地域別構想編 · 2018-11-16 · 地域別構想編:Ⅰ 江間地域 - 49 -...
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地域区分
Ⅰ.江間地域
Ⅱ.長岡地域
Ⅲ.大仁地域
Ⅳ.韮山地域
Ⅴ.東部山間地域
Ⅵ.葛城山・城山周辺地域
地 域 別 構 想 編
地域別構想編:地域区分
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地域別構想編:地域区分
地域別構想の地域区分は、地形条件、土地利用、幹線道路や河川などの都市軸、本市形成
の経緯、ならびに地域のコミュニティのつながり等を踏まえ、以下の6地域を設定し、地域
別に土地利用と整備方針を設定します。
地 域 名 構 成 地 区
江間地域 北江間、南江間、墹之上、長岡の工業団地、花坂の一部
長岡地域 長岡、花坂、古奈、富士見、天野、戸沢、長瀬・小坂の市街地周辺、
墹之上の狩野川放水路南部、守木の狩野川西部
大仁地域 大仁、吉田、白山堂、立花、神島・中島・三福・田京・御門・宗光寺・
守木の市街地周辺
韮山地域
原木、長崎、四日町、立花台、星和、寺家、中條、南條、内中、韮山
土手和田、韮山韮山、韮山金谷・中・韮山山木・奈古谷・韮山多田の
市街地周辺
東部山間地域 浮橋、田原野、長者原、田中山、下畑、三福・田京・御門・守木・宗
光寺・南條・中・韮山山木・奈古谷・韮山多田・韮山金谷の山間地
葛城山、城山
周辺地域 長瀬、小坂、神島、中島の一部
区 域 図
江間地域
長岡地域
葛城山・城山
周辺地域
東部山間地域
大仁地域
韮山地域
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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地域別構想編:Ⅰ 江間地域
1.位置・区域・地域概況
江間地域は、本市の北西部に位置し、また
沼津市、函南町と隣接した、旧江間村の集落
を中心とした地域です。
本地域は全域が市街化調整区域であり、農
業地域や森林地域等を含みます。家屋が集積
する集落地周辺等で老朽化した文教施設の再
整備が行われているほか、農業地域内で県営
農村振興総合整備事業が進められ農業用用排
水施設の整備などが行われています。
主要施設は、広大な田園環境の中に観光農
園が立地するほか、幹線道路沿いに文教施設やコミュニティ施設が立地しています。
本地域の人口は、平成 17 年現在 4,254 人であり、平成2年から平成 17 年までの過去 15
年間では減少しています。これに対し、世帯数は増加傾向にあります。
◆土地利用状況
◆法適用状況
都市計画区域(都市地域)
市街化調整区域
農業振興地域 (農業地域)
農用地区域
森林地域
保安林
地域森林計画対象民有林
鳥獣保護区
河川区域
区 域 図
江間地域
14.4%
21.1%
55.8%
40.8%
6.8%
7.4%
10.7%
8.4%
2.7%
1.5%
2.9%
0.9%
16.6%
10.0%
0% 25% 50% 75% 100%
市全域
江間地域
農地 山林 住宅用地 商業用地 工業用地 公共公益施設用地 その他
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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◆主要施設等
行政施設 長岡清掃センター、長岡斎場、長岡し尿処理場、国土交通省伊豆長岡出張
所
文教施設等 長岡北小学校、長岡中学校、楽生保育園、寿光幼稚園、学校法人専門学校
白寿医療学院、長岡体育館
医療・福祉施設等 特別養護老人ホームいちごの里
公園・緑地等 千代田団地公園、大堤池親水公園、墹之上堤外地公園、江間グラウンド、
大平山、狩野川、江間川
観光施設、寺社、
史跡等
江間いちご狩りセンター、伊豆長岡いちご狩りセンター、北江間横穴群、
観光案内センター、北條寺
コミュニティ施設
千代田公民館、大北公民館、町屋公民館、鳥打公民館、南江間公民館、仲
之台公民館、墹之上公民館、珍野公民館、長塚公民館、谷戸コミュニティ
センター、コミュニティ防災センター
◆人口・世帯数の推移
平成2年 平成7年 平成 12年 平成 17年
人口(人) 4,472 4,419 4,211 4,254
(+6.83%) (-1.05%) (+1.77%)
世帯数(戸数) 1,216 1,241 1,273 1,339
(+2.06%) (+2.58%) (+5.18%)
( )書きは対前回増減率となります。
資料:国勢調査
◆主要な行事
イベント名 会場
いちご祭り 江間・伊豆長岡いちご狩りセンター
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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2.地域特性・課題
(1)地域住民の意見・要望
市民アンケート調査の結果から読み取ると、江間地域では、市街地周辺の農村風景を好む
意見が多くなりました。また、その里山環境を生かし、農地での体験農業の導入や、里山を
四季折々の景観を見せる場として利用することが提案されています。
課題としては、住み心地が良くないとの回答が多く、川の水質を守るための生活排水の処
理や身近に親しめる公園や広場の整備を求める意見も多くありました。また、企業の誘致や
スポーツワールド跡地の有効活用を望む意見もありました。
江間地域は、広大な田園地帯を有する集落地として、農業の活性化や、農業を活用した観
光・交流の活性化が望まれています。さらに、集落排水整備や公園・緑地の整備などの集落
内の生活環境整備や、地域の活性化に資する企業の誘致等が期待されます。
(2)課題
地域概況や地域住民の意見・要望等より、江間地域の課題を以下のように設定しました。
① 地域住民の安全性
・江間川周辺等の浸水問題への対応
・自然災害(地震、火災等)への対応
・生活道路への通過交通の流入防止
・歩行者等の安全性確保
② 生活の利便性
・良好な生活環境の形成
・地域間の連絡機能強化
・河川、水路等の水質改善
・教育、学習環境の充実
③ 地域の活性化・個性あるまちづくり
・集落の活性化
・企業の誘致等による地域の活性化
・スポーツワールド跡地等の低未利用地の活用
・既存工業団地の維持と生産機能の拡充
・農業を生かした観光、交流の活性化
・営農環境の維持
・観光客を迎え入れるための道路交通環境の整備
・江間川等の親水空間形成
・江間グラウンドや墹之上堤外地公園等の公園緑地の整備、活用
・自然環境(山林)の保全
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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3.まちづくりの目標と基本方針
緑豊かな田園環境や森林環境を保全するとともに、生活環境向上のための整備を推進し、
生活環境と自然環境が調和した集落環境形成を図ります。また、地域のコミュニティ維持や
賑わい向上に資する営農環境を維持します。
集落、農地、周辺山林等の調和による里山景観を大切にするとともに、農業や観光及び環
境などが有機的に連携した活気のあるまちづくりを目指し、江間地域の目標を『活気ある緑
豊かなふるさと』とします。
さらに、目標を踏まえ、まちづくりの基本方針として、集落の活性化、スポーツワールド
跡地等の低未利用地の有効活用、身近な田園・自然環境・地域資源を生かした交流の促進、
里山景観の保全、自然と調和する良好な生活環境の形成を推進します。
