brocade vyatta vrouter 定手順書... · pdf file秘密区分 : 公開文書番号 :...

秘密区分 : 公開

文書番号 : 00002911

作成照査承認

Brocade Vyatta vRouter

設定手順書［オペレーティングシステム（イメージベース）のアップグレード］

2014年 10月 10日

第 1.1版

株式会社ネットワールド



I

改訂履歴

版番号改訂日改訂者改訂内容

1.0 2014年 10月 9日ネットワールド新規

1.1 2014年 10月 10日ネットワールド root ユーザーのリモートアクセスが

既定の設定の PAM によって禁止さ

れているため、ログインユーザーを ro

ot から admin に変更



II

免責事項

本書のご利用は、お客様ご自身の責任において行われるものとします。本書に記載する情報につい

ては、株式会社ネットワールド（以下弊社）が慎重に作成および管理いたしますが、弊社がすべ

ての情報の正確性および完全性を保証するものではございません。

弊社は、お客様が本書からご入手された情報により発生したあらゆる損害に関して、一切の責任を

負いません。また、本書および本書にリンクが設定されている他の情報元から取得された各種情報

のご利用によって生じたあらゆる損害に関しても、一切の責任を負いません。

弊社は、本書に記載する内容の全部または一部を、お客様への事前の告知なしに変更または廃

止する場合がございます。なお、弊社が本書を更新することをお約束するものではございません。



III

表記規則

表記表記の意味

「」（括弧記号）キー、テキストボックス、ラジオボタンなどのオブジェクト

bold（ボールド文字）入力または選択する値

italic（イタリック文字）入力または選択する値（変数）

“”（二重引用符記号）表示された値

（蛍光マーク）表示された値（強調）



IV

目次

1. はじめに................................................................................................... 1

2. 対象製品 ................................................................................................ 2

3. 設定条件 ................................................................................................ 3

4. 事前準備 ................................................................................................ 4

5. 設定手順 ................................................................................................ 5

5.1 ダウンロード .......................................................................................... 7

5.2 インストール .......................................................................................... 8

6. 事後処理 .............................................................................................. 10

6.1 ファイルの削除 ..................................................................................... 11

6.2 履歴の削除 ....................................................................................... 12

7. お問い合わせ .......................................................................................... 13



Copyright Networld Corporation 2014 All Rights Reserved. 1 / 13

1. はじめに

本書は、Brocade Communications Systems 仮想ルーターのイメージベースのオペレーティング

システムをアップグレードする手順を説明した資料です。テンプレートベースのオペレーティングシステムのアッ

プグレードについては、設定手順書［オペレーティングシステム（テンプレートベース）のアップグレード］

（文書番号 : 00002914）をご参照ください。




2. 対象製品

本書が対象とする製品は表 2.1、表 2.2、および表 2.3 のとおりです。ただし、本書で対象オペレーテ

ィングシステムとして指定されている場合でも、メーカーのライフサイクルポリシーの Product End of Life

に該当する場合はこの限りではありません。

表 2.1 対象プラットフォーム

5400 Virtual Ma

chine

5400 Bare Metal 5600 Virtual Ma

chine

5600 Bare Metal

表 2.2 対象オペレーティングシステム

6.4 (5400) 6.6 (5400) 6.7 or later (54

00)

3.2 or later (56

00)

