[awsマイスターシリーズ] aws billingについて

© 2012 Amazon.com, Inc. and its affiliates. All rights reserved. May not be copied, modified or distributed in whole or in part without the express consent of Amazon.com, Inc.

AWSマイスターシリーズ Reloaded

AWS Billingについて

2013.1.30

ソリューションアーキテクト

舟崎健治玉川憲


2

本資料の目的

AWSの何にどれだけ課金されているかを知る方法を理解する

異なるAWSアカウントの課金を束ねる方法と、その注意事項を理解する


3

本資料に含まれない項目

AWSの各サービスの料金体系の詳細

Billing Alertsの詳細

Reserved, Spotインスタンスの詳細


4

Agenda

1. AWSの課金について

2. Consolidated Billing

3. Programmatic Billing Access

4. Detailed Billing Report

5. Cost Allocation and Tagging

6. まとめ


5

AWSの課金について


6

AWSは従量課金モデル

初期投資が不要実際の使用分のみ支払い

低額な変動価格


7

AWSの従量課金の対象

7

仮想サーバ Amazon EC2 ＝約2.4円～186円 / 時間

1core 1.7GB 月約\6,000-

クラウドストレージ Amazon

EBS/S3/Glacier

＝約1円~13.5円/ 1GB / 1ヶ月 1TBで約\9,000

データ転送（上りは無料）

＝約18円 / 1GB (月1GBまでは無料）

※1ドル＝90円で計算東京リージョン 2013年1月現在


8

AWSの従量課金の考え方

例

• S3に１か月間100GB、その内１日だけ200GB保存した場合

12＋24×1/30=12.8＄ 30日

100GB

200GB 1GBあたり9円

9 x 100 = 900円

1日100GB分の追加

9 x 100 x 1 / 30 日 = 30円

合計：900 + 30 = 930 円


9

どのくらい課金されているか確認する方法

アカウントアクティビティページ

今月と過去の利用量を確認できる

Invoice PDF

左のページ、

もしくはメールで取得可能


10

課金の支払い方法

クレジットカードによる支払いが基本 • 個人・法人どちらのクレジットカードも利用可能

パーチェシングカード

請求書による振り込み • 弊社営業へお問い合わせください。

※金額は全て米ドル。円建ての決済は不可

※円建てまたは請求書振り込みの代行サービスを提供するサードパーティ事業者様もいらっしゃいます。


11

AWSの利用の一例

AWS Cloud

研究部署

EC2インスタンス

AMI

クレジットカード


12

AWSの利用の一例 EC2インスタンス

AMI


AWS Cloud

研究部署


13


AWS Cloud

研究部署

開発部署


AMI



14


AWS Cloud

研究部署

開発部署

アカウントの課金を合算

Consolidated Billing


AMI



15


AWS Cloud

研究部署


AMI


開発部署

構築部署

エンドユーザー



プロジェクトごとの利用額が

知りたい

Cost Allocation and

Tagging


16


AWS Cloud

研究部署


AMI


開発部署

構築部署

エンドユーザー



プロジェクトごとの利用額が

知りたい

Cost Allocation and

Tagging

利用料金をおさえたいBilling Alert

1時間ごとの利用料金を見たい

Detailed Billing Report


17

ご参考：Billing Alert AWSの利用料金の見積りを監視して通知することが可能

• 合計の見積り料金

• 各サービスごとの見積り料金

• 各子アカウントごとの見積り料金

• 各子アカウント／サービスごとの見積り料金 http://docs.aws.amazon.com/AmazonCloudWatch/latest/DeveloperGuide/monitor_estimated_charges_with_cloudwatch.html

Consolidated Billingの場合

http://docs.aws.amazon.com/AmazonCloudWatch/latest/DeveloperGuide/monitor_estimated_charges_with_cloudwatch.html




18

ご参考：Reserved Instance(RI)