基本方針 (1)集落の活性化
(2)スポーツワールド跡地等の低未利用地の有効活用
(3)身近な田園・自然環境・地域資源を生かした交流
の促進
(4)里山景観の保全
(5)自然と調和する良好な生活環境の形成
目標 『『『活活活気気気あああるるる緑緑緑豊豊豊かかかなななふふふるるるさささととと』』』
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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4.まちづくり基本構想
(1)土地利用計画
① 地域拠点
◆ コミュニティ施設や幼稚園等の集積が見られる県道静浦港韮山停車場線と県道韮山
伊豆長岡修善寺線の交差箇所周辺を地域拠点に設定します。
◆ 本地域のコミュニティ向上を促すため、既存のコミュニティ施設の利用促進等を図る
とともに、交流スペースの整備や生活利便施設の立地等を検討します。
② 食と農のまちづくり推進地区
◆ 食と農のまちづくり推進地区は、観光農園を中心に
集落地区と農業地区の連携により地域の賑わいづくり
の核を担うとともに、農業、観光、環境などが有機的
に連携したまちづくりを図ります。
◆ 江間いちご狩りセンターや伊豆長岡いちご狩りセン
ターは、地域住民と観光客が交流できる農業体験の場
として活用します。また、観光農園としての魅力の維
持・向上を図るため、いちご祭り等のイベント回数の
増加や、周辺道路整備によるアクセス性向上や施設改良による利便性向上を検討します。
◆ 長岡北小学校等の文教施設では、地場産品の活用等により、学校給食の充実や食育を
推進します。また、食育を通して、健康づくりだけでなく、児童が地域の伝統・文化・
歴史について学ぶ機会を設けます。
③ 集落地区
◆ 旧江間村の中心であった集落地においては、地域の中心地として活性化を図ります。
そこで、市街地に準じた開発や建築を可能とするため、個別具体の計画を作成し、整備
を検討します。
◆ その他の集落地区にあっても、道路や集落排水など生活基盤の整備、また、文教施設
の改良整備や防火水槽の設置及び河川改修など災害に対する安全性の確保等を推進し、
生活環境の維持・向上を図ります。また、高層・高密度の建物や、集落環境の阻害要因
となる用途の建築を抑制し、自然環境と調和した住環境の維持を図ります。
◆ 江間地域の集落や農地及び周辺の自然が一体となって生み出す里山景観は、地域固有
の財産として、地域住民とともにその保全に取り組みます。
いちご狩り
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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④ 工業地区
◆ 狩野川放水路周辺の工業団地は、地域産業を支える工業地区として、これからもその
維持と生産機能の拡充を図ります。
◆ 工業地区は市街化調整区域内にあり環境的、景観的な影響が大きいことから、周辺の
住環境や自然環境と調和する工業地形成に努めます。
⑤ 産業・業務立地拠点
◆ 就業人口及び定住人口の増加や、本地域のみならず本市の活性化をめざし、適切な土
地利用を誘導します。伊豆中央道長岡北 IC 西側の開発済地に位置するスポーツワール
ド跡地については、産業・業務立地拠点として雇用の創出を図る工場など産業活力の創
出及び地域振興や経済活性化に繋がる有効活用をします。
◆ 土地利用にあたっては、土地区画整理事業や開発許可制度等による面的整備を実施し
ます。また、建築協定や緑地協定等の導入を検討し、周辺住環境や自然環境に十分配慮
します。
◆ 地区の活用にあたっては、広域的な移動や市内各地域へのアクセス性の向上を図るた
め、地域と連絡する主要幹線道路の計画的整備や改善等を実施します。
⑥ 農業地区
◆ 農業地区は、必要に応じた農地基盤整備等により、
生産性の維持・向上及び優良農地の確保を図ります。
◆ 農業の活性化を図るため、認定農業者や新規就農者
の育成支援を推進します。また、減農薬栽培やバイオ
マスの利活用による生ゴミ堆肥化の推進等による環境
負荷の少ない環境保全型農業を推進します。
◆ 江間地域の農地は、江間川、狩野川放水路等の水辺
や、周辺の公園や社寺林等の緑地と併せて、自然環境
体験及び学習の場としての利用を検討します。
⑦ 自然環境保全地区
◆ 自然環境保全地区は、水源涵養や災害防備等の公益的機能を維持するため、森林等の
自然的土地利用を保全・育成します。また、環境の保全に留意しつつ、遊歩道や広場の
整備を推進し、地域住民や来訪者が自然資源に親しみ、交流する場として活用を図りま
す。
◆ 森林の手入れ不足などの課題に対応し、本地域の財産である里山景観を守るため、市
民ボランティア等による里山の保全・活用を促進します。
苺のビニールハウス
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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(2)都市施設整備方針
① 地域内幹線道路
◆ 本市幹線道路と接続し、地域内の交通を支える道路として、地域内幹線道路を配置し
ます。
◆ 整備にあたっては、幹線道路とのアクセス性向上や、工業地区と産業・業務立地拠点
の連携・生産機能拡充等のため、必要な場合には道路の新たな配置を検討します。
◆ 通学や通院及び買い物などの日常生活において他地域との連絡を支える生活バスの
自主運行を検討します。
② 生活道路
◆ 生活の利便性向上及び地域の安全性向上を図るため、生活道路の整備を推進します。
具体的には、狭あい道路の拡幅や危険性の高い交差点の改良を検討します。
◆ 公民館等のコミュニティ施設周辺、または小学校や幼稚園周辺等の公共性の高い場所
では、コミュニティ道路や歩行者専用道路の設置、あるいは自動車に減速や注意を促す
整備など、安全に配慮した整備を検討します。また、診療所や老人ホーム等の周辺では、
身障者や高齢者等に対応するためユニバーサルデザイン導入を推進します。
◆ 生活交通と通過交通を明確に区分し、通過交通が生活道路に流入することを防止しま
す。
③ 交通結節点
◆ 長岡北 I.Cは、周辺の工業団地などの機能拡充や、スポーツワールド跡地などの低未
利用地の有効活用等を図るため、必要な場合には周辺道路の拡幅整備や交差点改良を検
討し結節機能の強化を図ります。
◆ 地域住民の利便性向上や観光客のアクセス性向上を図る江間地域の新たな交通結節
点として、国道 136号バイパスと県道静浦港韮山停車場線の交差箇所をフルインター化
する整備を推進します。この整備にともない、周辺の観光農園の賑わい向上を図るため、
周辺道路整備等を検討します。
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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④ 公園・緑地
◆ 地域のコミュニティ活動に資する施設として、街区公園や近隣公園を配置します。な
かでも、地域拠点においては、交流スペースとしての機能を持ち、地域のコミュニティ
の核となる新たな公園整備を検討します。
◆ 公共施設緑地である江間グラウンドは、地域住民のス
ポーツレクリエーションに資する緑地として、施設の充
実やスポーツ活動の振興を図り、更なる利用を促進しま
す。
◆ その他の公園にあっても、地域住民の要望を反映した
公園整備を推進するため、地域住民とともに公園づくり
に取り組みます。また、オープンスペースを利用し、地
域住民の交流の場、憩いの場、さらに災害時の避難地と
しての整備を検討します。
