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TRANSCRIPT
IoTやデジタル活用で価値を生み出すための開発手法
Developers Summit 2017
2017年2月17日ニフティ株式会社佐々木 浩一五月女 雄一
#devsumiD
~BtoBでも、ChatOps等のモダンな開発・運用ができる!~
本日のお話
ニフティIoTデザインセンターでは、BtoBのクラウドインテグレーションを行っています。
「SI・受託」の要素と「WEB・自社開発」の要素を取り込んだ時代に即したモダンな開発・運用を実現しています。
今回は『ChatOps』の推進事例などを中心に、「実践」している内容を共有します。
「SI・受託」だから難しい!と諦めていませんか?お勧めのアプローチをご紹介致します。
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▼ モダンな開発・運用の環境を自社に取りれたい方へ
▼ モダンな開発を行うパートナーを探している方へ
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自己紹介
IoTデザインセンター センター長1996年 某独立系SIer勤務。2000年 よりニフティ勤務。ポータルサイト・モバイルアプリの開発を担当。2011年度より、ニフティクラウドを担当。クラウドを活用し、IoT・データ活用に取り組む皆様をご支援します!
佐々木 浩一
五月女 雄一
クラウドインフラ部クラウドサービスの企画・設計・開発・運用を担当。DC作業からアプリ開発、顧客提案まで。ニフティクラウド何でも屋。
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ニフティIoTデザインセンター
ご紹介
クリ博ナビ就活直前セミナー
2017年2月1日ニフティ株式会社
IoTデザインセンター
ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
2.
3.
まとめ4.
ニフティのエンジニアリング
自社サービス
クライアントワーク
社内SE
いわゆる「情報システム」部門社内OA・基幹・業務系・セキュリティ・品質など
WEB・アプリなどのC向けニフティクラウドなどB向け
IoTデザインセンターなどB向け・B2B2C
今日の中心はこのへん
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ニフティが行っているクライアントワーク
ニフティIoTデザインセンターを中心に、BtoBのクラウドインテグレーションを行っています。
「SI・受託」の要素と「WEB・自社開発」の要素を取り込んだ時代に即したモダンな開発・運用を実現しています。
クライアントワーク
ニフティクラウド
お客様
WEB自社開発
市場のニーズ
ニーズに応える機能
ニーズの把握
クラウドを活用したコンサル・SI
自社サービス開発のスタイル・ノウハウ
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『ニフティ IoT デザインセンター』
ニフティ IoTデザインセンターは
IoTを活用して企業の事業課題を解決するプロフェッショナル集団です。
IoTに取り組む企業をビジネス・テクノロジー、両面でご支援します。2015年7月のサービス開始以降、100件を超えるお客様のご相談に乗ってまいりました。
クライアントワークの例:IoTデザインセンター
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クライアントワークの例:IoTデザインセンター
ビジネス・アイデア・UI/UXシステム構築テクニカルアドバイス
クラウドIoTプラットフォーム業務特化型サービスネットワーク/センサーデバイス
プロトタイプ開発から、本格サービスの設計.構築.開発データサイエンティストによる分析
IoTコンサルティング
IoTインテグレーション
IoTソリューション11
IoTに適したモダンな開発・運用スタイル
●従来の「IT化」のスタイル・既存の業務の機械化・効率化・決められた要件・仕様に沿って業務を置き換える・ウォーターフォール/ベンダーに発注
●IoT/デジタル活用・正解が無い中から/新しい価値を模索・迅速なプロトタイピング/仮説の検証・試行錯誤して価値創造
・アジャイル/オープンイノベーション/パートナーと共創
+
IoTの本質は、これまで取れなかった「データ」から価値を生み出す事。IoT/データ活用によって、「見える化」から、イノベーションや新規事業創造を!