事前に予約金をお支払い頂き、その代わりに1時間あたりのインスタンス起動料金を大幅に割り引く仕組み

OnDemand Instance

Reserved Instance

積算料金

期間

予約金

長期間起動する場合は Reserved Instanceが安くなる


19

Consolidated Billingについて


20

Consolidated Billingとは

AWSの費用請求をまとめられるサービス

複数アカウントの費用を、１つにまとめて支払える

請求アカウント

子アカウント

子アカウント

全アカウントの費用がまとめて請求される


21

Consolidated Billingのメリット

支払いの一元化が可能

アカウントごとの利用明細の確認が可能

通信量やデータ量は全アカウントを合算

• 合算後の量によっては、ボリュームディスカウントが可能

リザーブドインスタンスの費用の融通が可能

• あるアカウントで買ったリザーブドインスタンスを使っていなければ、別のアカウントに自動でリザーブドの割引が適用


22

ボリュームディスカウント

いくつかのAWSのサービスでは、多く利用すると価格を下げることが可能

Consolidated Billingにより、複数のアカウントの利用量を合算して、ボリュームディスカウントを受けることが可能 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/about/consolidatedbilling.html#useconsolidatedbilling-discounts

データ転送料金

①最初の10TB：$0.17 / GB

②次の40TB ：$0.13 / GB

8 TB

4 TB

12 TB

①

② ② $0.13 x 1024GB x 2TB =

$266.24

① $0.17 x 1024GB x 10TB =

$1740.80

合計 $2007.04

Bob Susan

http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/about/consolidatedbilling.html







23

Consolidated Billingと Reservedインスタンス(RI)について

RI : 0 個請求

アカウント

(Bob)

RI : 5 個子

アカウント

(Susan)

RI : $0.02 / 時間、通常インスタンス：$0.10 / 時間


24


注意：同じ種類のインスタンスを選択する

• 同じインスタンスタイプ、AZ、Linux/Windows

RI : 0 個請求

アカウント

(Bob)

RI : 5 個子

アカウント

(Susan)



25




RI : 0 個請求

アカウント

(Bob)

RI : 5 個子

アカウント

(Susan)



26




RI : 0 個請求

アカウント

(Bob)

RI : 5 個子

アカウント

(Susan)


RI $0.02 x 5 = $0.10

通常

インスタンス $0.10 x 4 = $0.40

合計 0.50

平均 $0.50 / 9 =

0.055555


27




RI : 0 個請求

アカウント

(Bob)

RI : 5 個子

アカウント

(Susan)


RI $0.02 x 5 = $0.10

通常

インスタンス $0.10 x 4 = $0.40

合計 0.50

平均 $0.50 / 9 =

0.055555

Blended rate


28

Blended rateとUnblended rate

Blended rate

• 連結アカウント間の同じ種類のリソースの平均利用料金

Unblended rate

• 元々の利用料金

Consolidated Billing適用時はBlended rateが優先される

Detailed Billing Reportに表示されている


29

Blended rateとUnblended rateの料金比較例

t1.microインスタンスを利用した場合

Unblended rate 積算料金

期間

Unblended rate: 0.027 Blended rate: 0.009107 ※期間中にrateの変更がなかった場合

Blended rate


30

Consolidated Billing利用までの流れ

請求アカウントを

決定

子アカウントを作成

（既存アカウント可）

請求アカウントから

子カウントへ通知

（専用画面からメール送付）

子アカウントに送られたメールで承諾

コンソリデート成立

※設定方法の詳細はAPPENDIXに掲載


31

Consolidated Billingの有効期間

子アカウント追加・解除は即時反映される

• 追加時は子アカウントが追加リクエストをメールで受信。追加を許可した時点で支払が統合される。

3/1 4/1 子アカウント

追加

子アカウント支払期間親アカウント支払期間

子アカウント

解除

子アカウント支払期間


32

Consolidated Billingの注意事項

全アカウントの課金の合算に対して1アカウント分の無料枠のみ適用

請求アカウントの明細の金額≠全アカウントの配分の合計、となる場合あり

■上回る場合

■下回る場合

明細項目は小数点第二位以下が丸められる

$0.01未満の場合は$0.01に繰り上げ

配分コストは小数点以下6桁まで。繰り上げはされない。

およそ$0.01の誤差が発生する可能性あり


33

Programmatic Billing Access / Detailed Billing Report / Cost Allocation and Taggingについて


