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「雨天用マットラインアート」

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㈱テラモト 東京本社 岩野 勝一

【図1】各種マットの設置例

【図2】除塵機能を高めるパイルの加工

業界初! 除塵&吸水機能を

兼ね備えた常設マット雨の日の転倒防止と人手不足に対応!

【図3】雨天マットの吸水のしくみ

【図4】雨天マットの速乾性のしくみ

 建物の床面の汚れの90%は、靴底に付着して持ち込まれる土砂だといわれます。都市部では1か月に4㎏、郊外ではなんと11㎏にも及ぶとの概算もあります。 環境に配慮したビルが注目される海外では、入口に3m以上のマットを設置することが評価の対象になるケースもあります。 海外の商業施設の例では、一つの施設のマット施工面積は200㎡ともいわれるほど、マットが活用されています。 マットは、土砂や汚染物質の侵入を未然に防止します。マットのメンテナンスを徹底的に行うことは、清掃の効率化・安全の確保をもたらします。何よりも美観の維持のためにも必要です。

 マットの必要性はそれだけではありません。雨や雪の日に、床面

を濡れた状態にしないことも、とても大きな役目です。 社会生活統計指標によると、日本国内では、全国平均で「およそ3日に1日は雨」が降っているそうです。

 特にPタイルや大理石床などのハードフロアは、濡れると滑りやすくなり、危険です。 雨天時は、出入口付近には吸水性マットを敷き、床のコンディションを整える必要があります。

 汚れの侵入経路にマットを敷くことは、以下の事項に役立ちます。

 では、マットをどのように設置

すると効果的なのでしょうか。 マットの効果的な設置方法として、「3ステップ方式」というものがあります。《ステップ1》玄関の外側⇒粗い土砂などをかき取る《ステップ2》風除室⇒細かい土砂を落とす《ステップ3》屋内⇒ちり、ほこり、水分を拭き取る このように、通行量の多い出入口に機能の異なるマットを組み合わせて敷くことで、高い除塵効果が得られます(図1)。

 マットにはいろいろ種類がありますが、玄関マットの多くは繊維マットです。繊維の束(パイル)で靴裏の汚れをかき落とします。 ところが、繊維マットは踏まれ続けると、パイルが倒れて、除塵効果が低下してしまいます。 そうした機能低下を防ぐために、パイルを太くする、縮

ちぢ

れさせる、ループ状に植えるなどの方法

によって、より効果的に除塵できるよう、またその機能が保持されるようにしています(図2)。

 では、靴底で持ち込まれる水分はどうでしょうか?

 屋内に敷く雨天マットは、繊維マットのなかでも、特に吸水性が高い特徴を持っています。パイルが細く、間隔が狭い構造になっています。表面の糸が細く間隔が狭いほど、水を吸い上げる力が強まります。毛細管現象によって、表面張力により水が引っ張られ吸い

雨が降った日31%

雨が降らなかった日69%

・清掃の効率化・安全の確保・美観の維持

上げられるからです(図3)。

 繊維マットが水分を吸い取るだけでは、水分が満杯になって効果を発揮することができません。 雨天マットで大切なのは、速乾性という機能です。 毛細管現象によって吸い上げられた水分は水玉状になって糸に付着します。糸の間隔が狭いと水玉は小さく、外気に触れると早く乾きます。逆に、間隔が広い場合は水玉が大きくなるため、乾きが遅くなります(図4)。

 これから梅雨のシーズンを迎え、清掃現場では雨天マット出し入れの頻度が増す時期でもあります。 そこで、雨天マットの注意事項を、利用者と管理者について考えてみます。 まず、施設の利用者にとっては、①つまずきやすい、②すべりやすい、③バリアフリー対応に問題などの問題があります。また、施設の管理者にとっては、①作業が大変、②見た目が悪い、③汚らしいことなどが課題です(図5)。

縮れさせる、ループ状に植える、形状の違うパイルを組み合わせるなどの方法によって除塵性能を高める

マットの必要性①土砂の侵入予防

除塵マット 雨天用マット

マットの必要性②雨天時のすべり対策

マットの効果的な設置方法3ステップ方式

繊維マットの除塵法パイルの加工

雨天マットのしくみ①吸水の原理

雨天マットのしくみ②乾燥の原理

雨天マットの注意点利用者と管理者の問題

踏まれてパイルが倒れると除塵性能が低下

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除塵&吸水マット「ラインアート」

㈱テラモト「ザ・製品プレゼンショー」紹介製品プレイバック !!

新発想! 耐久性と吸水性を兼ね備えた常設可能な屋内マットが登場!