表 2.3 対象ライセンス

Subscription Perpetual




3. 設定条件

製品のオペレーティングシステムをアップグレードすると、サポートされる機能の変更や既存の設定との互

換性によってはサービスに影響を与える場合があります。事前に十分に検証すると共に、製品を含む、シ

ステム全体の適切なメンテナンス時間を確保したうえで本手順を実行してください。本書が前提とする設

定条件は以下のとおりです。なお、一般的なメンテナンス情報は表 3.1 のとおりです。

オペレーティングシステムをメーカーソフトウェアサイトからシステム管理用の PC にダウンロードしている

こと（文書番号 : 00002916）

システム管理用の PC にインストールされた、ファイル転送用のサーバーが準備できていること

コンソールポートを通じて、製品とシステム管理用の PC がシリアル接続できること（文書番号 : 0

0002917）

マネジメントポート、またはサービスポートを通じて、製品とシステム管理用の PC がネットワーク接続

できること（文書番号 : 00002917）

製品にオペレーティングシステムをインストールできるだけの十分な記憶領域があること（文書番号

: 00002921）

インストールするオペレーティングシステムが、製品または稼働中のサービスをサポートすること（文書

番号 : 00002920）

現行バージョンの設定ファイルをバックアップしていること（文書番号 : 00002919）

製品を含む、システム全体の適切なメンテナンス時間を確保できること

表 3.1 メンテナンス情報

製品の再起動設定の所要時間

必要 15分程度




4. 事前準備

本書の手順を実行する前に、以下のものをご準備ください。

LAN ポートを備えたシステム管理用の PC（Virtual Machine インストールの場合）、または US

B ポートと LAN ポートを備えたシステム管理用の PC（Bare Metal インストールの場合）

コンソールケーブル（RJ-45 to DB-9）（Bare Metal インストールの場合）

USB シリアル変換ケーブル（DB-9 to USB-A）（Bare Metal インストールの場合）

LAN ケーブル（RJ-45）

製品にインストールするオペレーティングシステム

ファイル転送用のサーバーアプリケーション

シリアル通信をサポートするハイパーバイザー管理アプリケーション（Virtual Machine インストール

の場合）

シリアル通信をサポートするターミナルアプリケーション（Bare Metal インストールの場合）

製品にログインするための認証情報




サーバーコンピューター

ハイパーバイザー

仮想マシン

仮想ルーター

インターネットシステム管理用の PC

5. 設定手順

オペレーティングシステムをダウンロードし、製品にインストールします。手順を説明するために使用した環

境は図 5.1、図 5.2、表 5.1、および表 5.2のとおりです。システム管理用の PCにはメーカーソフトウェア

サイトからダウンロードしたオペレーティングシステムが、ファイル転送用のサーバーアプリケーションのルートデ

ィレクトリーにすでに準備されているものとします。ここでは、バージョンが 6.7R1 のオペレーティングシステム

を使用します。なお、当該製品以外の機器やアプリケーションの設定、および操作方法については、それ

ぞれに付属のマニュアルを使用してください。

図 5.1 実行環境の構成

set system host-name Router

set system login user admin authentication plaintext-password XXXXXXXX

set system time-zone Asia/Tokyo

set interfaces ethernet eth0 address 10.15.0.106/22

図 5.2 仮想ルーターの設定（抜粋）

表 5.1 仮想ルーターの実行環境

汎用名製品名製品バージョン

仮想ルーター Vyatta 5400 vRouter 5410

オペレーティングシステム VSE (x86-64) 6.7R1

修正プログラムーー

拡張パッケージーー

統合管理サーバー

サービスネットワーク

マネジメントネットワーク

10.15.0.0/22 .0.106

シリアル接続

.3.2 .3.3

.0.81




表 5.2 アプリケーションの実行環境

汎用名製品名製品バージョン

サーバーコンピューター UCS C210 (x64) ー

ハイパーバイザー vSphere ESXi (x64) 5.1.0, 1065491

統合管理サーバー vCenter Server (x64) 5.1.0, 947673

システム管理用の PC Windows 7 (x64) Professional

SP1

6.1.7601

ターミナルアプリケーション PuTTY (x86) 0.63

ファイル転送用のサーバーアプリ

ケーション

TFTPD32 (x86) 4.50

ハイパーバイザー管理アプリケー

ション

vSphere Client (x86) 5.1.0, 941893




5.1 ダウンロード

システム管理用の PC に製品を接続し、オペレーティングシステムをファイル転送用のサーバーからダウン

ロードします。なお、ここではファイル転送用のサーバーとして TFTPサーバーを使用しますが、他にも、FTP、

HTTP、または SCPサーバーが使用できます。

1. オペレーティングシステムを TFTP サーバーからダウンロードします。

Router login: admin

Password: password

Last login: Wed Oct 8 18:20:29 JST 2014 on tty1

Welcome to Vyatta

Version: VSE6.7R1

Description: Brocade Vyatta 5410 vRouter 6.7 R1

Copyright: 2006-2014 Vyatta, Inc.

admin@Router:~$ copy file tftp://10.15.0.81/vyatta-livecd_VSE6.7R2_a

md64.iso to /boot

#################################################

####################### 100.0%

2. 指定したディレクトリーにオペレーティングシステムがダウンロードできたことを確認します。

admin@Router:~$ ls /boot

VSE6.7R1_amd64.squashfs live-rw

grub vmlinuz

initrd.img vmlinuz-3.10.52-1-amd64-vyatta

initrd.img-3.10.52-1-amd64-vyatta vyatta-livecd_VSE6.7R2_amd64.iso




5.2 インストール

ダウンロードしたオペレーティングシステムを製品にインストールします。ダウンロードしたオペレーティングシ

ステムに破損、または改ざんがないことは、インストール前に自動的にファイルの MD5 チェックサムで確認さ

れます。ダウンロードしたオペレーティングシステムのチェックサムにエラーがある場合は、オペレーティングシス

テムのダウンロードを再試行してください。

1. オペレーティングシステムをインストールします。コンソールに”What would you like to name

this image?”が表示されたら、「Enter」キーを押してイメージの名前にシステムが推奨する値を

使用するか、別の値を入力後、「Enter」キーを押します。コンソールに” Would you like to

save the current configuration directory and config file?”が表示されたら、設定

を保存する場合は yes、保存しない場合は no を入力後、「Enter」キーを押します。コンソール

に” Would you like to save the SSH host keys from your current configura

tion?”が表示されたら、SSH の秘密鍵を保存する場合は yes、保存しない場合は no を入力

後、「Enter」キーを押します。

admin@Router:~$ add system image /boot/vyatta-livecd_VSE6.7R2_amd

64.iso

Checking MD5 checksums of files on the ISO image...OK.

