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IMDSデータの作成マニュアル

( 株 ) デンソー

技術開発推進部

制定 2018年 2月23日

改正 2019年 10月15日

Ver.1.04

/18IMDSデータの作成マニュアル/ February 2019 / 技術開発推進部

© DENSO COPORATION All RightsReserved. 2

目次

１．はじめに

２．IMDSの入力方法

３．デンソー固有の依頼事項

４．IMDSの警告について

５．問合せ先

・・・ P3

・・・ P4

・・・ P6

・・・ P11

・・・ P18


© DENSO COPORATION All RightsReserved.

１．はじめに

目的

適用範囲

3

※ IMDS(International Material Data System)

・ドイツの自動車工業会（ＶＤＡ）が中心となり開発。日本を含めた世界の主要な

自動車メーカーが会員となり運営しているグローバルに自動車業界標準のデータベース。

・本要領書では、デンソー、及びデンソー国内グループ会社のデンソーブランド品に対する

IMDSデータに適用します。

※なお、デンソーブランド品以外につきましては、個別に指定する場合がありますのでご注意ください。

本マニュアルでは、IMDSを用いた物質調査データの作成方法についてまとめています。

・IMDSデータの基本的な入力方法につきましては、IMDSレコメンデーション、IMDS

ユーザマニュアル、IMDSトレーニングガイドをご参照ください。

・デンソー固有の入力方法につきましては、本マニュアルをご確認ください。



（1）IMDS レコメンデーション

ログインして、メニューバーの『ヘルプ』のプルダウンメニューから『レコメンデーション』を選択します。

『』をクリックするとダウンロードできます。

・IMDS には、入力ルールとして、IMDS レコメンデーションがあります。これは、IMDSステアリング

コミッティーの推奨する内容を示したものです。

・以下のIMDSへのログイン後の画面よりダウンロードして下さい。

(例) IMDS 001

２．IMDSの入力方法



（2）IMDSユーザマニュアル・ IMDSトレーニングガイド

https://public.mdsystem.com/ja/web/imds-public-pages/faq

IMDSトレーニングガイド(日本語版)が表示されます。

IMDSユーザーマニュアル(日本語版)が表示されます。

FAQ(よくあるご質問集)が表示されます。

下の方を確認します。

更に下の方を確認します。

・IMDSのマニュアルです。エラーチェックの内容等が書かれています。

・IMDSのトレーニングガイドです。詳細な操作方法が書かれています。

・IMDSユーザマニュアル・ IMDSトレーニングガイドは、以下のURLからダウンロードします。




３．デンソー固有の依頼事項

（１）デンソー報告時の入力方法

IMDS画面項目入力方法

構成情報画面部品番号（TOP）・仕入先様の品番をご記入ください。（※）

部品名称（TOP）・仕入先様の部品名称をご記入ください。（※）

品番（子部品）・仕入先様の品番をご記入ください。（特別な指示ある場合、デンソー品番のご記入をお願いいたします。）

部品名称（子部品）・仕入先様の部品名称をご記入ください。（特別な指示ある場合、デンソー品名のご記入をお願いいたします。）

送信先情報画面名称・デンソーの部品名称を記入（※）

部品番号・デンソー品番を記入（ハイフン無のこと）（※）

送信先企業ID/組織ID・206651（デンソー本社向け報告の場合）、左記以外の場合は別途連絡

サプライヤーコード・ハイフン、または、空欄

転送設定・はい（転送可）

