国立国際美術館新築移転5555周年記念周年記念絵 …...草間彌生 ≪girls≫...

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長澤英俊 ≪オーロラの向かう所 ―柱の森≫ 2008

Photo:©Aurelio Amendola

国立国際美術館国立国際美術館国立国際美術館国立国際美術館地下地下地下地下３３３３階展示場階展示場階展示場階展示場

奈良美智 ≪The Little Judge≫ 2001 © Yoshitomo Nara

2010201020102010 年年年年 1111 月月月月 16161616 日日日日（（（（土土土土）－）－）－）－4444 月月月月 4444 日日日日（（（（日日日日））））



展覧会概要展覧会概要展覧会概要展覧会概要

タイトルタイトルタイトルタイトル絵画の庭－ゼロ年代日本の地平から

会期会期会期会期 2010 年 1 月 16 日（土）－4 月 4 日（日）

開館時間開館時間開館時間開館時間午前 10 時－午後 5 時

金曜日は午後 7 時まで開館（入館は 30 分前まで）

休館日休館日休館日休館日毎週月曜日ただし 3 月 22 日（月・休）は開館、3 月 23 日（火）は休館

主催主催主催主催国立国際美術館、朝日新聞社、朝日放送

協賛協賛協賛協賛財団法人ダイキン工業現代美術振興財団、関西電力株式会社

助成助成助成助成財団法人安藤忠雄文化財団

会場会場会場会場国立国際美術館地下 2 階、3 階展示場

〒530-0005 大阪市北区中之島 4-2-55

観覧料観覧料観覧料観覧料

当日／一般 1100（800）円、大学生 500（300）円

前売／一般 900 円、大学生 400 円

* （）内は 20 名以上の団体料金

* 高校生以下、18 歳未満、心身に障害のある方と付添人１名無料（証明できるものを

ご提示いただく場合があります）

おおおお問問問問いいいい合合合合わわわわせせせせ TEL 06-6447-4680（代表） http://www.nmao.go.jp/

イベントイベントイベントイベント

（（（（いずれもいずれもいずれもいずれも予定予定予定予定ですですですです））））

■作者と語る

第 1 回 O JUN、小林孝亘、杉戸洋／聞き手：島敦彦（当館学芸課長）

日時：1 月 16 日（土）午後 2 時～場所：B1 階講堂

第 2 回加藤泉、長谷川繁、町田久美／聞き手：島敦彦（当館学芸課長）


第 3 回青木陵子、厚地朋子、森千裕／聞き手：橋本梓（当館研究員）


＊無料（定員 130 名）＊午前 11 時より整理券を配布します

■ロックバンド「真美鳥」ライヴ

岩永忠すけ（g/v、出品作家）、板垣賢司（d）、在知（g）、仲田慎吾（b）

日時：1 月 17 日（日）午後 2 時～場所：B1 階講堂

＊無料（立ち見定員 130 名）＊午前 11 時より整理券を配布します

■新築移転５周年記念シンポジウム「絵画の時代－ゼロ年代日本の地平から」日

時：1 月 23 日（土）、1 月 24 日（日）場所：B1 階講堂

■ギャラリー･トーク：島敦彦（当館学芸課長）

日時：3 月 6 日（土）午後 2 時～場所：B2・B3 展示場

＊無料。ただし展覧会の鑑賞券が必要です

13：30 より聴講用ワイヤレスマイク受信機を貸し出します。（先着 90 名）



趣旨趣旨趣旨趣旨

1990 年代以降、現代美術の世界では映像や写真、インスタレーションなどの作品が展示される

機会が飛躍的に増える一方で、具象的な絵画が国内外を問わず熱い注目を集めてきました。もち

ろん具象的な絵画は、時代を超えた普遍性を持っています。しかし、90 年代半ばから台頭し、ゼロ

年代を経てもなお衰えを見せない日本の具象的な絵画の隆盛には、かつてない地殻変動が感じら

