磁気共鳴断層撮影装置クイックガイド - disco*...

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*オプションDOC1655984 Rev.4発行：2020年3月

磁気共鳴断層撮影装置クイックガイド

- DISCO* 編 -

SIGNA Architect 3.0TDiscovery MR750 / MR750w 3.0TSIGNA Pioneer 3.0TOptima MR450w 1.5TSIGNA Artist 1.5TSIGNA Voyager 1.5TSIGNA Explorer 1.5T

この資料は、製造元から提供される取扱説明書の操作方法・注意事項等を簡潔に記載したものであるため、装置の操作にあたっては、製造元から提供される取扱説明書を参照してください。安全使用に関しての注意等は省略されている場合があります。安全使用のための注意、患者さんの安全確保のために、守っていただきたい事項などにつきましては、取扱説明書、添付文書に従ってください。

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Chapter1 DISCO

Chapter2 DISCO Protocol

Chapter3 DISCO臨床応用例

1. DISCOの原理

1. DISCO Protocol設定

2. DISCO Protocol設定 / Multi –Phase

3. DISCO Protocol 設定 / Advanced

4. DISCO Protocol 設定 / Acceralation

5. DISCO Protocol 設定 / Navigator

1. Liver（肝臓）

2. Prostate（前立腺）

3. Breast（乳房）

磁気共鳴断層撮影装置クイックガイド

- DISCO* 編 -

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DISCO（Differential Subsampling with Cartesian Ordering）

DISCOは、LAVA をベースとしたシーケンスを応用し、データ収集にビューシェアリング（k- space sharing）を用いることで高速化を実現しています。このアプリケーションの特徴は、特殊なk-space充填法で、Pseudo Random Cartesianと呼ばれる複雑な手法を用いて、高い空間分解能と高速撮像を両立しています。高空間かつ高時間分解能のスキャンを繰り返し行なうため、設定によっては一度のスキャンで数千枚という膨大な計算処理が必要になりますが、新しい超高速リコンエンジンと組み合わせることで、ルーチン検査に影響を与えない高速リコンを実現しています。

Chapter1 DISCOー 1. DISCOの原理ー

【DISCOとは？】

図 DISCO 臨床画像

4秒/フェイズ1.5mmアイソトロピック

8mm

Courtesy Mayo Clinic, Stanford University

特殊なk-space充填法(Pseudo Random Cartesian)

Saranathan , J Magn Reson Imaging. 2012 June ; 35(6): 1484–1492

B1 B2 B3 B1A A A A

時間 t

• k-spaceを分割（A , B1 , B2 , B3 ,,,,)• 中心領域のAは、各フェイズごとにデータ収集• 周辺の領域Bは、異なった領域を収集• 各フェイズは周辺からデータを集めて再構成

図 DISCOデータ収集

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ビューシェアリングは、造影直後の早期相（ウォッシュインフェイズ）内でのみ適用され、その中でデータシェアリングが行われます。ウォッシュインフェイズでは、続けてスキャンが行われるため、ポーズやディレイの設定はできません。

一方、造影早期相以降（ディレイフェイズ）では、各フェイズ内でデータ収集を行い、フェイズ間でディレイ時間の設定が可能です。

Mask Phase N

Scan Prep Scan Prep Scan Prep

1 2 3

View SharedScan Prep

--Delay-- Phase W+1

Chapter1 DISCOー 1. DISCOの原理ー

図 DISCOフロー図

ウォッシュインフェイズディレイフェイズ

W

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【注意点】Coil制限はございません。撮影される部位に合わせたCoilを選択してください。①

Chapter2 DISCO Protocolー 1. DISCO Protocol 設定ー

図 DISCOの設定画面


① Imaging Options のボタンをクリックし、パルスシーケンスを選択します。

②下段の Application の中から、”DISCO” を選択します。

②


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③イメージングオプションを選択します。



• “ASSET”は使用できませんが、“ARC”の使用が可能です。

• Flex 法（2-point Dixon法を応用した水脂肪分離手法）を併用したい場合、“Flex”にチェックを入れます。*

③

※ イメージングオプション上で“Flex”を設定しない場合、DISCO LAVA として撮像できます。その場合、別途脂肪抑制を併用することが可能です。

※ イメージングオプション上で“Flex”を設定できない機種の場合、強制的にFlex が設定され、DISCO Flex として撮像することになります。

*バージョンによって、選択できない場合があります。

※ イメージングオプション上で“Flex”を設定した場合、DISCO Flex として撮像できます。

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④パラメーターの詳細を設定します。

DISCO Flexの例 DISCO LAVA*の例

脂肪抑制の設定


TEの設定

DIS

CO

Fle

xD

ISC

O

＋Fat

Sat

図 DISCOの設定画面（TEの設定）

図 DISCOの設定画面（脂肪抑制の設定）

• Flexを設定している場合、脂肪抑制パルスは使用できません。使用したい場合は、イメージングオプション上で Flex を外してください。 *

• TE 値は、Minimum と Min Full から選択可能です。パラメーターが抜ける場合は、Minimumを設定してください。

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WATER: DISCO DynamicFAT: DISCO DynamicInPhase: DISCO DynamicOutPhase: DISCO Dynamic

･水画像は、撮像順番のシリーズ No.で作成されます。･脂肪画像は、水画像のシリーズ No.×100 で作成されます。･ In Phase、Out of Phase画像を再構成させた場合には、 Fat画像から順に撮像No.がつきます。