⑤ 下水道
◆ 地域住民の健康で快適な生活環境を確保するとともに公共用水域の水質保全を図る
ため、狩野川流域下水道事業及び伊豆の国市公共下水道事業の全体計画に基づき、市街
化の状況に応じた下水道の整備を促進します。具体的には、認可済区域の下水道整備の
早期実現を図るとともに、集合合併処理により汚水処理を行っている千代田団地地区を
含んだ認可区域の拡大について検討します。
◆ その他の区域にあっても、農業集落排水事業の推進や合併処理浄化槽の普及等に努め
ます。
⑥ 河川
◆ 狩野川は、本市の水と緑のネットワーク軸の中心を担
う河川として、イベントのできる河川敷広場、サイクリ
ングロード、遊歩道、休憩所等の整備を検討し、墹之上
堤外地公園や狩野川堤防などの周辺の公園・緑地環境と
ともに一層の利用促進を図ります。
◆ 江間川は、動植物が生息・生育できる環境に配慮しつ
つ、地域住民の散策やレクリエーションの場として親水
空間の整備を検討し、その利用促進を図ります。また、
狩野川放水路の桜並木は、地域の財産として今後も維持保全します。
◆ その他の河川にあっても、地域住民や来訪者が自然に親しみ遊ぶことができるように
安全性に配慮した水辺空間の整備を検討します。また、ハザードマップ等の活用・普及
による防災情報の提供や、市のホームページ・広報等による防災意識の啓発、適正な土
地利用の誘導などにより、地域住民とともに安全安心な生活環境の形成を図ります。
江間グラウンド
墹之上堤外地公園
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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江間地域整備方針図
S=1: 20,000
産業・業務立地拠点
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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5.モデル整備構想(案)
江間地域では、旧江間村の集落中心地の計画的な整備及び地域の活性化を図るため、整備
構想を以下のように設定しました。
◆ 集落中心地の整備構想 ◆
旧江間村の集落は、狩野川の西方、大男山の麓に位置し、長岡北小学校などの文教施設
や公民館などのコミュニティ施設が集積する地域の中心的集落です。集落周辺には水田や
いちごを栽培するビニールハウス等の農地が広がり、狩野川や大男山等の自然とともに、
地域の優れた自然的景観を形成しています。
一方、本集落の中心地は前述の小学校などの公益施設や、幹線的な道路が比較的整った
既存集落であることから、集落環境を阻害しないよう建築の誘導が必要となります。また、
集落内の幅員の狭い生活道路は、交通事故の危険性を高めるだけでなく、火災や災害時の
避難及び救済活動に支障をきたす恐れがあります。
こうした問題を解決し、安全で住みやすい集落地を維持していくため、土地利用や地区
施設等を計画的に誘導する以下のような整備構想を提案します。
・集落中心地における土地利用の方針
・地区の利便性向上、安全性向上を図る道路整備方針
・地区内交流エリアの整備方針
なお、整備にあたっては、優良農地保全等に配慮し、農振農用地区域外で行うものとし
ます。
① 集落中心地における土地利用の方針
【 構想 】
・地区住民の生活の利便性向上等に資する土地利用を図る幹線道路沿道ゾーン
・自然と調和した集落維持を図る集落機能維持ゾーン
【 具体的な整備方策 】
幹線道路沿道ゾーン
・日用品の小売店など地区住民等を対象とした生活利便施設も
立地可能な沿道住宅地形成
・周辺土地利用と整合を図りつつ、生活利便施設の立地誘導
・統一感のある沿道景観の創造
集落機能維持ゾーン
・既存農家住宅等を中心とした低層でゆとりある住宅地維持
・新規住宅は道路等が適切に配置された箇所に計画的に整備
・周辺の田園や里山などの自然環境との調和を図るため、既存
の屋敷林や生垣等の維持保全。新規住宅整備時も垣柵の規
制、誘導を行い、集落中心地の魅力向上
・隣同士や近所づきあい等のコミュニティの維持、継承、発展
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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② 地区の利便性向上、安全性向上を図る道路整備方針
【 構想 】
・地区内外を繋ぎ、地区交通の要となる幹線道路整備
・幹線道路と接続し、地区内の交通を支える区画道路整備
・小学校や有効活用検討エリアを結ぶ歩行者ネットワーク形成
【 具体的な整備方策 】
幹線道路
・幹線道路は県道韮山伊豆長岡修善寺線と県道静浦港韮山停
車場線
・幹線道路としての機能の維持、保全に努めるため、必要な
場合には幅員 12mを整備目標として拡幅を検討
区画道路
・区画道路は市道認定を受けている既存道路
・幹線道路背後地の安全性向上、ゆとりある良好な居住環境
形成等を図るため、必要な場合には幅員6mを整備目標と
して拡幅を検討。中でも幅員4m未満の道路は優先的に拡
幅を検討
・道路拡幅等は、建築物建て替え期等に併せ適宜、実施
歩行者ネットワーク
・歩行者ネットワークに使われる道路は幹線道路の歩道や区
画道路の一部を設定
・南江間川沿いにも新たな歩行者ネットワーク形成を検討し、
地域住民とともにその整備について検討
③ 地区内交流エリアの整備方針
【 構想 】
・地区内の交流の場となる公民館や文教施設等のコミュニティ施設整備
・地区のシンボル緑地保全
・有効活用検討エリアの利用検討
【 具体的な整備方策 】
公民館及び
文教施設エリア
・地区内の交流の中心となる公民館や文教施設は、今後も適切
に維持管理
・市民主体のまちづくりを推進するため、地域コミュニティ活
動支援
シンボル緑地
・自然環境に恵まれた集落のなかでも、豆塚神社周辺の緑地は
地域のシンボル的緑地として保全
・地区住民の憩いの場、交流の場として活用
有効活用検討エリア
・南江間公民館周辺の空き地の有効活用を検討
・有効活用にあたっては、地域のコミュニティ向上等に資する
利用を検討
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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江間
地域モデル整備構想図(
案)
集落
機能維
持ゾー
ン
整備
イメー
ジ
幹線
道路沿
道ゾー
ン
整備
イメー
ジ
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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さらに、集落中心地の整備構想の一つの具体案として、有効活用検討エリアに設定した
南江間公民館周辺の公共空地に(仮)江間公園の整備を提案します。この公園は、地区の
活力向上を図る新たな交流スペースとしての利用を考えます。
具体的な整備方策としては、
・交流広場の整備
・憩い広場の整備
・テニスコートの整備
等を想定します。
整備にあたっては、地区住民自らが計画づくりや管理に参加することにより、地区内の
交流を深めるとともに、地区住民の要望を反映した公園づくりを図ります。
③-1 交流広場の整備
【 構想 】
・地域住民の交流スペースとなる空間づくり
・世代間が交流し、子供連れの家族も楽しめる広場の設置
【 具体的な整備方策 】
・子供の遊び場となる遊具の整備
・子供を持つ親が語らうことができる場の整備
【 整備イメージ 】
遊具のある芝生広場