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<キーワード>(1)アジャイル・DevOps:反復型・継続的な改善・テスト自動化(2)クラウドネイティブ:コア領域に集中・スモールスタート・非自前主義
IoTに適したモダンな開発・運用スタイル
SoE(Systems of Engagement)で言われている事も近しい
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適したスタイル
・アイデアを選択、プロトタイプを動かして、有効性を検証
・トライアンドエラーで高速に開発・PDCAサイクルを回転
・自律化したチーム、方向性に沿って自ら動けるチーム
・チームで協働・発想・価値・最適解の発見・共有、イノベーションのオープン化
その解のひとつがChatOpS
IoT/デジタル活用・正解が無い中から/新しい価値を模索・迅速なプロトタイピング/仮説の検証・試行錯誤して価値創造・アジャイル/オープンイノベーション/パートナーと共創
「モダンな開発・運用」のための環境
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ニフティIoTデザインセンター
ご紹介
クリ博ナビ就活直前セミナー
2017年2月1日ニフティ株式会社
IoTデザインセンター
ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
2.
3.
まとめ4.
ここまでのまとめ
ここまでのまとめ
ニフティはB2Bのクライアントワークを実施。IoTやモバイル・クラウドを活用し、コンサルティングからインテグレーションまで対応。
●
IoT・デジタル化・データ活用、そしてSoE。そんな案件には「アジャイル」「DevOps」「トライ&エラー」での開発・運用スタイルが最適。
●
●そんな開発・運用スタイルを実現するための「開発・運用環境」を整備中。たとえば「ChatOps」等の導入など。
つづく・・27
ニフティIoTデザインセンター
ご紹介
クリ博ナビ就活直前セミナー
2017年2月1日ニフティ株式会社
IoTデザインセンター
ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
2.
3.
まとめ4.
当時の社内状況
• 社内を聞いて回れば技術を持っている人はいる
– もの凄くユーザー管理に詳しい人
– ハードウエア設計して、ファームウエア書いて、工場発注して独自ハードウエアを作り上げられる人
– 物資の倉庫から配送まで在庫管理をつつがなく出来る人
– サポートワークフローの神様みたいな人
– インターネットバックボーン事情に詳しい人
– セキュリティのプロフェッショナルとして政府機関へ出向してる人
– 「Web上で課金する」という仕組みを考えた人
で、何処にいるの?
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同じ社内で技術のありかに到達出来ない
• 後から存在に気づく、必要な時に見つけられない
– サービス立ち上げ後に、「この人に聞いておけばなー」っていう事象
• 技術が会社組織では無く属人的
– 伝統工芸の一子相伝みたいな技術の維持
• プロジェクト/部/事業部が違うエンジニア同士の技
術交流不足
– 「隣の部のやってるあのプロジェクト、こうすると良いと思うんだけどな」という気持ち
このままじゃダメだ!32
改善するための2つの目標
社内の研究開発を活性化する
サービス開発速度・運用改善速度をスピードアップさせる
• エンジニア同士、切磋琢磨して技術を共有しながら獲得していけるハズ
• エンジニア同士で技術を活用すれば、もっと素早いサービス開発や運用改善が出来る様になるハズ
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課題分析
特に、同期コミュニケーションの強制と、
非効率な非同期コミュニケーションによる課題
• 同期コミュニケーションの強制例
– 内線、会議、Skype for Business等
•連絡を取るのが億劫になる・・・
• 非効率な非同期コミュニケーション例
– メール、yammer
•非同期コミュニケーションが理想だが効率が悪い
•使いづらい、ツール連係(≒自動化)しづらい
コミュニケーションコストの高さ
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ChatOpsとは?(自分の捉え方)
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• チャットからあらゆるオペレーションを行う開発・運用手法
– チャットを起点としたサービス開発・運用
• アラート発生→チャットへ自動告知→チームで対処を実施
• ソースコードのバグ発見→チャットへ通知→チームで対処相談→即時対処
• 得られる効果
– ナレッジ伝播高速化(「属人化」から「標準化」へ)
– システムと人の連係を高速化(「手動」から「自動」へ)
• 世界的にも「ChatOps」へ取り組む流れ
– 西海岸のスタートアップ企業におけるスタンダード
主な導入障壁
第三者認証規定を満たす事
人力じゃない運用が回る事