・ “In - Phase”、“Out - Phase”にチェックをすると、撮像後に自動でそれぞれの画像が作成されます。

Water（水画像）、Fat（脂肪画像）は必ず再構成されます。

⑦図 DISCOの設定画面

図 DISCOのシリーズ画面

204020402040

2040

⑤ DISCO Flex を選択した場合、再構成画像を設定します。

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Chapter2 DISCO Protocolー 2. DISCO Protocol 設定 / Multi - Phaseー

図マルチフェイズの設定画面

マルチフェイズタブ “Multi - Phase”を設定します。

合計撮像時間（マスクフェイズは除く）

マスクフェイズ


フェイズ数の設定• Phase Per Location：全フェイズ数（マスクは除く、ウォッシュイン・ディレイフェイズ）

イメージングオプションで“Smart Prep”を設定していない場合：Pre Phase及びDynamic Phaseを足したPhase数です。撮像が開始すると、Pre Phaseが撮影された後Pauseがかかります。（ex. Phase per Location 4の場合、Pre Phase 1 ＋ Dynamic Phase 3）

イメージングオプションで“Smart Prep”を設定した場合：Pre Phaseは撮影されません。Dynamic PhaseのPhase数です。Scanを行なうと、Smart Prepのベースラインデータ取得スキャンがはしります。

• Wash- in Phases：ウオッシュインフェイズにおいて、ビューシェアリングするフェイズ数

フェイズ数

ウォッシュインフェイズ

ウォッシュインフェイズの時間分解能

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ディレイ時間の設定• Variable Delays：各フェイズごとに任意のディレイ時間を設定する場合にチェックを入れます。

ディレイ時間の設定



スキャン開始時間からディレイ時間を設定する場合、“Preserve”で “Start Times”にチェックを入れます。

各フェイズにおいて、ディレイ時間とオートボイスのオン/オフ設定が可能です。

※ ウォッシュインフェイズはディレイ設定ができません。


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マスクフェイズ画像の設定• Mask Phase：マスクフェーズを設定します。マスクフェーズの後に、ポーズを設定したい場合は、“Pause After Mask”にチェックを入れます。

• Auto Subtract Mask Phase：自動で（造影後の画像）-（マスクフェイズの画像) を差分した画像を作成します。“Accept Negative Pixels”のチェックを外すと、差し引いた数値が負の値になった場合はゼロとみなします。

マスクの設定


シリーズの設定

シリーズの設定*

• Series Per Phase：各フェイズの画像を、それぞれ別のシリーズとして保存します。

※ Series Per Phaseが選択できない機種の場合、自動でシリーズ分けができません。Add /Sub 機能を使用して手動で分けることになります。



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詳細タブ “Advanced”を設定します。


図 DISCOの設定画面（Advanced）

CV 11：Temporal acceleration時間分解能を調整します。A regionの size と B region の分割数及び Fast LAVA-Flexenhancements の調整を自動で行います。

CV 16：Multiple TR acquisition 一度の撮像で In-phase と Out of phase を同時収集するか、別々に収集するかの選択が可能になります。 In-phase と Out of phase を別々に収集する場合、2倍の撮像時間を要します。

Chapter2 DISCO Protocolー 3. DISCO Protocol設定 / Advancedー

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Chapter2 DISCO Protocolー 4. DISCO Protocol 設定 / Accelerationー

イメージングオプション上で “ARC” を選択した場合、 “Acceleration”タブを設定します。

図 DISCOの設定画面（Acceleration）

• プルダウンからファクター（倍速）の設定が可能です。

• 任意のファクター（倍速）を直接入力することも可能です。

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図 DISCOの設定画面（Navigator）

イメージングオプション上で “Navigator”を選択した場合、 “Navigator”タブを設定します。

• Acceptance Windowデータ収集を行う範囲を設定します。

• Navigator Prescan TimeRR 数を測定するための時間を設定します。

• Max Navigator Interval動きを検知するNavigatorパルスの間隔を設定します。間隔を短くすると、動きの検出能は向上しますが、撮像時間が延長します。

Chapter2 DISCO Protocolー 5. DISCO Protocol 設定 / Navigatorー

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Chapter3 DISCO 臨床応用ー 1. Liver（肝臓）ー

図 DISCO参考プロトコル（肝臓）

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Chapter3 DISCO 臨床応用ー 2. Prostate（前立腺）ー

図 DISCO参考プロトコル（前立腺）

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Chapter3 DISCO 臨床応用ー 3. Breast（乳房）ー

図 DISCO参考プロトコル（乳房）

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【製造販売業者の名称と連絡先、発行部署】製造販売業者： GEヘルスケア・ジャパン株式会社住所：東京都日野市旭が丘4-7-127

保守サービス連絡先： GEヘルスケア・ジャパン株式会社電話： 0120 – 055 – 919

発行部署：イメージング本部 MR営業推進部

SIGNATM Artistは販売名「オプティマMR450w」の類型シグナArtist (SIGNATM Artist)です。医療機器認証番号 223ACBZX00032000

Optima MR450w 1.5T

販売名オプティマMR450w

医療機器認証番号 223ACBZX00032000

SIGNA Voyager

販売名シグナ Voyager


SIGNA Explorerは薬事認証書上の販売名「磁気共鳴断層撮影装置Optima MR360/Brivo MR355」類型 SIGNA Explorerのことです。医療機器認証番号 222ACBZX00009000

SIGNATM Architectは販売名「ディスカバリーMR750ｗ」の類型シグナArchitect (SIGNATM Architect)です。医療機器認証番号 223ACBZX00061000

Discovery MR750

販売名ディスカバリーMR750


Discovery MR750w

販売名ディスカバリーMR750w


SIGNA Pioneer

販売名シグナ Pioneer


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