽅の整理⽅法」• 「ものの伝え⽅の整理⽅法」

• Wiki：Ø枠組み」「⾻組み」「構造」などと和訳できる英単語。Øビジネスフレームワーク - 経営戦略や業務改善、問題解決などに役⽴つ分析

ツールや思考の枠組み。MBAなどで教わることが多く、ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたもの。SWOT分析、ファイブフォース分析などが挙げられる。

Ø開発・運⽤・意思決定を⾏う際に、その基礎となる規則・構造・アイデア・思想などの集合のこと。⽇本語では「枠組み」などと訳されることが多い。ソフトウェアフレームワーク - コンピュータ・プログラミング⽤語。アプリケーションフレームワークなど。

A)-2：フレームワークの基本• MECE (もれなくダブりなく)• 演繹法、帰納法• 5W1H (6W3H)• 多様な視点

MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive ) 漏れなくダブりなく

⼈間

男性成年

未成年

⼥性成年

未成年

その他(LGBT等)

成年

未成年

⼈間

男性成⼈

学⽣

⼥性成⼈

学⽣

その他(LGBT等)

成⼈

学⽣

NG漏れ ： 未成年 且つ 社会⼈

ダブり ： 成⼈ 且つ 学⽣ . 漏れ、ダブりなし。

演繹法、帰納法• 演繹法• ⼀般的・普遍的な前提から、よ

り個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の⽅法。

• 帰納法• 個別的・特殊的な事例から⼀般

的・普遍的な規則・法則を⾒出そうとする論理的推論の⽅法。

ソクラテスは必ず死ぬ

ソクラテスは⼈間である

⼈間は必ず死ぬ

⽣きているものは

死ぬ

ソクラテスは死んだ

織⽥信⻑は死んだ

ペットのポチが亡くなった

5W1H

• When：いつ• Where：どこで• Who：誰が• What：何を• Whyなぜ• How：どのように

5W1H

• Whom：誰に• How many：どれぐらい• How match：いくらで

6W3H

正⾯から 反対側から 斜め上から

多様な視点• 主観、客観、俯瞰• テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ、などなど

B)：フレームワークを試してみよう1• SWOT分析• 内部要因と外部要因、プラス視

点とマイナス視点をもとに、マトリクスに分析する⼿法。• ⾃⼰分析によく使⽤されるが、

会社や集団など対象を選ばず使⽤できる。

• クロスSWOT分析• SWOT分析の結果をクロスさせ、

⾏動の指針を⾒定める⼿法。

Strong

• 強みWeakness

• 弱み

Opportunity

• 機会

Threat

• 脅威

内部要因

外部要因

プラス視点 マイナス視点

B-1：SWOT分析SWOT分析 プラス視点 マイナス視点

内部要因 Strong(強み) Weakness(弱み)

外部要因 Opportunity(機会) Threat(脅威)

B)-2：クロスSWOT分析Strong(強み) × Opportunity(機会)チャンスを⽣かすには

Weakness(弱み) × Opportunity(機会)チャンスを逃さないためには

Strong(強み) × Threat(脅威)ピンチを乗り切るには

Weakness(弱み) × Threat(脅威)回避すべきピンチは

C)：フレームワークを試してみよう2

•ここから先は、時間があればやります。

• ⾃⼰分析のみでなく、企業などで使⽤されているビジネスフレームワークを試してみよう。

• フレームワークはあくまで「考え⽅の型」。⾃由に組み合わせたりカスタマイズしても、⽬的が果たせるのであれば問題はない。

C)-1：PEST分析 , VRIO分析 , マッキンゼー7S

• Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの視点から現状をマクロ視点で分析する。

PEST分析

• Value(価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)を元に⾃社を分析する。

VRIO分析

• 組織を考える上で必要な7つの要素（経営資源）。ハードのSとソフトのSがある。• ハードのS：戦略(Strategy)、組織構造(Structure)、システム(System)• ソフトのS：スキル(Skill)、⼈材(Staff)、スタイル (Style)、共有価値(Shared value)

マッキンゼー7S

PEST分析Politics(政治) Economy(経済)

Society(社会) Technology(技術)

VRIO分析Value(価値) Rarity(希少性)

Imitability(模倣可能性) Organization(組織)

マッキンゼー7S (ハード)戦略(Strategy)

組織構造(Structure)

システム(System)

マッキンゼー7S (ソフト)スキル(Skill)

⼈材(Staff)

スタイル (Style)

共有価値(Shared value)

D)：フレームワーク応⽤編• たかが⼀⼈の頭や、会社などの少⼈数の集団で考えられることは限

られている。既存の情報をうまくフレームワークとして活⽤しよう。• ISO(International Organization for Standardization)：⽇本語で「国際標準化