全画面共通 ID/Version・同一品番で、修正、再報告する場合は、同じIDで新バージョンで報告。・バージョンは、小数でも、整数でも可。

・IMDSへの部品データの入力方法は、以下の表をご参考ください。

※構成情報のTOPの品番は、デンソーが受信する場合、送信先情報に記入した品番となります。

＜部品の場合＞



IMDS画面項目入力方法

構成情報画面名称／名称・仕入先様の名称をご記入ください。（※）

材料コード・仕入先様のコードをご記入ください。（※）

送信先情報画面名称・デンソー指定の名称を記入（※）

材料コード・デンソー指定の番号を記入（※）

送信先企業ID/組織ID・206651 変更しました（デンソー本社向け報告の場合）、左記以外の場合は別途連絡

サプライヤーコード・ハイフン、または、空欄

転送設定・はい（転送可）

全画面共通 ID/Version・同一品番で、修正、再報告する場合は、同じIDで新バージョンで報告。・バージョンは整数で報告。

※構成情報のTOPのコードは、デンソーが受信する場合、送信先情報に記入した品番となります。

＜セミコンポーネント・材料の場合＞

・IMDSへのセミコンポーネント・材料データの入力方法は、以下の表をご参考ください。

・IMDSでは、公的規格でIMDSコミッティ材料のある場合は、IMDSコミッティ材料を用いるルールとなっています。

・IMDSコミッティ材料のある場合は、手入力しないで、IMDSコミッティ材料を用いるようにしてください。

※材料を報告するときだけでなく、部品に使う材料で、公的規格の材料を使う場合もIMDSコミッティ材料を

ご使用ください。

（IMDS レコメンデーション 4.4.1.1 ） IMDSコミッティ材料の入力方法はこちら（ P23 ）



（2）材料商品名

入力しないでください。

・デンソー報告時、商品名欄には、入力しないでください。

・仕入先様から受領したデータは、デンソーで修正はできませんので、仕入先様の製品、材料で

機密情報に関する部分は、仕入先様でご配慮をお願いします。

※材料メーカ様の用意された材料などで、修正のできない場合は、別途、ご相談ください。



（3）量産準備段階のデータ提出について

・弊社には、量産部品のデータの提出をお願いします。

・弊社からの依頼のない限り、量産準備段階の「事前申告」データシートは、提出しないでください。

弊社から依頼のない限り、チェックしないでください。

＜ご注意＞・海外の２次仕入先様から入手したデータ中にこのチェックのあるデータが含まれていることがあります。このようなデータを含むと、弊社納入先様からのリジェクトを受けることがあります。その場合、データの内容が同一でも再提出となり、再調査が必要となりますのでご注意ください。



材料化合物

（4）セミコンポーネントについて

・セミコンポーネントは、テープ、銅線、鋼板等に使われます。

※単位長さ、面積、体積当たりの重量等で定義されており、製品に使用するときの

長さ等を入力して用います。

・IMDS調査回答に完全に移行するまで、IMDSで調査依頼を受けた場合以外は、セミコンポーネントが

トップノードにあるデータ（下図右）は、報告しないでください。

＜参考＞

＜セミコンポーネントがトップノードにある場合＞

セミコンポーネント材料化合物セミコンポーネント部品

＜部品がトップノードにある場合＞

トップノードトップノード

移行期間（※）の終了後より、受領します。※移行期間の間は、指定のない場合は、

JAMAシート同様、材料データ等でご報告ください。受領します。

※JAMAｼｰﾄからIMDSへの移行期間については、こちらをご覧ください。

https://www.denso.com/jp/ja/about-us/procurement/green/meeting/2018年11月13日、27日、28日開催の説明会資料