(狩野川リバーサイドパーク)
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
- 61 -
③-2 憩い広場の整備
【 構想 】
・地域住民の憩いの場となる空間づくり
・緑豊かな広場の設置
【 具体的な整備方策 】
・交流広場と同じく、地域住民の交流の場となる広場の設置
・リラックスできる空間を形成するため、多くの樹木を植栽
・東屋やベンチ等の休憩施設の整備
【 整備イメージ 】
緑豊かな広場づくり
休憩施設の整備
③-3 テニスコートの整備
【 構想 】
・地域住民のスポーツレクリエーションの場となる空間づくり
・スポーツレクリエーションによる地域コミュニティの活性化
【 具体的な整備方策 】
・テニスコートを2面設置
・地域住民のスポーツレクリエーションの場として利用
【 現況写真・整備イメージ 】
現況写真 テニスコートの設置
(狩野川リバーサイドパーク)
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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③-4 住民参加の公園づくり
【 構想 】
・地区住民の要望を反映した公園づくり
・公園づくりによる交流の活性化
【 具体的な方策 】
・公園づくりを議題としたワークショップの開催
・地区住民等によるプランターや鉢植えを利用した草花の植栽、管理
・地区住民主体の清掃、除草等、日常的な公園の管理体制の検討
【 整備イメージ 】
ワークショップの開催 プランターの設置
地域別構想編:Ⅰ 江間地域
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(仮)江間公園
整備構想図(案)
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
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地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
1.位置・区域・地域概況
長岡地域は、本市の西部に位置し、また沼
津市と隣接した、長岡や古奈の温泉街を中心
とした地域です。
本地域は源氏山周辺の市街化区域と、農業
地域や森林地域を含む市街化調整区域に分か
れています。市街化区域内で公共施設や文教
施設の再整備が行われているほか、市街化調
整区域では都市下水路事業などが行われてい
ます。
主要施設は、主に市街化区域内に立地して
おり、古くから湯治客に親しまれてきた温泉施設のほか、行政の中心施設である伊豆の国市
役所本庁(伊豆長岡庁舎)や、地域住民の健康と安心を支える順天堂大学医学部附属静岡病
院等が立地しています。
本地域の人口は、平成 17年現在 10,432 人であり、平成2年から平成 17年までの過去 15
年間では増加しています。世帯数も1~14%とばらつきはありますが、増加傾向にあります。
◆土地利用状況
<市街化区域内>
◆法適用状況
都市計画区域(都市地域)
市街化区域
(用途地域)
第一種低層住居専用地域
第一種中高層住居専用地域
第二種中高層住居専用地域
第一種住居地域
第二種住居地域
近隣商業地域
商業地域
市街化調整区域
第一種風致地区、第二種風致地区
農業振興地域
(農業地域)
農用地区域
森林地域
保安林
地域森林計画対象民有林
土砂災害警戒区域
急傾斜地崩壊危険区域
河川区域
長岡地域
区 域 図
8.7%
5.3%
3.9%
6.7%
40.1%
34.1%
6.4%
7.0%
11.6%
20.0%
4.8%
1.6%
24.6%
25.4%
0% 25% 50% 75% 100%
市全域
長岡地域
農地 山林 住宅用地 商業用地 工業用地 公共公益施設用地 その他
14.4%
17.6%
55.8%
36.3%
6.8%
14.7%
10.7%
5.3%
1.5%
7.1%
0.9%
0.8%
10.0%
18.2%
0% 25% 50% 75% 100%
市全域
長岡地域
農地 山林 住宅用地 商業用地 工業用地 公共公益施設用地 その他
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 65 -
◆主要施設等
行政施設 伊豆の国市役所本庁、長岡給食センター、長岡総合会館(アクシスかつら
ぎ)
文教施設等 長岡南小学校、長岡幼稚園、長岡保育園、社会福祉法人共生会伊豆長岡学
園、長岡図書館、長岡屋内温水プール、あやめ会館(長岡中央公民館)
医療・福祉施設等
順天堂大学医学部附属静岡病院、長岡リハビリテーション病院、長岡保健
センター、長岡シニアプラザ、高齢者健康会館やすらぎの家、静岡県老人
休養ホーム寿荘、養護老人ホーム長岡寮湯の家、慈広会記念病院
公園・緑地等 源氏山公園、狩野川リバーサイドパーク、古奈湯元公園、湯らっくす公園、
千歳橋堤外地公園、狩野川、戸沢川、長瀬川
観光施設、寺社、 史跡等
姫のあし湯、湯らっくすの湯、湯谷神社、温泉神社、かつらぎ山パノラマ
パーク、葛城山ロープウェイ、宗徳寺、最明寺
コミュニティ施設 戸沢公民館、花坂公民館、宮塚公民館、湯元町集会所、曙町公民館、富士
見区公民館、天野公民館、長岡区民館、古奈公民館
その他 伊豆長岡温泉駅、伊豆長岡郵便局
◆人口・世帯数の推移
平成2年 平成7年 平成 12年 平成 17年
人口(人) 9,697 10,359 10,250 10,432
(+6.83%) (-1.05%) (+1.77%)
世帯数(戸数) 3,567 4,060 4,113 4,369
(+13.82%) (+1.29%) (+6.24%)
( )書きは対前回増減率となります。
資料:国勢調査
◆主要な行事
イベント名 会場
源氏あやめ祭 アクシスかつらぎ、長岡・古奈温泉街
狩野川カルノイストクリーンリバー
ミーティング 狩野川 大門橋~千歳橋
伊豆長岡温泉戦国花火大会 千歳橋下流河川敷
芸妓まつり
下駄ダンスコンテスト アクシスかつらぎ
下駄供養祭 湯らっくす公園
まゆ玉まつり
鵺ばらい祭 アクシスかつらぎ 湯らっくす公園
パン祖のパン祭 アクシスかつらぎ
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 66 -
2.地域特性・課題
(1)地域住民の意見・要望
市民アンケート調査の結果から読み取ると、長岡地域では、温泉街の街並みや高度な医療
機関を好む意見が多くなりました。この温泉の多い環境を生かし、市民と観光客がともに親
しめる温泉街づくりが期待されています。
課題としては、住み心地が良くないとの回答が全地域で最も多かったことがあげられます。
また、まちの景観や街並みの美しさへの取り組みの強化を求める意見もあげられています。
長岡地域は、歴史ある温泉街として、温泉を活用した観光・交流の活性化が望まれている
とともに、地域住民にとって住みよいまちづくりが望まれます。そのためには、街並みのル
ールづくりや温泉を活用した健康づくり等により、観光客だけでなく地域住民にとっても魅
力的な温泉街の形成が期待されます。
(2)課題
地域概況や地域住民の意見・要望等より、長岡地域の課題を以下のように設定しました。
① 地域住民の安全性
・戸沢川周辺等の浸水問題への対応
・自然災害(地震、土砂災害、火災等)への対応
・生活道路への通過交通の流入防止
・歩行者等の安全性確保
② 生活の利便性
・住環境の維持、向上及び改善
・日常生活品などを提供する商業施設の適切な立地促進
・公共公益施設の利便性向上
・地域間の連絡機能強化
・河川、水路等の水質改善
・教育、学習環境の充実