軽量で持ち運びも楽に! 吸水性と速乾性を兼ね備えた雨天用マット

抜群の吸水性と速乾性 雨天用マットネオレイン軽量で持ち運びが楽 雨天用マットネオレイン軽量

除塵&吸水機能を兼ね備える

雨天用マットラインアート

 こうした問題もあって、マットをどのように設置するかは、ビルオーナーの考えによるところが大きいのが実際のところです。 美観を重視し、建物内に汚れを持ち込ませないことを重視するところは除塵マットを常設しますし、あくまでも床の意匠性にこだわるところは常設しません。 しかし、マットを敷かないがゆえに施設利用者が転倒し、訴訟問題になるケースもあります。最近では転倒防止、危険防止のため、少なくとも雨天マットは欠かせないと考えるビルオーナーが増えています。

 しかし、実際にマットの管理を行うビルメン企業は、深刻な人手不足の悩みを抱えています。 「急な雨でマットを出さなきゃいけない。でも人がいない!」 そんな状況の現場も多いのではないでしょうか。 そこでテラモトは提案します。 除塵と吸水の両方の機能を兼ね

備えたマットを常設しませんか? 基本は、屋内に除塵マットを常設し、降雨時にさらに雨天マットで対応するのがベストです。 しかし、人がいなくて急な雨に対応できないような現場では、テラモト独自の「除塵+吸水」機能をもったマットが有効です。 「ニューリブリード」は、長さの異なる独自構造のパイル糸を組み合わせた構造で、靴底の汚れと水分をしっかり取り除きます。

 「ラインアート」は、それよりハイグレードで立体感あるデザインが特徴です。環境にやさしいPET素材で、へたりにくい極太繊維と吸水効果のある極細繊維を組み合わせた構造です。

 前述した通り、雨天マットは意匠性よりも機能性が求められます。また、出したり敷いたりする労力が必要となるため、軽さも重要です。 こういった背景から、当社でお勧めするのが、「ネオレインマット」です。1㎡当たり約4.7Lの吸水力を発揮し、24時間後の保水量がわずか0.7L(約14%)という速乾性を実現します。 軽量マットがほしいという方にお勧めするのが、「ネオレイン軽量」です。ノーマルタイプの重量が約3.9kg/㎡に対して、軽量はわずか2.0kg/㎡です。 当社ではそれ以外にも、さまざまなマットをご用意し、現場の実情に合わせたものを提案します。梅雨シーズンに入るこの時期に、マットを見直してみませんか?

問合せ先㈱テラモト 東京本社TEL:047-358-1151URL:http://www.teramoto.co.jp

【図5】雨天マットの注意事項

 極細繊維とへたりに強い極太繊維のセット糸を交植することにより、吸水性と耐久性を併せ持った吸水マット。その特性を活かし、天候状態を気にすることなく常設することが可能になった。 雨の日に雨天用マットを運んだり、敷いたりするのが大変、そこに人員を割けないというときに便利な製品。意匠を凝らしたエントランスのデザインにも合うように、ウェーブラインの凹凸が上質感を演出。また、色落ち、色あせしにくいように、繊維の原料そのものに、色のもととなる顔料を練り込んだ原着糸を使用している。 テラモトでは、本製品を雨天用マットと併用することでより高い効果が得られると考えている。

材質◉〈表面〉ポリエステル(原着ポリエステル、再生PET50%)・〈裏面〉軟質塩化ビニール厚さ◉約5~ 10mm(パイル約3~ 8mm・ベース2mm)重量◉1㎡に付約 4kg 規格色◉ブラウン・グレー

≪製品情報≫

材質◉〈表面〉ナイロン100%(B.C.F. ナイロン)・〈裏面〉軟質塩化ビニール/ TPE、厚さ◉約 9.0mm(パイル約7.0mm・ベース2.0mm)/約8.0mm(パイル約7.0mm・ベース1.0mm)、重量◉1㎡に付約 3.9kg / 1㎡に付約 2.0kg、規格色◉ブラウン・グレー

≪製品情報≫ノーマル/ライト

雨天マットの施設利用者にとっての注意事項 雨天マットの管理者にとっての注意事項

 雨天用マットは、床が濡れて転倒するといった危険を未然に防ぐために欠かせないアイテム。しかし、雨天時に敷く際、日常清掃で常駐している女性・高齢者のスタッフにとっては重労働な作業である。 テラモトでは、高い吸水力と速乾性能を兼ね備え、さらには、運ぶのも、広げるのも簡単な本製品を開発した。極細繊維による毛細管現象により、速やかに水分を吸い取り、1㎡あたり約 4.7L の吸水力を発揮。また、24時間後の1㎡あたりの保水率はわずか約 1.4%(約 0.07L)と、水はけが良く、優れた速乾性能を発揮。そのため、乾きにくいことで起きる、カビの発生や異臭などを防ぐことができる。重量については、ライトタイプは1㎡で約 2.0kg。

雨天マットは機能性を!敷く、運ぶときの重さも重要

除塵&吸水マット常設を!人手不足の現場に最適

続きは月刊『ビルクリーニング』2018年6月号(通巻360号)でお楽しみください。

〈ビルメンブックセンター〉http://bm-book.com

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