https://www.denso.com/jp/ja/about-us/procurement/green/meeting/



４．IMDSの警告について

・弊社にて確認後、警告の内容について、修正をお願いする場合があります。

・なお、弊社が一旦、承認した場合でも、納入先の個別の要請等で修正をお願いすることがあります。

※納入先の個別の要請等による修正の際は、個別のデータ（新規データシート）での再提出を

お願いする場合があります。

（１）エラー・警告のご確認

・IMDSのエラーチェックによって警告が表示された場合、内容を確認してからご報告ください。

※IMDSのエラーチェック方法、エラー・警告の内容の確認方法は、こちら（ P20、P21）

をご覧ください。

（２）お願い

・IMDSは、JAMAシートと異なり、受け取ったデータを弊社にて修正することができません。

このため、以下の点のご協力をお願いします。



①部品の下に部品と材料が同一階層にある場合

部品・材料が同じ階層

＜IMDSのチェック：異なる種類のタイプを同じレベルに配置することについて＞

IMDSユーザマニュアル 3.3.14 エラーチェック

・IMDSでは同一の親部品の下に部品と材料が同じ階層にある場合、警告を表示します。

＜対応方法＞

・この場合、ダミー部品（※）を挿入することで、警告を解消することができます。

※ダミー部品の名称は、任意ですが、材料名称とすることを奨励します。

警告となります。警告にはなりません。

ダミー部品を挿入

・この警告につきましては、警告のない状態でご報告ください。



②部品の質量の最大偏差がIMDSの基準値を超える場合

親部品の質量（M）M ＜ 1 g

1 g ≦ M ＜ 100 g100 g ≦ M ＜ 1 Kg1 kg ≦ M ＜ 10 kg10 kg ≦ M ＜ 100 kg

100 kg ≦ M

最大偏差［%］100105211

＜IMDSのチェック：部品質量に基づいた最大偏差＞ IMDSユーザマニュアル 3.3.14 エラーチェック

・IMDSでは、親部品の質量の値に基づいて、子部品の質量の最大偏差をチェックしています。

※子部品の質量は、単一の部品毎ではなく、子部品の質量の合計値で判断しています。

※エラーチェックの基準値は、親部品の質量が小さいほど、最大偏差（％）は許容されます。（下記参照）

※エラーチェックは、部品構成の全ての階層において行われます。

エラーチェックの基準値

部品B:11g

部品C:12g

質量を合計した計算値

入力値

比較

比較質量を合計した

計算値

入力値

部品A:20g

左の場合、親部品の質量：20gに対し、

子部品の質量を合計した計算値は23gとなり、

偏差は15％となるため、警告を表示します。

警告となります。




③化合物の含有率の範囲がIMDSの基準値を超える場合


化合物含有率

最大＝Y％最小=X%

許容公差範囲

M=Y%-X%

0≦X≦7.5 M ≦3

7.5<X≦20 M ≦5

20<X≦100 M ≦10

＜IMDSのルール：部品質量に基づいた最大偏差＞ IMDSレコメンデーション 4.5.4 含有率の範囲値


・化合物の含有率の公差（最小値ー最大値）は、以下のように定められています。報告の際は、

この公差の範囲内となるようにしてください。

※JIS等の公的規格で定義される材料の場合は、公差範囲を超えることも認められています。

含有率の範囲値



④樹脂・ゴム材料の成分が単一の化合物で100％となる場合

＜IMDSのチェック：材料分類が 5.x または6.x で、一つだけの化学物質が 100％で構成されている材料

データシートが新たに作成された場合＞IMDSユーザマニュアル 3.3.14 エラーチェック

・VDA材料分類5.x、6.xの材料について、１物質の含有率が100％の場合、警告を表示します。（樹脂・ゴム類の添加物記載漏れを防ぐため、含有している場合は、ルールに従い適切に報告してください。）

EP

PP

99.9％

0.1％ Misc.

残部（100％相当）

100％ 99.9％

0.1％ Misc.

警告となります。警告にはなりません。

警告となります。


EP

PP



⑤クロメート、不動態中の水

・この警告につきましては、基本的には水があることでリジェクトはいたしません。

■ IMDS公開材料 IMDS ID(材料)：73281512/2

IMDSのコミッティ材料を示しています

水を含んでいます

＜IMDSのチェック：材料に液体や気体の化学物質が1％より多く含まれていて、なおかつ材料分類が

9.xでない場合、または、特定の化学物質が1％より多く含まれている場合＞


・クロメート中に水が含んだ状態が正しい状態であれば、警告が表示されても、そのまま報告してください。

＜参考＞・IMDSコミッティ材料の中には、クロメート（黒）が登録されており、水を含んだデータで登録されています。このように、水の含有率の値が正しい場合もあります。



エラーチェックボタン

警告メッセージ候補を表示します。この場合は、材料分類：4.2, 6.2, 7.2, 7.3, 8.1, 8.2

⑥VDA材料分類について

＜IMDSのチェック：材料内に特定の化学物質が特定の含有率(%)より多く含まれている場合＞


・IMDSのエラーチェックによって警告が表示された場合、メッセージ欄に表示された候補を確認して、

適切な材料分類を指定してください。※警告が表示されても、材料分類が正しい場合（適切な選択肢が表示されない場合）もあります。



５．問合せ先

(株)デンソー技術開発推進部製品環境推進室

e-mail [email protected]