③ 地域の活性化・個性あるまちづくり
・温泉を生かした観光、交流の活性化
・歴史ある温泉街の魅力の維持、向上
・温泉街の賑わいに資する商業施設の立地促進
・観光客を迎え入れる道路交通環境の整備
・高度医療機関を生かした健康のまちづくり
・戸沢川や長瀬川等の親水空間形成
・源氏山公園や狩野川リバーサイドパーク等の公園緑地の整備、活用
・自然環境(山林)の保全
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 67 -
3.まちづくりの目標と基本方針
古くから多くの人が訪れ、地域の発展の中心となってきた長岡、古奈の風情ある伝統的な
温泉街を中心に、地域住民や観光客が親しむことのできる美しい街並みづくりを進めます。
また、広域的に高度医療を提供する順天堂大学医学部附属静岡病院を中心に、医療体制が充
実した健康まちづくりを図ります。
これらの温泉や病院等の地域資源を生かし、地域住民自らの健康づくりを進めるとともに、
観光客で賑わう美しい温泉街を目指し、長岡地域の目標を『情緒豊かで賑わいのある温泉の
まち』とします。
さらに、目標を踏まえ、まちづくりの基本方針として、温泉を生かした交流の促進、賑わ
いのある商店街の形成、美しく住み心地の良いまちづくりの推進、高度医療機関を生かした
やすらぎのあるまちづくりを推進します。
目標 『『『情情情緒緒緒豊豊豊かかかででで賑賑賑わわわいいいのののあああるるる温温温泉泉泉のののまままちちち』』』
基本方針 (1)温泉を生かした交流の促進
(2)賑わいのある商店街の形成
(3)美しく住み心地の良いまちづくりの推進
(4)高度医療機関を生かしたやすらぎのあるまちづくり
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 68 -
4.まちづくり基本構想
(1)土地利用計画
① 地域拠点
◆ 順天堂大学医学部附属静岡病院や長岡屋内温水プー
ル(プールさんゆう)等の公共公益施設が集まる伊豆
の国市役所本庁周辺を地域拠点に設定します。
◆ 各施設の充実や周辺道路の整備等を検討し、本地域
の住民交流の活性化及び行政サービスの利便性向上等
を図ります。
② 住宅地区
◆ 市営住宅天野団地周辺や富士見の住居専用地域に指定されている地域及び長岡南小
学校周辺等、既に良好な住環境が確保されている地区は、住環境保全地区として建築協
定や地区計画等の導入を検討し、住環境の一層の維持・向上を図ります。
◆ その他の住宅地区においても、良好な住宅地の形成
や、生活利便施設の立地による生活の利便性向上及び
都市下水路の整備や密集市街地等の耐震診断・耐震補
強の推進による安全安心なまちづくりを図ります。
◆ 住宅地区内の土地の有効利用が図られていない区域
においては、面的基盤整備や地区計画の導入等により、
その地域の実情に即した都市基盤整備について、地域
住民とともに検討します。
③ 商業地区
◆ 近隣商業地域に指定されている地域は、日常生活品等を提供する商業地区とし、地域
住民の日常生活における買い物の利便性向上と交流の活性化に資する商業環境の整備
や、空き店舗活用の支援等による商店街の活性化を図ります。
◆ 空き店舗の有効活用にあたっては、商店街のもつ地域住民の交流の場としての役割に
資するものを検討します。
伊豆の国市本庁(長岡庁舎)
古奈の住宅街
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 69 -
④ 温泉観光地区
◆ 長岡、古奈の温泉観光地区は、地域住民とともに伝統芸能や文化を守りつつ、温泉街
の街並みづくりに取り組みます。また、温泉街の特色を生かし、その魅力を高めていく
ために、温泉施設や周辺の観光商業施設を中心に地区全体に統一感がある景観の形成を
図ります。
◆ 温泉街においては、地域の賑わいの中心となる商店街形成を目指します。そこで、観
光交流機能の強化を図るため、宿泊施設や土産物店等の観光商業施設の一層の集積を図
ります。また、これらの観光商業施設には、風情ある温泉街の街並みに配慮した景観誘
導を検討します。具体的には、歴史のある旅館や家屋の保全・活用や、温泉街の街並み
に配慮した建物の形態や意匠の誘導を図り、地区計画や建築協定などまちづくりのルー
ルを導入し、街並みに統一と調和をもたらすことを検討します。
◆ 温泉街にふさわしい街路景観の形成を目指し、主要な通りには道路の石畳風あるいは
カラー舗装等による修景整備、街路灯の意匠の工夫及び看板や広告等の意匠への景観誘
導等を検討します。また、それに連なる横道や裏道にあっても、地域住民の協力のもと、
プランターや鉢植えなどによる道路の緑化・装飾を検討します。
◆ 温泉観光地区内の施設整備にあたっては、高齢者や
身障者も快適に利用できるようユニバーサルデザイン
の導入を推進します。また、この地域は準防火地域の
指定地でもあるため、建築物の耐火・不燃化や、狭あ
い道路の拡幅及び避難地・避難路となる公園緑地の確
保等を進め、安全対策の強化に努めます。
◆ 湯らっくす公園や古奈湯元公園周辺は、景観形成の
重点地区として整備・保全に取り組みます。また、観
光施設の連続性を創出するため、適宜箇所に足湯のあ
るポケットパーク等の休憩施設を設けることを検討し
ます。
◆ 地域で行われる祭事や、新しいアイデアに溢れたイ
ベントは、長岡・古奈の温泉観光地区の賑わい向上の
ために活用します。
源氏あやめ祭
下駄ダンスコンテスト
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 70 -
⑤ 健康づくり推進地区
◆ 健康づくり推進地区は、ファルマバレープロジェク
トの一翼を担う順天堂大学医学部附属静岡病院を中心
に、地域住民の健康な生活を支え、また、地域住民自
らが健康づくりに取り組む地区として、医療・健康関
連施設の集積や地域医療体制の充実を図ります。
◆ 国道 414 号と県道伊豆長岡三津線に囲まれた地区周
辺においては、農業地区や自然環境保全地区及び伊豆
長岡温泉と連携しつつ、健康産業等の創造を目指した
土地利用を検討し、自然と親しみながら健康づくりに取り組める環境の充実を図ります。
◆ 温泉入浴施設を活用した体操教室、旅館等におけるかかりつけ湯や足湯など、温泉の
持つ健康増進機能を生かし、地域住民の健康づくりや介護予防に温泉を利用します。
⑥ 集落地区
◆ 集落地区は、道路や集落排水等の生活基盤の整備や、河川改修等の災害に対する安全
性の確保を推進し、生活環境の維持・向上を図ります。また、高層・高密度の建物や、
集落環境の阻害要因となる用途の建築を抑制し、自然環境と調和した住環境の維持を図
ります。
⑦ 農業地区
◆ 農業地区は、必要に応じた農地基盤整備等により、生産性の維持・向上及び優良農地
の確保を図ります。
◆ 農業の活性化を図るため、認定農業者や新規就農者の育成支援を推進します。また、
減農薬栽培やバイオマスの利活用による生ゴミ堆肥化の推進等による環境負荷の少な
い環境保全型農業を推進します。
⑧ 自然環境保全地区
◆ 自然環境保全地区は、水源涵養や災害防備等の公益的機能を維持するため、森林等の
自然的土地利用を保全・育成します。また、環境の保全に留意しつつ、遊歩道や広場の
整備を推進し、地域住民や来訪者が自然資源に親しみ、交流する場として活用を図りま
す。
◆ 市街地や集落地縁辺部の土砂災害の恐れがある区域は、地域住民への周知のもと災害
対策を推進し、地域住民を守る安全・安心なまちづくりを推進します。
順天堂大学医学部附属静岡病院
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 71 -
(2)都市施設整備方針