• B2B事業者として、ISMS等の第三者認証規定クリアは必須(入札、RFP対応等)
• 「認証」「認可」「トレーサビリティ」の確立
• 運用で不幸になる人を作らない事• アカウント管理者、ログ管理者といった、不幸な運用者を設置しない「運用性」
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「認証」「認可」「トレーサビリティ」「運用性」の実現
Slack Plus + OneLoginの組み合わせで実現
引用元: 「ChatOps」環境の構築でエンジニアが新しい価値を創造 http://biz.nuro.jp/case/case21/
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機能例:Slack(ChatOps環境)の情報取得(Compliance Exports)
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誰が、何時、どのアプリへログインしたか等、アプリケーションへの直接ログインを禁止し、全てOneloginからSSOでログインする事で状態を保存
全てのやりとりをSlackで行う事でシステム間・ユーザー感のログを一元化
バッチ処理にて、日時、週次、月次でトレーサビリティログを自動作成
Owner権限以上保有者は、Slack社へ取得申請をする事で、
プライベートチャンネル、DM等と含む全ての監査ログの取得が可能
ChatOps実施による効果
• サンプル内容
– 2016年8月よりChatOps全面導入した社員を対象
– 全面導入以前の03月~07月(5ヶ月間)と全面導入後の08月~12月(5ヶ月間)で「メール送信件数」「会議開催数」を2015年度と2016年度で比較
• 測定結果
–「メール送信件数」
•平均-35%,-338件 削減–「会議開催数」
•平均-24%,-92件 削減46
ChatOps実施による効果
• 「メール送信件数」削減の効果
– 1件のメール送信に平均5分要したと仮定• 特に簡単な返信が削減対象だった想定
– 5ヶ月間における平均削減件数が338件なので、5分/件*338件=28.1時間/5ヶ月=5.6時間/1ヶ月
–5.6時間/月/人を別業務へ転換
• 「会議開催件数」削減の効果
– 1件の会議時間が概ね45分間と仮定• 特に30分~1時間程度のチームミーティングが削減対象だったと想定
– 5ヶ月における平均削減件数が92件なので、45分/件*92件=69時間/5ヶ月=13.8時間/1ヶ月
–13.8時間/月/人を別業務へ転換47
ニフティIoTデザインセンター
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クリ博ナビ就活直前セミナー
2017年2月1日ニフティ株式会社
IoTデザインセンター
ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
2.
3.
まとめ4.
技術戦略委員会
設立の背景・目的
・経営戦略における技術的側面の強化
・社内技術力の向上、ナレッジの透明化・属人化抑止
運用
・委員は全社エンジニア有志で構成(事業部横断型)。
・社長・役員も参加。月例の議事録は全社に公開。
・委員会の他に「子会」や「サポートメンバー」も構成。
人事・総務なども参加し、各タスクを並列で推進。
主な「子会」活動
・環境改善・既存業務の見直し
・採用・育成・スキルマップ・キャリアプラン
・経営ビジョンの共有
など
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技術戦略委員会:採用・育成・キャリアプラン
• 技術研修内製化
– 新入社員の研修を外部委託から先輩社員による内製に変更
• キャリアパス明確化・スペシャリスト登用
– 技術のスペシャリストを、マネージャー相当の待遇に
• 技術賞の表彰
– 技術の観点で、最も貢献した活動・プロジェクトを全社会議で表彰。
• 技術相談団– 技術的な相談を社内で共有、有識者が回答する仕組み。
• 技術広報の強化
– イベント協賛・ブログ等での情報発信など
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技術戦略委員会:開発・運用環境
• 開発用ネットワーク設置
– 汎用度を上げる事で、クラウド・IoT開発を実現
• 開発端末改善
– スペック改善、Mac標準化により、検証・開発の障壁撤廃
• R&Dルール策定
– OSSプロジェクトのサービス利用・参加のルール作成
• コミュニティスペース・コワーキングスペースの活用
– 社員同士のつながりを高め、自己研鑽や協力姿勢の活性化
• ChatOps導入
– 対人、対システムのコミュニケーションコスト削減による効率化
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ボトムアップ組織(エンジニアタスクフォース)立ち上げ
↓
経営層との継続的な対話/着実&地道な成果
↓
トップダウン組織「技術戦略委員会」設立
・開発案件の増大、外注率の増加/内製率の低下
・開発ができない、技術力低下・モチベーション低下
・技術的挑戦を抑止するセキュリティ
・技術者離職...