Done!

What would you like to name this image? [VSE6.7R2]: name option

OK. This image will be named: VSE6.7R2

Installing "VSE6.7R2" image.

Copying new release files...

Would you like to save the current configuration

directory and config file? (Yes/No) [Yes]: save option

Copying current configuration...

Would you like to save the SSH host keys from your

current configuration? (Yes/No) [Yes]: save option

Copying SSH keys...

Setting up grub configuration...

Done.

2. オペレーティングシステムがインストールされたことを確認します。

admin@Router:~$ show system image

The system currently has the following image(s) installed:

1: VSE6.7R2 (default boot)




2: VSE6.7R1_amd64 (running image)

3. 製品を再起動します。コンソールに”Proceed with reboot?”が表示されたら、yesを入力後、

「Enter」キーを押します。再起動を中止する場合は、no を入力後、「Enter」キーを押します。

admin@Router:~$ reboot

Proceed with reboot? (Yes/No) [No] reboot option

4. 新しいオペレーティングシステムで製品が起動したことを確認します。

Router login: admin

Password: password

Last login: Wed Oct 8 19:10:57 JST 2014 on tty1

Welcome to Vyatta

Version: VSE6.7R2

Description: Brocade Vyatta 5410 vRouter 6.7 R2

Copyright: 2006-2014 Vyatta, Inc.



1: VSE6.7R2 (default boot) (running image)

2: VSE6.7R1_amd64




6. 事後処理

必要に応じて不要なファイルや機微な履歴を削除します。ただし、本手順はかならずしも実行する必

要がないことに注意してください。




6.1 ファイルの削除

必要に応じて前のバージョンのオペレーティングシステムを削除します。ただし、新しいオペレーティングシ

ステムが製品または稼働中のサービスをサポートすることを確認できるまで、前のバージョンのオペレーティン

グシステムを削除しないでください。

1. 前のバージョンのオペレーティングシステムを削除します。コンソールに” Are you sure you wa

nt to delete the image image?”が表示されたら、yes を入力後、「Enter」キーを押しま

す。削除を中止する場合は、no を入力後、「Enter」キーを押します。

admin@Router:~$ delete system image VSE6.7R1_amd64

Are you sure you want to delete the

"VSE6.7R1_amd64" image? (Yes/No) [No]: delete option

Deleting the "VSE6.7R1_amd64" image...

Done

2. 前のバージョンのオペレーティングシステムが削除されたことを確認します。



1: VSE6.7R2 (default boot) (running image)

admin@Router:~$ ls /boot

System.map-3.10.55-1-amd64-vyatta initrd.img-3.10.55-1-amd64-vyatta

VSE6.7R2.squashfs live-rw

config-3.10.55-1-amd64-vyatta vmlinuz

grub vmlinuz-3.10.55-1-amd64-vyatta

initrd.img




6.2 履歴の削除

必要に応じてインターフェースカウンター、システムログ、およびコマンドヒストリーを初期化します。各種の

初期化は特別な要求がない限り実行しないでください。通常はコマンドヒストリーの初期化のみで履歴の

削除は十分です。

1. インターフェースカウンターを初期化します。

admin@Router:~$ clear interfaces counters

Clearing eth0

Clearing lo

2. システムログを初期化します。

admin@Router:~$ cp /dev/null /var/log/messages

3. コマンドヒストリーを初期化します。

admin@Router:~$ history -c




7. お問い合わせ

Q 製品のご購入に関するお問い合わせ

http://www.networld.co.jp/vyatta/call.htm

Q ご購入後の製品導入に関するお問い合わせ

弊社担当営業にご連絡ください。

Q 製品の保守に関するお問い合わせ

保守開始案内に記載されている連絡先にご連絡ください。

Q 製品に関するよくあるお問い合わせ（FAQ）

http://www.networld.co.jp/vyatta/faq.htm

本書に記載されているロゴ、会社名、製品名、サービ

ス名は、一般に各社の登録商標または商標です。

本書では、®、™、©マークを省略しています。

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