① 地域内幹線道路
◆ 本市幹線道路と接続し、地域内の交通を支える道路として、地域内幹線道路を配置し
ます。
◆ 整備にあたっては、幹線道路ならびに伊豆箱根鉄道駿豆線伊豆長岡駅とのアクセス性
向上や、温泉街の賑わい向上等のため、必要な場合には道路の新たな配置を検討します。
なかでも、温泉街周辺においては、道路の修景整備や沿道広告の意匠の景観誘導などを
検討し、温泉街の街並みと調和する道路環境形成を図ります。
② 生活道路
◆ 生活の利便性向上及び地域の安全性向上を図るため、生活道路の整備を推進します。
具体的には、狭あい道路の拡幅や危険性の高い交差点の改良を検討します。これらに加
えて、市街化区域内では土地の有効活用を図るため、接道不良を解消するための道路整
備等も検討します。
◆ 公民館等のコミュニティ施設周辺、または小学校や幼稚園周辺等の公共性の高い場所
では、コミュニティ道路や歩行者専用道路の設置、あるいは自動車に減速や注意を促す
整備など、安全に配慮した整備を検討します。また、病院や老人ホーム等の周辺では、
身障者や高齢者等に対応するためユニバーサルデザイン導入を推進します。
◆ 生活交通と通過交通を明確に区分し、通過交通が生活道路に流入することを防止しま
す。なかでも、温泉街周辺では、交通結節点周辺等への駐車場整備や案内板の設置等を
検討し、地域住民や観光客が安全にゆとりを持って利用できる道路環境形成を図ります。
③ 交通結節点
◆ 伊豆長岡温泉駅は、温泉街の玄関口にふさわしいバスターミナルとして、温泉街の景
観と調和する周辺道路等の整備を検討します。また、高齢者や外国人など多様な観光客
に対応するため、観光インフォメーションセンターの整備やユニバーサルデザインの導
入を検討します。
◆ 伊豆長岡 I.Cは、温泉街の賑わい向上や地域住民の利便性向上等を図るため、周辺道
路の拡幅整備や交差点改良を検討し、結節機能の強化を図ります。
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 72 -
④ 公園・緑地
◆ 源氏山公園は、温泉場の緑の背景となる地域の中心的な緑地であり、風致地区に指定
され保全が図られています。今後は、自然環境の保全だけでなく、長岡温泉と古奈温泉
を繋ぎ、地域住民と観光客がともに利用し憩える公園として整備・活用を検討します。
さらに、富士山を眺望できる景観ポイントとしても整備を検討します。
◆ 地域のコミュニティ活動に資する施設として、街区公園や近隣公園を配置します。な
かでも、足湯や健康遊歩道が整備された湯らっくす公園及び古奈湯元公園は、地域住民
や観光客の健康づくり及び交流の場として、さらに利用促進を図ります。
◆ テニスコートや弓道場等が整備されている狩野川リ
バーサイドパークは、地域住民や来訪者のスポーツレク
リエーションに資する公園として、施設の充実やスポー
ツ活動の振興を図り、更なる利用を促進します。
◆ その他の公園にあっても、地域住民の要望を反映した
公園整備を推進するため、地域住民とともに公園づくり
に取り組みます。また、オープンスペースを利用し、地
域住民の交流の場、憩いの場、さらに災害時の避難地と
しての整備を検討します。
⑤ 下水道
◆ 地域住民の健康で快適な生活環境を確保するとともに公共用水域の水質保全を図る
ため、狩野川流域下水道事業及び伊豆の国市公共下水道事業の全体計画に基づき、市街
化の状況に応じた下水道の整備を促進します。具体的には、公共下水道の整備済み区間
の改修及び施工予定区間の整備の早期実現を図るとともに、公共下水道長岡古奈雨水幹
線や長岡川都市下水路の整備等を推進します。
◆ その他の区域にあっても、農業集落排水事業の推進や合併処理浄化槽の普及等に努め
ます。
狩野川リバーサイドパーク
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 73 -
⑥ 河川
◆ 狩野川は、本市の水と緑のネットワーク軸の中心を担
う河川として、イベントのできる河川敷広場、サイクリ
ングロード、遊歩道、休憩所等の整備を検討し、狩野川
リバーサイドパークや千歳橋堤外地公園及び狩野川堤
防などの周辺の公園・緑地環境とともに一層の利用促進
を図ります。
◆ 戸沢川は、狩野川中流域豪雨災害対策アクションプラ
ンに基づき、台風の襲来等による浸水被害を防止するた
め、河道改修や堤防の嵩上げ等、治水機能向上のための整備を促進します。併せて、動
植物が生息・生育できる環境に配慮しつつ、地域住民の散策やレクリエーションの場と
して親水空間の整備を検討し、その利用促進を図ります。
◆ その他の河川にあっても、地域住民や来訪者が自然に親しみ遊ぶことができるように
安全性に配慮した水辺空間の整備を検討します。また、ハザードマップ等の活用・普及
による防災情報の提供や、市のホームページ・広報等による防災意識の啓発、適正な土
地利用の誘導などにより、地域住民とともに安全安心な生活環境の形成を図ります。
千歳橋堤外地公園
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 74 -
長岡地域整備方針図
S=1: 25,000
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 75 -
5.モデル整備構想(案)
長岡地域では、温泉観光地区周辺の賑わいを図るため、整備構想を以下のように設定しま
した。
◆ 温泉観光地区周辺の再整備 ◆
伊豆長岡温泉は、源氏山の東の古奈温泉と西の長岡温泉、ふたつの温泉を併せた呼び名
です。狩野川沿いの古奈温泉は、伊豆で最も古い温泉の一つで、その名は鎌倉時代から知
られ、源頼朝も入浴したと伝えられています。一方、長岡温泉は、明治 40年に試掘に成功
した新しい温泉です。ふたつの温泉地は、中伊豆屈指の温泉地として地域の発展の中心を
担ってきました。
この長岡と古奈の温泉観光地区周辺では、一層の賑わい向上を図り、温泉旅館や土産物
店等をネットワーク化する道路の修景整備や建物の意匠の景観誘導等の施設整備を推進し
ます。また、空き店舗・空地の有効活用や観光イベントの開催なども検討します。
そこで、温泉観光地区の整備方策として、
・温泉街のメインストリートの設定
・温泉街の裏道づくり
・温泉街の沿道景観の整備、誘導
・伊豆長岡温泉駅周辺の再整備
・公園、足湯の利用促進
・温泉街の活性化
・源氏あやめ祭りや下駄供養祭等、観光イベントの回数の増加
・観光ボランティアによる観光案内やおもてなし
等を想定します。
公園の利用促進 (湯らっくす公園の健康歩道と足湯)
観光イベントの回数増加 (源氏あやめ祭の様子)
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 76 -
① 温泉街のメインストリートの設定
【 構想 】
・伊豆長岡温泉のメインストリートを設定
・安全に歩ける温泉街の道づくり
【 具体的な整備方策 】
・温泉街のメインストリートの再整備、修景整備
・整備にあたっては、道路の意匠の再検討
・街灯や電柱の修景整備や、電線の地中化の検討
・メインストリートを歩行者専用道路とする施策の導入検討(曜日、時間帯を指定)
・歩行者専用道路の時間帯には、道路に露店等を出店し賑わいを創出
・温泉街周辺へ駐車場を整備し、パーク&ライド施策を導入検討
・観光案内板等の設置による分かりやすい道づくり
【 整備イメージ 】
電線の地中化検討 観光案内板の設置(湯らっくす公園)
② 温泉街の裏道づくり
【 構想 】
・温泉街の情緒を活かしたまちづくり
・人を惹きつける道づくり
【 具体的な整備方策 】
・道路の修景整備区間の延長
・温泉街のメインストリートと裏道、横道による回遊性の確立
