itrc meet37 講演資料

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May. 29, 2014 Code for Kanazawaが創る シビックテックの未来 一般社団法人コード・フォー・カナザワ 代表理事 アイパブリッシング株式会社 代表取締役 Code for Japan Brigadeリーダー 福島 健一郎

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Page 1: ITRC meet37 講演資料

May. 29, 2014

Code for Kanazawaが創る シビックテックの未来

一般社団法人コード・フォー・カナザワ 代表理事 アイパブリッシング株式会社 代表取締役

Code for Japan Brigadeリーダー 福島 健一郎

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福島 健一郎 @kenchif / fb:kenichirofukushima

1971年2月 石川県金沢市生まれ 1996年3月 北陸先端科学技術大学院大学情報科学科博士前期課程修了 1996年4月 某メーカー系ソフト会社にて音声言語研究に従事 2008年7月 石川県金沢市でアイパブリッシング株式会社創業、代表取締役  県内初のスマートフォンアプリ専業企業として企画から開発、運営保守まで 2013年5月 Code for Kanazawaを9人で設立  日本で初めてのCode forを名乗るシビックテックコミュニティとして誕生 2013年6月 Code for Japanの設立にも参加 2014年2月 一般社団法人コード・フォー・カナザワ設立、代表理事 責任を果たせる組織として法人化

金沢科学技術専門学校情報工学科 非常勤講師

一般社団法人 学術資源リポジトリ協議会 理事 Code for Japan Brigadeリーダー

ITBP武蔵アドバイザー、CVCK(クリエイティブベンチャーシティ金沢)アワード審査員 石川県地域づくりコーディネーター 「スマートフォン&タブレット アプリ開発社年鑑2014」(マイナビ)共著

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Code for Kanazawa

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シビックテック

- 市民が自ら参画し、 「技術」で地域の問題を解決する -

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こんなこと困ってる!

市民

こんなのあったらいいなぁ~

市民

自治体

… (全部はやることできないなぁ)

市民

みんなで考えて みんなで解決しようよ

エンジニア デザイナー プランナー

市民参加型でITを使った解決法を考え、実現する

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コミュニティが自分たちの地域のために、 自分ごとで地域の課題を解決する

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地方創生

人口急減・超高齢化という我が国が直面する 大きな課題に対し政府一体となって取り組み、

各地域がそれぞれの特徴を活かした 自律的で持続的な社会を創生

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Code for America

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これは冬に雪が積もり消火栓が見えなくなることを防ぐために「消火栓マップ」を市民が共有し、有志で世話をする消火栓を分担するというもの

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雪によって消火栓が分からなくなり、 消火が遅れるという大きな課題

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たった一つのアプリが誕生したことで 解決ができる

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ITで直接的に問題が解決できる!

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2012年夏より準備を始めて 2013年5月 Code for Kanazawaを9人で設立 日本で初めてのCode for コミュニティ

2014年2月28日 一般社団法人化 現在 67名のプロジェクトメンバー

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Code for Kanazawaの主要なポリシー✤ ミッション:自らが書くコードによって地域の様々な社会問題を解決する

✤ ポジション:CfKは行政や民間企業の影響を受けず、中立・公益な立場で活動する定期的に行政とミーティングの場を持ち、協働していくまた、民間ができることはできるだけ民間に任せるCfKしかできないことをやる

✤ 権利:継続的なサービス運営のために著作権等の権利はCfKに帰属

✤ 資金:非営利とはいっても活動資金は必要寄付、助成金を中心に運営(したい)クラウドファンディングや将来はfellowship型についても検討

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2013年5月の段階では イマイチよく分かってもらえなかった

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最初のプロダクトを創り出すことが大事

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さて、何を作ろうか…

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CfKのWebサイトで課題を募集したり、 メンバーがヒアリングしたり、実体験を考えたり…

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不審者情報マップ 街路灯マップ 公園遊具マップ ゴミ収集車マップ

残念ながら どれもすぐに取りかかれない

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5374(ゴミナシ)

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どのゴミをいつ捨てればいいのか?

そんな簡単なことを「簡単に」知りたい

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ゴミの収集情報やゴミの区分情報は オープンデータではないものの

公開情報として存在

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なら創ろう

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テクノロジー x デザイン

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二日間、ハッカソン的に開発 彼らの名はクレジットとして残っています(貢献した人はヒーローになるべき)

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特徴1: ゴミをいつ捨てればいいかが 色分けされて一目で分かる (金沢市は四種類のゴミ)

Designed by Hotoshi Miyata

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特徴2:どのゴミがどういう種類のゴミかはタップすればすぐに分かる

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ゴミをいつ捨てればいいか分かるWebアプリ 5374(ゴミナシ).jpのリリース

http://5374.jp/

5374(ゴミナシ).jp

ソースコードはGitHubにて公開 https://github.com/

codeforkanazawa-org/5374

石川県金沢市版を発表後、 北海道から沖縄までの各市町の 5374が地元有志の手で立ち上げ 2015.5.29現在 74都市に展開

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どうしてここまで?(エンジニア的には)

1. データを入れ替えるだけで動く 2. コードはJavaScript/HTMLで改修が容易 3. GitHubのgh-pagesで運用可能(サーバが別途用意が不要)

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シンプルにデザインよくて扱いやすい シビックテックはそんな軽量さが良い

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5374のチラシ用カードを作り 市内の環境イベントで配布

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5374エヴァンジェリストとして メディアやイベントで宣伝を続けています

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英語版ホームページやローカライズ文書も作成 アプリ自身も多言語化が始まっています

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日本経済新聞朝刊 2014/09/15

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Code for コミュニティは全国に40以上はあります

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さっぽろ保育園マップ

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Code for Kanazawa

地域のCode forがそれぞれの主役 現場に実践的な知恵が残る

これからはそれを横で連携していく時代 地域が主役

Code for Nanto Code for Takaoka

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モチベーションはどこにあるのか?

• 自分が持つスキル(プログラミング、システム設計、デザイン、課題分析、コンサルなど多岐)や普段からの課題意識が活かせる

• 成果がしっかりと名前で残る(例:5374)

「休みの日を有意義に使いたい」、「日頃の思っている不満や疑問について話したかった」、

そういう動機で充分!

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Code for Kanazawa県内

各自治体

市民

NPO

企業

学校

地域の各プレイヤーと、ともに創る

だから地に足のついた活動が可能

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シビックテック三箇条

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1. シビックテックは技術ではない

•単純でもいい→ 簡単なものこそ市民が使える道具になる  ITを使うのは「効率的」で「安価」なとき

•何ができるか、どう見せるか→ 5374以前にも類似アプリ多数

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2. データドリブンではなく、課題ドリブン

•僕らは何を必要としているのか?→ 必要でないものを作らない

但し、この方法の実現のためには、大量かつ多種類のオープンデータが必要となる 要望から、それをすぐにオープンデータ化しよう

“Open by Default”

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3. 僕らが必要なものは僕らで創れる

•行政や企業にばかり頼らなくてもよいはず→ 市民に力を与えて僕らに必要なものを創る  そうすればお金や効率ばかりの方法でない

何かがあるはずだ

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この挑戦は今、始まったばかり! たくさんのご参加を期待します

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コードで世界をHappyにCode for Kanazawa