LHCの超伝導マグネットSCmagnetPosterV1J, http://atlas.kek.jp/sub/poster/index.html

LHC 超伝導マグネットの温度分布： 1232 台のダイポールなど約 1700 台の超伝導マグネットは極低温に冷却されて超伝導状態に保たれなければならない。液体ヘリウムを使った冷却は８つのセクター分かれている。（左）リング全体の温度分布（右）セクター毎の各マグネットの温度を示す。

LHC 超伝導ダイポールマグネットの断面図と磁場２つのビームパイプが組み込まれている。 Heat Exchanger （赤印）を減圧することにより 1.9K の超流動ヘリウム温度に到達する。

LHC 加速器建設における日本の協力：

日本は政府は 1995年に LHC 加速器の建設協力を決定した（左図）。

　建設協力の一つとして、高エネルギー加速器研究機構（ KEK ）は、衝突点近くに設置してビームを細くする超伝導４重極マグネット（ 5m 長） 16 台の設計と製造を担当した。右図は東芝での超伝導ケーブル巻きの作業と LHC トンネルに据え付けられたマグネット。

ストランド filament 数： 8900filament 径 : 7 m, 径 1.065mm

ストランド数 : 28(inner), 36(outer)

ラザフォード型超伝導ケーブルbo

re半径

28

mm

15.1 mm (both)

11850A @7TeV

0

10

2030

4050

60

70

8090

100110

120

130

140150

160170

180

0 1 2 3 4 5 6 7 not reached

Num

ber o

f cry

o-dip

oles

Number of quenches to reach 8.33 T

03 02

Histogram of the number of quenches to reach 8.33 Teslafor the first 424 LHC dipoles cold tested

1995 年 6 月 23 日の CERN 理事会に与謝野馨文部大臣（当時）が出席し LHC 加速器建設協力を宣言した。

ダイポール磁場を作る配置

1739台の超伝導マグネットは 12台の検査設備で冷却・励磁テストされた。

殆どが２回以下のトレーニングクエンチで予定磁場を達成した。40,000 ヶ所以上の真空溶接作業

検査済のダイポールは屋外に置かれた