・公共温泉入浴施設による裏道の魅力強化(長岡南浴場や湯らっくすの湯利用促進等)
・旅館や土産物店の店前に、旗や看板などを設置し、魅力ある店の雰囲気を創出
・地域住民の協力のもと、鉢植えやプランター等による沿道、軒先の装飾
・休憩施設の設置
【 整備イメージ 】
道路の修景整備 沿道の装飾 休憩施設の設置
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 77 -
③ 温泉街の沿道景観の整備、誘導
【 構想 】
・温泉街の歴史を持つ街並み景観の保全、又は創出(メインストリート及びその裏道
沿いを中心に実施)
・歩く人の興味をひき、足を留める街並み整備
【 具体的な整備方策 】
・観光商業施設を中心に地区計画や建築協定等による街並みのルールづくり
・歴史のある旅館や家屋等の保存
・沿道の旅館や家屋の壁、屋根などに意匠の誘導検討
・生垣や木塀を利用した沿道景観の創出
・エアコンの室外機やガスボンベ等を格子等で覆い、街並みと調和
【 整備イメージ 】
沿道景観の創出 エアコン室外機カバー
④ 伊豆長岡温泉駅周辺の再整備
【 構想 】
・誰もが利用しやすい伊豆長岡温泉駅のバスターミナルづくり
・温泉街の玄関口としての機能向上
【 具体的な整備方策 】
・高齢者や外国人にも対応する観光インフォメーションセンターの設置検討
・バス待ちの人等が利用できる足湯の設置検討
・温泉街の街並みと調和する建物の色や意匠等の景観整備の検討
・分かりやすい行き先案内板や音声案内等のユニバーサルデザインの導入
【 現況写真・イメージ写真 】
伊豆長岡温泉駅(バスターミナル) 足湯の設置
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 78 -
⑤ 公園・足湯の利用促進
【 構想 】
・公園や足湯などの既存施設を生かしたまちづくり
・源氏山の散策道を利用した古奈温泉と長岡温泉のネットワーク化
【 具体的な整備方策 】
・休憩施設や案内板等の整備による公園や足湯などの一層の利用促進
・公園等の周辺に地域住民が利用できる花壇や鉢植えなどの設置検討
・源氏山の整備促進
(眺望場所の再整備、山頂広場等に遊具の設置検討、山頂広場や散策道の維持管理 等)
・源氏山散策道の利用促進(源氏山七福神めぐり等のイベントや桜の名勝地としての普及)
・利用者の交流を促す機能の充実(イベントの開催等)
【 整備イメージ 】
足湯等の利用促進 花壇等の設置 源氏山散策道の維持管理
⑥ 温泉街の活性化
【 構想 】
・伊豆長岡温泉独自のまちづくり、伊豆長岡温泉らしさの追求
・地域住民主体のまちづくり
【 具体的な方策 】
・温泉街の活性化を図る委員会、協議会等の設置を検討(行政や、伊豆長岡温泉旅館組合
及び伊豆の国市商工会などの地域組織等の協働による)
・地域から伊豆長岡温泉らしさを演出する整備や施策の募集
・ワークショップ等により、地域の良さを再発見、それを磨いて発信
・古奈温泉の 1,300年の歴史などを紹介する歴史ガイドの育成や情報誌の編纂、発行
・遊技場等で賑わっていた大正、昭和時代の温泉街の風情を再生
・温泉湯を使った商品など地域ブランドの普及
【 イメージ写真 】
協議会の設置、開催 温泉街の賑わい創出(源氏あやめ祭) 温泉を使った商品
地域別構想編:Ⅱ 長岡地域
- 79 -
長岡地域
モデル整備構想図(案)
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
- 80 -
地域別構想編:Ⅲ 大仁地域
1.位置・区域・地域概況
大仁地域は、本市の南部に位置し、また伊
豆市と隣接した、大仁駅や田京駅周辺に広が
る市街地を中心とした地域です。
本地域は国道 136 号沿道を中心とする市街
化区域と、農業地域や森林地域を含む市街化
調整区域に分かれています。市街化区域内で
公共施設や文教施設の再整備が行われている
ほか、市街化調整区域では都市下水路事業な
どが行われています。
主要施設は、主に市街化区域内に立地して
おり、田京駅周辺に伊豆の国市役所大仁支所等の公共公益施設が立地するほか、大仁中央I.
C周辺に伊豆洋らんパークや道の駅等の観光施設が立地しています。
本地域の人口は、平成 17年現在 12,697 人であり、平成2年から平成 17年までの過去 15
年間では増加しています。世帯数も3~8%とばらつきはありますが、増加傾向にあります。
◆土地利用状況
<市街化区域内>
◆法適用状況
都市計画区域(都市地域)
市街化区域
(用途地域)
第一種中高層住居専用地域
第一種住居地域
第二種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
商業地域
工業地域
市街化調整区域
農業振興地域 (農業地域)
農用地区域
森林地域
保安林
地域森林計画対象民有林
土砂災害警戒区域
急傾斜地崩壊危険区域
河川区域
区 域 図
大仁地域
14.4%
18.6%
55.8%
14.4%
6.8%
22.3%
10.7%
6.4%
1.5%
5.7%
0.9%
5.8%
10.0%
26.9%
0% 25% 50% 75% 100%
市全域
大仁地域
農地 山林 住宅用地 商業用地 工業用地 公共公益施設用地 その他
8.7%
10.5%
3.9%
4.1%
40.1%
36.9%
6.4%
5.8%
11.6%
7.9%
4.8%
10.2%
24.6%
24.7%
0% 25% 50% 75% 100%
市全域
大仁地域
農地 山林 住宅用地 商業用地 工業用地 公共公益施設用地 その他
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
- 81 -
◆主要施設等
行政施設 伊豆の国市役所大仁支所、大仁警察署、田方消防本部、大仁学校給食セン
ター、田京交番
文教施設等 大仁北小学校、大仁小学校、大仁中学校、田京幼稚園、のぞみ幼稚園、ひ
まわり保育園、慈恩保育園、大仁児童館、中央図書館、大仁体育館
医療・福祉施設等 伊豆保健医療センター、老人憩の家 水晶苑、大仁いきいきシニアセンター、
子育て支援施設あすなろ館、伊豆の国市シルバー人材センター
公園・緑地等
広瀬公園、田京仲丸公園、大仁青木公園、大仁淵端公園、守木川野公園、
鍋沢ふれあい公園、狩野川、深沢川、宗光寺川、鍋沢川、山田川、谷戸川、
野尻川
観光施設、寺社、
史跡等
伊豆洋らんパーク、道の駅 伊豆のへそ、大仁梅林、大仁神社、広瀬神社、
熊野神社、龍源院、随昌院、柿の木観音
コミュニティ施設
大仁市民会館、白山堂公民館、白山堂原集会所、宗光寺公民館、立花公民
館、山田集会所、大仁公民館、中島公民館、守木公民館、田京公民館、御
門集会所、吉田公民館、鍋沢集会所、吉田区鍋沢集会所、帝産台集会所、
上町集会所、三福公民館、中島防災センター、御門防災センター
その他 田京駅、大仁駅、田京郵便局、大仁郵便局
◆人口・世帯数の推移
平成2年 平成7年 平成 12年 平成 17年
人口(人) 12,582 12,853 12,685 12,697
(+2.16%) (-1.30%) (+0.09%)
世帯数(戸数) 3,927 4,260 4,370 4,552
(+8.48%) (+2.57%) (+4.17%)
( )書きは対前回増減率となります。
資料:国勢調査
◆主要な行事
イベント名 会場
きにゃんね大仁夏祭り 大仁橋下流河川敷、大仁商店街
おおひと梅まつり 大仁梅林、大仁神社境内
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
- 82 -
2.地域特性・課題
(1)地域住民の意見・要望
