CDPサプライチェーンプログラムについて

2018年5月29日

CDP 事務局

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CDPのミッションとビジョン

CDPのミッション• 事業・投資・政策判断において必要な情報を提供することにより、危険な気候変動を防ぎ、天然資源を尊重するグローバルなエコノミック・システムへと移行することを目指している

CDPのビジョン• 危険な気候変動を防ぎ、天然資源を守り、資産の効果的な分散を通じて長期的な繁栄を創造することを目指している。

投資家要請に基づき、企業に環境情報の開示を求める機関として、2000年に英国で設立されたNPO。 その後、署名投資家、開示企業とも世界各

地に拡大し、現在では、ロンドン、ベルリン、サンパウロ、ニューヨーク、東京、北京、香港、サンフランシスコ他に拠点を有し、200人以上のスタッフが働いている。

気候変動

森林

コモデイテイ

水セキュリテイ

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CDPのプログラム

CDP シティ

CDP ウォーター

水の情報開示要請（2010年～）

CDP気候変動

森林の情報開示要請（2013年～）

自治体の気候変動・ウオーターの情報開示要請（2011年～）

カーボン情報開示要請（2002年～）

2010年にCDPウォーター、2013年にCDPフォレストを開始し、2013年名称をカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトからCDPへ変更。

CDPフォレスト

サプライチェーンの情報開示要請 （2008年～） 気候変動、

ウオーター、フォレストのそれぞれの情報開示のプログラムがある。

サプライチェーン

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開示企業の拡大

◥ 環境に関する報告の世界標準。

◥ 世界で650社余りの投

資家からの署名を受け、企業への開示を求めている。（合計AUMは87兆ドル以上）

◥ 90を超える国と地域から、延べ8000社（プ

ログラム間の重複を調整すると約6300社

以上）を超える企業から回答を得ている。

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機関投資家スキーム

質問書

回答

＜投資家数＞気候変動・水・森林650社以上合計AUM=87兆ドル

＜SCメンバー企業数＞CC：9６社Water：34社森林：8社合計購買力:3兆ドル

CDP回答企業総数6300社以上； ２つの開示スキーム （2017年）

CC:約4800社 （9600社送付）水：約1600社 （3500社送付）森林：90社 （250社送付）

サプライチェーンプログラム

回答企業数と依頼送付数

CC: 約2400社（5600社送付）水： 約700社（1400社送付）森林: 約200社（800社送付）

サプライヤー回答数と依頼送付数

企業

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2015年、世界的な2つの目標設定

持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals;SDGs）

• 9月、国連で採択

• 2016～2030年をカバーする17の目標と169項目の具体的な達成基準（貧困、環境、水、ジェンダー、etc）

パリ協定• 12月、COP21で合意

• 気温上昇2℃未満、1.5℃までにする努力をすること。

• 今世紀後半には、カーボンニュートラル（純排出ゼロ）を達成すること。

京都議定書は国単位での枠組みが中心、パリ協定は国の合意もあるが、削減の主役あくまで企業。

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企業のスコープ1,2に比して、サプライチェーンでの排出は平均で約4倍。 それだけ排出削減余地は大きい。

SBTなどで飛躍的削減が求められる中、自社のスコープ1-2のみの削減努力だけでは不十分。

サプライチェーン全体での排出削減が求められている。

出典：CDP

サプライチェーンにはより大きな削減余地

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企業版2度C目標とスコープ３

スコープ3が全体の排出の４０％を超えていればスコープ3も目標対象。

サプライチェーン全体を通じて削減に取り組んでいる企業が増加。サプライヤーとの削減目標のシェアなどが多い。

SBTコミット410社 認定105社環境省のバックアップもあり日本は優等生、コミット41社、認定16社

48％のサプライヤーは2年以内にSBTの設定をしたいと回答。

企業版2度C目標とは、産業革命時期比の気温上昇を「２℃未満」に維持するために、企業が自ら削減目標を設定。SBTイニシアティブが目標を認定する。

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サステナブルなサプライチェーンの構築:

実用的なサプライヤーエンゲーメントプログラムの必要性:

•リスク認識と透明性の向上•サプライヤーとバイヤーのコミュニケーションと相互理解•サプライヤーとバイヤーのための協働機会の創出

サプライチェーンを取り巻くリスク

物理的リスク； 潜在的サプライチェーン寸断リスク （気候変動、天災、人災、価格高騰、その他）

評判リスク；投資家・消費者の目、評判リスク・風評リスク

規制リスク；レギュレーション・コンプライアンス対応

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CDPサプライチェーンプログラムの仕組み

メンバー企業・団体

サプライヤー（５００社まで登録可能）

回答内容各種分析レポートオンライン

での回答

サプライヤーリスト

CDPサプライ

チェーン質問書送付

ＣＤＰ

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サプライチェーンの年間サイクル

1月-2月: CDPによる前年のSCレポート発行 メンバー向け報告会の開催

2月-3月: メンバー企業からCDPへサプライヤーリストの提出

3月-4月: CDP によるリストチェック（メンバー企業と相互やり取りにより最終リストの完成）

5月:CDPからサプライヤーにCDPサプライチェーン質問書回答要請レター（Eメール）の送付。

5月～8月: サプライヤー様はCDPのオンライン回答システムを通じて回答を実施。CDPによるセミナーやウェビナー開催により回答をサポート。

8月29日: 回答期限

＜現時点の予定＞

10月； メンバー企業に回答データを提供。

12月: スコアの発表およびフィードバックの送付。

翌年１月: メンバー企業向けカスタムレポートの送付。（SCプログラムの通信簿）

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月1月

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気候変動・サプライチェーンプログラム参加メンバー企業96社 (2017年）

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水セキュリテイ・サプライチェーンプログラム参加メンバー企業

34社(2017年）

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森林コモデイテイ・サプライチェーンプログラム参加メンバー企業

14社（2018年）

森林破壊に影響を与える４つのコモデイテイのサプライチェーン管理木材、パームオイル、牛製品、大豆

今年から参加予定Givaudan SAWalmart-BrasilSymrise AGPhilip Morris InternationalMRV Engenharia e Participações

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2017-18年レポートの実績ハイライト

5億5100万トンの削減140億ドルのコスト削減

これは1億1800万台の乗用車の年間排出量に等しい

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複数企業からの回答要請の効果

あるサプライヤーは47の顧客企業（SCメンバー）および投資家グルー

プから気候変動に関する回答要請を受けた。

あるサプライヤーは、11の顧客企業（SCメンバー）および投資家グ

ループから水に関する回答要請を受けた。

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排出削減目標の設定

排出削減活動の実施

報告回数が増えるとサプライヤー・エンゲージメントが高まる

初めて回答した企業のうち、排出削減目標を設定している

2回目に回答し

た企業のうち、排出削減目標を設定している

3回以上回答し

た企業のうち、排出削減目標を設定している

初めて回答した企業のうち、排出削減活動を実施している

2回目に回答した

企業のうち、排出削減活動を実施している

3回以上回答した

企業のうち、排出削減活動を実施している

28%５６%４３%

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国別サプライヤー回答数と回答率

回答数 総数 回答率

Global 4868 9185 53%

U.S.A 1590 2304 69%

U.K. 287 404 71%

Germany 222 285 78%

Brazil 380 543 70%

India 67 87 77%

Mexico 126 226 56%

China 463 565 82%

Japan 462 531 87%

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CDP サプライチェーンレポート2017/18より、Mexicoは2016年のデータベースからの非公式数値

サプライヤーの回答サポート

世界標準90か国以上で使われている。

回答ガイダンス（日本語を含む５か国語）

CDP スコアリングメソドロジー

レポーテイングロードマップ

テクニカルガイダンス

電話・Emailでのサポート

ワークショップ・ウエビナー、

Emaiｌ: respond@cdp.net (英語）

Japan@cdp.net (日本語）

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世界標準の環境報告書に回答することで

標準化された回答で、複数社へ回答しているサプライヤーの負担を軽減。

CDPの回答サポート（Webinar, Workshop他）

協働の機会、コミュニケーションの促進で、サプライチェーン全体のリスク・マネージメントが高まる。

排出削減＝コスト削減。サプライチェン全体で削減を考えれば削減機会も大幅に拡大＝コスト減。

投資家の視点；サプライチェーン排出量の算定・開示・削減、SBT策定は投資家・金融機関の大きな関心の対象。

CDPサプライチェーン導入のメリット

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CDP 2018 気候変動質問書の構成(含む追加質問書）

番号 項目

C0 イントロダクション

C1 ガバナンス

C2 リスクと機会

C3 ビジネス戦略

C4 排出削減目標・活動

C5 排出量算定方法

C6 排出量データ

C7 排出量内訳

C8 エネルギー

C9 追加指標

C10 検証

番号 項目

C11 カーボンプライシング

C12 サプライヤーエンゲージメント

C13 その他の土地管理

C14 サイン・オフ

サプライチェーンの追加質問

SC0 イントロダクション

SC1 排出量のアロケーション

SC2 協働の機会

SC3 アクションエクスチェンジ

SC4 製品ごとの個別データ

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水セキュリテイー質問書の構成と項目（含むSC追加質問）

追加質問 SW 0 イントロダクション

追加質問 SW 1 水リスクにさらされている施設の情報

追加質問 SW 2 協働の機会

追加質問 SW 3 製品とサービスごとの水原価率22

森林コモデイテイの質問書の構成と項目 (含むSC追加質問）

追加質問 SF 0 イントロダクション

追加質問 SF 1 認証取得している取引量

追加質問 SF 2 協働の機会

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