機構」。IT、セキュリティ、環境、⽂書管理など様々な規格を定めている。実際に規格を全⽂を引⽤せずとも、⽬次と概要だけ拝借して使⽤すると効果的。

• 教科書：特に学校の教科書は特定の学問の分野を網羅している。⽬次を拝借して整理すると効果的。

• 組み合わせ• フレームワークの⼀つ⼀つは、限られた思考や分析の⼿法にすぎない。複数

のフレームワークを組み合わせて、有効活⽤しよう。

ご静聴ありがとうございました。

下記のサイトに、今回の資料を放り込んでいます。ご参考までに。

ITILと、たまにツールを、徒然とhttp://itil.osaka.jp/wordpress/

Appendix講義では使いませんが、参考までに。

マトリクス (優先度判定)項⽬ 影響範囲 影響度 対応期限 緊急度 優先度

メリット・デメリット分析＋重みづけ• 感情に寄らない判断をすべき時などに使⽤。• メリットとデメリットを羅列し、それぞれに優先度を「重み」として数値化する。• 数値の合計を⽐較し、メリットが⼤きければ実⾏。デメリットが⼤きければ、取りやめ

る。メリット 重み デメリット 重み

曼荼羅チャート• 曼荼羅の中央に最終⽬標を記

載し、その周囲に⽬標達成のための必要な項⽬を記⼊。• 中央で記載した項⽬を⽬標と

して、⽬標達成に必要な項⽬をさらに詳しく記載して⾏く。

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)

• ITILは、英国政府がまとめた「IT部⾨が成功する⽅法」をまとめた5冊の参考書。戦略/設計/移⾏/運⽤/改善の内容別にまとめられている。

• IT⽤に整理されたものだが、汎⽤性が⾮常に⾼いフレームワーク。21種類のプロセスごとに、

設計

移⾏

運⽤

戦略改善

改善

改善

ITILの各プロセス

• 戦略管理• ポートフォリオ• 財務管理• 需要管理• 事業関係

戦略

• カタログ• サービスレベル• 可⽤性• キャパシティ• 継続性• セキュリティ• サプライヤ

設計

• 変更管理• 資産• 展開• ナレッジ

移⾏

• イベント• インシデント• 要求実現• 問題管理• 権限管理

運⽤

• 識別/定義/収集/処理/分析/提⽰/実施

改善

２つに分類、3つに分類• 2つに分けるフレーム

• In⇆Out• メリット⇆デメリット• 主観⇆客観• AsIs⇆ToBe• 貸⽅⇆借⽅• 収⼊⇆⽀出• 演繹法⇆帰納法• トップダウン⇆ボトムアップ• 短期⇆⻑期• 過去⇆未来• 固定⇆流動• 感情⇆理性• 定量的⇆定性的

• 3つに分けるフレーム• テーゼ / アンチテーゼ / ジンテーゼ• 主観 / 客観 / 俯瞰

(⼀⼈称視点/⼆⼈称/三⼈称)• 資産 / 負債 / 資本• 収⼊ / ⽀出 / 財布の中• 短期 / 中期 / ⻑期• 過去 / 現在 / 未来• ⼦供 / 成⼈ /⽼⼈

SWOT分析では強み⇆弱み、機会⇆脅威といった、2種類の対⽐を組み合わせて分析した。この組み合わせを⼊れ替えて、状況に応じて分析することが可能。

⾊々とありすぎるフレームワーク1• マインドマップ• KJ法• オズボーンのチェックリスト• フランクリン式 メリット/デメリット• 曼荼羅チャートマトリクス• 重み付け• 5W1H、5W2H、6W2H• MECE• ロジックツリー(ピラミッドストラクチャ)• 意思決定ツリー• Why So? So What?• 組織図• データ/知識/知恵

• 円グラフ/棒グラフ/線グラフ• レーダーチャート• バブルチャート• ⾯チャート• 論理式• フローチャート• 最⼤公約数、最⼩公倍数• 優先度、緊急度、影響範囲

⾊々とありすぎるフレームワーク2• 4P• 3C• 4C• なぜなぜ分析• PDCA• 5S• PEST分析• ラベルづけ• QC7つ道具• 新QC7つ道具• パレートの法則• PLC(プロダクトライフサイクル)

• 5F• ランチェスター第⼀法則• ランチェスター第⼆法則• コトラー(リーダー/チャレンジャー/フォロ

ワー/ニッチャー)• ブルーオーシャン / レッドオーシャン• PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメ

ント) ⾦のなる⽊、など• アローダイアグラム• バリューチェーン• ES/CS (サービスプロフィットチェーン)• ハインリッヒの法則(氷⼭)• イノベーター理論• 損益分岐点分析

⾊々とありすぎるフレームワーク3• ホテルドミニク• ITIL3 (戦略/設計/移項/運⽤/改善) ※IT系ではメジャー• VRIO分析• (経営)バランススコアカード• (経営)アンゾフの成⻑マトリクス• アドバンテージマトリクス• ビジネススクリーン(PPM発展系、GM製)• マーケテティング：⾮顧客の3分類• クロスSWOT• コア・コンピタンス分析• ポジショニング戦略• マッキンゼー7S

• ABC分析• IT成熟度モデル• 成熟度モデル• 6σ(シグマ) MAICモデル• SIPOCダイアグラム(業務改善)• TOC/DBR• マーケティングプロセス• マーケットセグメンテーション• マーケットミックス• ロングテール• AIDMAの法則、AISAS理論▶DECAX（デキャックス）

の法則(電通)• 購買⾏動の4要因• STPセグメント化 / ターゲット選定 / ポジション取り