こんな話、こんなお悩み、ありませんか?
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社内での活動を推進するコツ
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• 共通用語で話す/翻訳する
– 説得したい相手(経営層)の単語で話す (例:アジャイル⇒高速開発)
– 日○コンピュータに載ってる単語で話す(笑)
– クライアントワークで気をつける事と一緒かも・・
• 社外の方の力を借りる(フェロー的な)
– 同じ事を提案したとしても、納得してくれやすい。
– 「業界標準」として捉えてもらえる。(権威のある方だと心強い)
– 「エンジニア界のスター」は、伝わりずらい場合も(笑)
• 理解ある上司
– 現場のボトムアップを経営層に上手に伝えてもらう。
経営層が「OK」と言うための「下地づくり」を。メリットを納得し、経営者自身も他に説明しやすいように。
B2Bでもモダンな開発・運用
案件の選択:アジャイル/トライアンドエラー
セキュリティ要件
・IoT・SoEのような不定型な案件
・提案・コンサルから入る「顧客と一体型」案件
・継続型の契約
・外部監査を満たしている事(ISMS等)
・難しく考えすぎない
(認証/認可/トレーサイビリティ)※2章参照
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ニフティIoTデザインセンター
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2017年2月1日ニフティ株式会社
IoTデザインセンター
ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
2.
3.
まとめ4.
ここまでのまとめ
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
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「技術戦略委員会」で「エンジニアパワーの向上」に取り組み中。エンジニア有志だけでなく、経営層や管理部門も巻き込んだ活動に発展。
●
●環境改善・既存業務の見直し・採用・育成・スキルマップ・キャリアプラン、etc.. 様々な効果が。
●
●
このような活動を社内で上手に取り組んでいくためには、経営層がOKしやすい下地づくりをしっかり。(共通の単語で話す/社外の権威の力を借りる、等)
クライアントワークでも「モダンな開発・運用」は取り入れられます。IoTやSoEなどの領域で提案するのが、近道かも知れません。
ニフティIoTデザインセンター
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ニフティが目指す「モダンな開発・運用」とは?
アジェンダ
ChatOps等の導入のために奮闘した(している)話
「モダンな開発・運用」を実現する組織・体制
1.
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3.
まとめ4.
まとめ:IoTやデジタル活用で価値を生み出すための開発手法~BtoBでも、ChatOps等のモダンな開発・運用ができる!~
ニフティではB2Bのクライアントワークでも「モダンな開発・運用」を行っています。クラウドを活用しIoT等の領域で実績が出始めています。
「モダンな開発・運用」のために「ChatOps」導入がお勧めです。・システムと人の連係の高速化~「手動」から「自動」・ナレッジ伝播高速化~「属人化」から「標準化」、に効果。
ニフティでは「技術戦略委員会」という組織で、「モダンな開発・運用」を推進しています。このような活動を上手に運営するコツは経営層がOKしやすい下地づくりをしっかり。(共通認識ができる単語で話す/社外の権威の力を借りる等)
クライアントワークでも「モダンな開発・運用」は取り入れられます。IoTやSoEなどの領域で提案するのが、近道だと思います。
少しでも、皆様の明日からの業務のお役に立てると幸いです。65