れると同時に、欧米の美術史の文脈のみに縛られない解放感に溢れています。

本展の出品者の多くは、新しさを一義的に追求することなく、目に見える世界を素朴に再現するも

のでもなく、個人的で日常的な視点から、描くことそれ自体を肯定し、時代の閉塞感さえも軽やか

にあるいはアイロニカルに捉える自在さを具えています。また、完成作としてのタブローを死守する

のではなく、ドローイングの瑞々しい表現を積極的に駆使し、挿絵や絵本、マンガなどこれまで周

縁的なものとして排除してきた大衆文化の養分をも吸収した、斬新な作品群となっています。

軽妙な人間像や図像が目に焼き付く O JUN、独特の光に包まれた風景や人間像を描く小林孝亘、

それに鋭いまなざしの少女像で知られる奈良美智ら先行世代から、1980 年代生まれの後藤靖香、

坂本夏子、厚地朋子といった新進の画家まで、さらに近年線描による絵画で新境地を開いている

草間彌生を加え、幅広い世代にわたる 28 名の近作、新作約 200 点を当館の全展示室を使って紹

介します。

出品作家出品作家出品作家出品作家（（（（28282828 名名名名））））

会田誠、青木陵子、秋吉風人、厚地朋子、池田光弘、岩永忠すけ、O JUN、小沢さかえ、加藤泉、

加藤美佳、草間彌生、栗田咲子、後藤靖香、小林孝亘、坂本夏子、杉戸洋、タカノ綾、中山玲佳、

奈良美智、長谷川繁、花澤武夫、はまぐちさくらこ、法貴信也、牧嶋武史、正木隆、町田久美、

村瀬恭子、森千裕



見見見見どこどこどこどころろろろ

近年、注目された新作絵画シリーズ

『愛はとこしえ』に先立って、2004 年

に集中的に描かれた未発表の作品

群（33 点）のうちの一点である。溢

れ出てくる草間の想像力が、自在な

線画と鮮烈な色彩の中に躍動してい

る。

草間彌生 ≪Girls≫ 2004 作家蔵 ©Yayoi Kusama

photo: 上野則宏 courtesy of YAYOI KUSAMA STUDIO Inc.

加藤泉の絵は、何か不穏な雰囲気と確かな存在

感で、観客を魅了する。ぎらぎらと光を放つ目、ど

こか男性器を思わせる鼻（古来「鼻」に擬して男

陰を指す例は多い）など、その表情は実に印象

的だ。しかし、特定の人物を描いているわけでは

ない。ここには、人間がこれ以上裸になれない根

源的な生の形が凝縮されているのである。

加藤泉 ≪無題≫ 2008 個人蔵 courtesy of ARATANIURANO



横浜美術館の個展（2001 年）に出品された奈

良美智の代表作である。

おかっぱ頭の少女が、暗褐色を背景に絵筆

を持ち、佇む。少女がやみの中で腰まで水に

浸かった情景だとすれば、絵筆はまるで自ら

の行く手を照らす灯火に見える。絵筆の先端

がほのかに明るく描かれていることも暗示的

だ。この絵は、奈良のその頃の心境を色濃く

反映した自画像とも言える。

奈良美智 ≪The Little Judge≫ 2001 個人蔵 ©Yoshitomo Nara

photo:Yoshitaka Uchida courtesy of Tomio Koyama Gallery

2001 年の横浜トリエンナーレに出品された、会田

誠の代表作である。遠目には分かりにくいが、近

くで見るとジューサーの中で、裸の女性ばかりが

切り刻まれ、血まみれに染まるおぞましい光景が

現出している。

会田は、「ルーベンス的な西洋絵画への憧憬も込

めて描いた」と記している。

会田誠 ≪ジューサーミキサー≫ 2001 高橋コレクション ©AIDA Makoto

photo:木奥恵三 courtesy of Mizuma Art Gallery

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