34

サービス間の連携イメージ

Amazon S3

Bucket

Detailed Billing

Report CSV File

Detailed Billing

Report

Cost Allocation

and Tagging

Programmatic Billing

Access

Cost Allocation and

Tagging Report CSV File


35

Programmatic Billing Accessとは

Amazon S3のAPIを使って、S3 bucketに格納されるbillingデータ(CSVファイル)を参照することができる機能

Programmatic

Billing Accessを許可するACLを

設定


36

Programmatic Billng Accessによる Bucketへのアクセス権限許可の例

ここではAWSアカウントのroot権限にGet, Put

の権限を与えている


37

Programmatic Billing Accessのメリット

CSVであるため、Excel等で読み込むことができる

S3 APIを使って、billingデータを参照するアプリケーションを作ることができる

IAMと併用して、経理専用アカウントを作成可能


38

Programattic Billing Accessによって出力されるCSVファイルの例


39

Programmatic Billing Accessの詳細

CSVファイル形式：

• <account-id>-aws-billing-csv-yyyy-mm.csv

指定したS3 bucketに格納

Monthly CSV Reportは、月の最後のレポートが生成されるまで、定期的に上書きされる。

過去の月のレポートはbucket内にそのまま残る


40

Detailed Billing Reportとは

CSV形式でbillingデータの詳細情報を持つレポート

新たに追加された項目

• 1時間ごとの利用量情報

• Reserved Instanceの適用有無

• Blended rateおよびUnblended rate


41

Detailed Billing Reportのメリット

オンデマンドおよびリザーブドインスタンスの利用分析が可能

Blended rateとUnblended rateの価格の差異により、どれだけディスカウントされているかを把握可能


42

Detailed Billing Reportの詳細

指定したS3 Bucketに保存される。

ファイル形式：

• <account-id>-aws-billing-detailed-line-items-yyyy-mm.csv

• S3 Bucket上ではZIPで圧縮されている。

1日に複数回更新される

設定方法はAPPENDIXに掲載


43

Detailed Billing Reportに含まれる主な項目（一部を除く）

請求ID

支払いアカウントID

支払アカウント名

リンクアカウントID

リンクアカウント名

アベイラビリティゾーン

製品名

利用タイプ

オペレーション

チャージの開始日時

チャージの終了日時

使用量

Reserved Instanceの適用有無

BlendedRate

Blendedコスト

UnBlendedRate

Unblendedコスト

トータルコスト


44

Detailed Billing Reportで出力される CSVファイルの例

Reserved

Instance Blended / Unblended

rate, Cost


45

Detailed Billing Reportの1行の例（一部を除く）

請求ID 12345678 (or Estimated)