・IMDSの操作方法・登録・入力方法・データ作成方法・教育・マニュアル・ルール・

設定方法等に関するご質問は、下記にお願いいたします。

デンソー固有の入力事項につきましては、以下にお問合せください。

https://public.mdsystem.com/ja/web/imds-public-pages/imds-service-centers

・IMDSサービスセンターe-mail：[email protected]電話：03-4530-9270



１．IMDSのチェックについて（１）IMDSのエラー・警告チェックについて

・IMDSのエラーチェックによって警告が表示された場合、内容を確認してからご報告ください。

※弊社としては、警告を全て修正していただくことをお願いするわけではありませんが、

弊社から報告する納入先からの要求で修正をお願いする場合があります。

エラーチェックボタン

警告

エラー



（２）警告の意味の確認方法


詳細な情報が表示されますので、ご参考ください。・IMDSでのエラーと警告・IMDSのエラーの意味と修正方法を教えてください。

『IMDSでのエラーと警告』が表示されますので、クリックします。

FAQ(よくあるご質問集)が表示されます。

下の方を確認します。

詳細な画面が表示されます。

本文の説明に戻る

警告の意味は以下のURLから確認します。




２．IMDS 企業IDの登録方法

IMDSのホームページを開きます。

http://www.mdsystem.com/imdsnt/startpage/index.jsp#

※IMDS企業IDの登録は、新規に取得される場合のみです。IMDSの企業IDは、無料で登録することができます。

『企業登録』を選択します。

メニューバーの『初めてご利用いただく方へ』を選択します。

『オンライン登録』を選択します。

『企業を登録する』より、登録します。

ごちらに、『企業登録の手順について』書かれています。https://public.mdsystem.com/documents/10906/16811/imds_registering_tips.pdf

会社としてIMDSを利用する場合は、以下の手順で企業IDの登録が必要です。

http://www.mdsystem.com/imdsnt/startpage/index.jsp

https://public.mdsystem.com/documents/10906/16811/imds_registering_tips.pdf



IMDSコミッティ材料とは

・IMDSにおける標準材料（IMDSステアリングコミッティーによって公開された材料データシート）のことをいいます。

・IMDSでは、EU（EN・DIN規格等）、日本（JIS規格）、アメリカ（ASTM規格・ UNS規格）、ISO規格などの

公的規格材料がIMDSコミッティ材料として登録されており、IMDSコミッティ材料は、IMDSのエラーチェックが免除されます。

IMDSコミッティ材料の入力方法

①材料の情報の確認・仕様書、図面、JIS規格等の情報より、JIS規格番号、材料記号を確認します。

＜例＞ステンレス鋼棒の例で示します。

JIS規格番号：JISG4303 材料記号：SUS316N

JIS規格番号、材料記号は、 JIS規格のホームページ等で確認することができます。

JIS規格のホームページ： http://www.jisc.go.jp/

また、以下のホームページに掲載しているJAMAシート資料、資料（3） JAMAシート外部リスト抜粋の、「MAT」シートも参考になります。 http://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/purcha/green/datasheet/index.html

MAT シート JIS規格番号：JISG4303 材料記号：SUS316N

http://www.jisc.go.jp/



②IMDSの登録状況の確認

・IMDSでは、材料に、モジュールIDとバージョンを設定して管理しています。

公的規格の更新、誤記修正等により、新規バージョンのデータが登録されることがあります。

(1)材料検索アイコン（）をクリックします。

(2)標準材料コードに

『SUS316N』を入力します。

(4)公開データシート、推奨材料データシートにチェックします。

(5)検索ボタンをクリックします。

(6)該当するIMDSコミッティ材料が表示されます。（クリックすると詳細情報が表示されます。→次ページ）

・デンソーに対しては、最新バージョンを用いて報告してください（この場合、 11896411/4）。

・同一のSUS316Nについて、バージョン違いのIMDSコミッティ材料が登録されています。

・ IMDSの材料検索画面に、JIS規格番号：JISG4303、材料記号：SUS316Nを入力します。

(3)Norm（材料規格）に

『JISG4303』を入力します。



③IMDSの登録内容の確認

標準材料コードに、材料記号：SUS316N が表示されます。

化合物成分が表示されます。

材料『SUS316LN』の登録内容が表示されます。

公的材料規格欄に、JIS規格番号：JISG4303 が表示されます。

※JIS規格は３つありますが、IMDSコミッティ材料は、１つのみ登録されています。



改訂履歴

発効日改訂内容

1.00 制定 2018年 2月 23日新規制定

1.02 改正 2018年 4月 1日問合せ先の組織名を変更

1.03 改正 2019年 2月 8日警告への対応方法を追記

1.04 改正 2019年10月 15日企業IDを変更

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