支払いアカウントID 00000000000

リンクアカウントID 111111111111

アベイラビリティゾーン ap-northeast-1b

製品名 Amazon Elastic Compute

Cloud

利用タイプ APN1-BoxUsage:t1.micro

オペレーション RunInstances

Reserved Instance N

利用開始日時 2013/01/16 15:00:00

利用終了日時 2013/01/16 16:00:00


46

Detailed Billing Reportの1行の例（一部を除く）の続き

利用量 2

Blended rate 0.009107

Blended cost 0.018214

Unblended rate 0.027

Unblended cost 0.054


47

Detailed Billing Reportの注意事項

Billing PreferenceでProgrammatic Billing Accessを有効にする必要あり

CSVレポートファイルが数百MBまたは数GBを越えることがある

• Excel等で開けない場合がある

• DBにImport等する際に、そのサイズを小さくするには、Paying Account Name等の毎回同じように表示される項目を含めないようにすると良い。


48

Cost Allocation and Taggingとは

AWSの課金を追跡、まとめることが出来る機能

• １．AWSリソースにタグ付け

• ２．Tag付けされたリソースの利用量をS3 bucket内のCSVレポートに出力

ProductCode Operation

AmazonEC2 RunInstances

Total user:Project user:Owner

1.645 TestProject1 Bob ・・・

Project = TestProject1

Owner = Bob TagはKeyとValueからなる


49

Cost Allocation and Taggingのメリット

好きなTag付けにより自由に項目追加が可能

• Excelのピボットテーブル機能を使うと、以下のように項目ごとに料金を合算できる

Total Cost user:Project user:Owner

10 Project1 Bob

5 Project1 Susan

15 Project1 Susan

30 Project2 Mike

25 Project2 Bob

行ラベル合計 / Total Cost

Project1 30

Project2 55

総計 85

行ラベル合計 / Total Cost

Project1 30

Bob 10

Susan 20

Project2 55

Bob 25

Mike 30

総計 85


50

Cost Allocation Reportに項目を載せる方法

1. Cost Allocation and Taggingを有効にする

※設定方法はAPPENDIXに掲載

2. Cost Allocation Reportページへ移動

3. 載せたい項目（Key）を選択する。

※Keyは既に使用済みのものをリストアップしている


51

Cost Allocation and Taggingで出力されたCSVファイルの例


52

Cost Allocation and Taggingの注意事項

Tag付け可能なAWSリソース：

• EC2 / EBS / S3 / RDS / VPC / CloudFormation

割り当てられるTagの数は1リソースに10個まで

Programmatic Billing Accessを有効にする必要あり

アカウントアクティビティページ上では表示されない。


53

まとめ


54

まとめ

課金の支払い方法は？

• 基本はクレジットカード • 他にもいくつかオプションがある

複数のアカウントをまとめたい

• Consolidated Billing • ボリュームディスカウントも受けられる。

課金の情報をプログラムで取得したい

• Programmatic Billing Access


55

まとめ

１時間ごとの利用料金を見たい

• Detailed Billing Report • Reserved Instanceの利用状況を知ることが可能

• Blended rate、Unblended rateにより、どのくらいのボリュームディスカウントを受けているか知ることが可能

ユーザーごと、プロジェクトごとの課金状況を知りたい

• Cost Allocation and Tagging

• 使用するリソースにタグ付けすることで、レポートにそのリソースの課金状況を出力できる


56

ご参考：見積りツール

Simple Monthly Calculator

• http://calculator.s3.amazonaws.com/calc5.html?lng=ja_JP

http://calculator.s3.amazonaws.com/calc5.html?lng=ja_JP

http://calculator.s3.amazonaws.com/calc5.html?lng=ja_JP


57

ご参考：Trusted Advisor

お客様のAWS環境を精査し、コスト削減等の推奨事項をお知らせする機能

サポートレベルが「ビジネス」または「エンタープライズ」以上の場合に、サポートセンター経由でアクセス可能

RI, EC2インスタンス、EBS等１００個を超えるチェック項目を持つ

多くのお客様にAWSのサービスを適用してきたベストプラクティスが適用されている


58

Links

AWS Documentation

• http://docs.aws.amazon.com/awsaccountbilling/latest/about/welcome.html

http://docs.aws.amazon.com/awsaccountbilling/latest/about/welcome.html




59

APPENDIX


60

Consolidated Billingの設定方法

請求アカウントでログインし、「一括決済」を選択


61


Consolidated Billingにサインアップする。


62


暫くすると、verification completeのメールが届く。

• 親アカウントが正しいPayment method, コンタクト確認済みの電話番号を持っている必要がある


63


子アカウントに対して、リクエストを送信

子アカウントのメールアドレス


64


子アカウントにAWSからメールが配信される


65


子アカウントでリクエストを確認


66


コンソリデート成立


67

コンソリ後

請求アカウントに、子アカウントの費用が追加で表示される。


68

Programmatic Billing Accessの設定方法

Account Acitivityページへアクセス


69


Monthly Reportを有効化


70


Programmatic Billing Accessを有効化


71


下記のAccess Policy(JSON形式)をコピー


72


Management ConsoleのS3画面でadd bucket policy


73


Management ConsoleのS3画面でadd bucket policy


74


Access Policy(JSON)を貼り付け


75


該当するS3 bucket名を入力


76


S3へのテスト書き込みが問題なければ以下のように有効化が成功する


77


該当bucketの中身を見ると、テスト書き込み用のテキストが作成されている。

後日該当bucketの中身を見ると、Monthly Reportが出力されている。


78

Detailed Billing Reportの設定方法

Programmatic Billing Accessが有効になった状態で、Detailed Billing Reportを有効化する


79

Detailed Billing Reportの設定方法

以下のような画面が表示されれば有効化成功


80

Cost Allocation and Taggingの設定方法

Programmatic Billing Accessが有効になった状態で、Cost Allocation and Taggingを有効化する


81

Cost Allocation and Taggingの設定方法

以下のような画面が表示されればCost Allocation and Taggingを有効化成功


82

Cost Allocation and Tagging設定後

Manage Cost Allocations Reportをメニューから選択、どの項目をレポートに載せるかを選択する

• 項目は既にリソースにタグ付けされているものがリストアップされている。

[awsマイスターシリーズ] aws billingについて

Documents