市民アンケート調査の結果から読み取ると、大仁地域では、国道 136 号沿いの新しい商業
地や山間地の自然環境を好む意見が多くなりました。また、住み心地が良く、今後もこの地
域に住みたいと考えているとの回答が全地域で最も多くなりました。
課題としては、交通安全や交通事故防止の対策、小中学校の施設や教育内容の充実を求め
る意見が多かったことがあげられます。また、商業や工業を振興させるための支援を求める
意見も多くありました。
大仁地域は、現在の良好な住環境を維持するとともに、交通環境の改善、教育環境の充実
等を進めることにより、さらに快適な生活環境の形成が望まれます。また、既存の商業や工
業の活力向上に資する企業の誘致等により、地域の更なる活性化が期待されます。
(2)課題
地域概況や地域住民の意見・要望等より、大仁地域の課題を以下のように設定しました。
① 地域住民の安全性
・深沢川や宗光寺川周辺等の浸水問題への対応
・自然災害(地震、土砂災害、火災等)への対応
・生活道路への通過交通の流入防止
・歩行者等の安全性確保
② 生活の利便性
・良好な住環境の維持
・駅周辺の利便性向上
・日常生活品などを提供する商業施設の適切な立地促進
・公共公益施設の利便性向上
・地域間の連絡機能強化
・河川、水路等の水質改善
・教育、学習環境の一層の充実
③ 地域の活性化・個性あるまちづくり
・商業や工業の誘致等による地域の活性化
・国道 136号及び国道 136号バイパス大仁南インターチェンジ周辺地域の商業的土地
利用検討
・大仁駅周辺の商店街の活性化
・大仁温泉の利用促進
・工業の振興と生産機能拡充
・深沢川や宗光寺川等の親水空間形成
・広瀬公園等の公園緑地の整備・活用
・自然環境(山林)の保全
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
- 83 -
3.まちづくりの目標と基本方針
地域住民が安全・快適に住み続けるため、生活環境の維持・向上を図ります。また、地域
の日常生活の利便性向上や活力向上のため、既存の商業地の振興を図るとともに、国道 136
号及び国道 136 号バイパス大仁南インターチェンジ周辺では新たに商業系の土地利用を検討
し、時代の変革に対応する企業の誘致や地域に密着したサービス業の集積を検討します。加
えて、工業を振興させるための支援を進めます。
伊豆箱根鉄道駿豆線を中心に交通が便利で、駅周辺に公共公益施設や商業施設が集積する
立地を生かしたさらに暮らしやすいまちづくりを目指し、大仁地域の目標を『人々が交流し、
快適に暮らせるまち』とします。
さらに、目標を踏まえ、まちづくりの基本方針として、新サービス業拠点の形成、大仁駅
周辺の商店街の活性化、田京駅周辺の拠点性の向上、工業の活性化、良好な住環境の維持を
推進します。
目標 『『『人人人々々々ががが交交交流流流ししし、、、快快快適適適ににに暮暮暮らららせせせるるるまままちちち』』』
基本方針 (1)新サービス業拠点の形成
(2)大仁駅周辺の商店街の活性化
(3)田京駅周辺の拠点性の向上
(4)工業の活性化
(5)良好な住環境の維持
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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4.まちづくり基本構想
(1)土地利用計画
①地域拠点
◆ 伊豆の国市役所大仁支所や中央図書館等の公共公益
施設が集まる田京駅周辺を地域拠点に設定します。
◆ 各施設の充実や周辺道路の整備等を検討し、本地域
の住民交流の活性化及び行政サービスの利便性向上等
を図ります。
◆ 伊豆保健医療センターを中心に、ファルマバレープ
ロジェクトと連携し、健康づくり推進地区を包含しな
がら、地域医療の拠点づくりを進めるとともに、新機
能導入による新たな活力の場を誘導します。
② 住宅地区
◆ 住宅地区のうち、住居専用地域に指定され、駅から離れた既に良好な住環境が確保さ
れている地域は、住環境保全地区として建築協定や地区計画等の導入を検討し、住環境
の維持保全、あるいは増進を図ります。
◆ その他の住宅地区においても、良好な住宅地の形成や、生活利便施設の立地による生
活の利便性向上及び道路の改良整備や密集市街地等の耐震診断・耐震補強の推進による
安全安心なまちづくりを図ります。
◆ 住宅地区内の土地の有効利用が図られていない区域については、面的基盤整備や地区
計画の導入等により、その地域の実情に即した都市基盤整備について、市民とともに検
討します。
③ 商業地区
◆ 大仁駅周辺の商業地域に指定された地域は、駅周辺の
まちの顔にふさわしい活気を創出します。そのためには、
商業・業務施設の一層の集積を図るとともに、商業者に
よる商業活性化施策への支援を検討します。また、きに
ゃんね大仁夏祭りなど、商店街と連携したイベントの開
催により、地域の活力向上を促します。なお、この地域
は準防火地域の指定地でもあるため、建築物の耐火・不
燃化や、狭あい道路の拡幅及び避難地・避難路となる公
園緑地の確保等を進め、安全対策の強化に努めます。
◆ 田京駅周辺の近隣商業地域に指定された地域は、地域住民の日常生活における買い物
の利便性向上と交流の活性化に資する商業環境の整備を検討します。また、この地域に
おいては、隣接する住宅地区の住環境に配慮しつつ、駅前に広がる商業地の賑わい向上
を図ります。
伊豆の国市役所大仁支所
きにゃんね大仁夏祭りの花火大会
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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④ 商業系土地利用検討地区
◆ 国道 136号及び国道 136号バイパス大仁南インターチェンジ周辺は、新サービス業拠
点として商業系の土地利用を検討します。これにより、交流人口や就業人口及び定住人
口の増加を図り、本地域のみならず本市の活性化を図ります。
◆ 伊豆箱根鉄道駿豆線や国道 136号バイパス及び国道 136号等の伊豆半島の交通の要衝
となる鉄道・道路が集中する立地特性を生かし、時代の変革に対応する企業の誘致を図
ります。また、大仁駅周辺の商店街と連携し、地域の活性化に資する地域に密着したサ
ービス業の集積を検討します。
◆ 土地利用にあたっては、市街化区域編入と、これに伴う面的都市基盤整備の実施を検
討します。また、幹線道路からのアクセス性や安全性に配慮するとともに、道路からみ
た景観に配慮し、周辺の広告や建物等の意匠への景観誘導を検討します。
◆ 商業系土地利用検討地区を中心に既存市街地に隣接する新たな市街地を形成し、伊豆
地域における新たな地方拠点づくりを図ります。
⑤ 工業地区
◆ 大仁、三福の工業地域に指定された工業地区は、地
域産業を支える工業地として、これからもその維持と
生産機能の拡充を図ります。また、遊休工場敷地につ
いては、再開発の可能性について検討します。
◆ 大規模工業施設が立地するこの工業地区は、市街化
区域内にあり景観的な影響が大きいことから、周辺の
住環境と調和する工業地形成に努めます。また、地区内の低未利用地にあっては、住宅
地内に点在する既存不適格工場等の集約移転地として検討します。
⑥ 駅周辺
◆ 伊豆箱根鉄道駿豆線各駅周辺では、駅前広場の再整備を中心に、周辺の建物の形態や
意匠等の誘導、屋外広告物の規制を検討し、まちの顔となる景観づくりに取り組みます。
◆ 駅周辺の空き店舗や空地にあっては、商業・業務機能の集積や、託児所・介護サービ
ス施設としての活用を図るなど、地域の特性に応じた利用方法を地域住民とともに検討
します。
◆ 大仁駅周辺は、商業環境と住環境が調和し地域住民や来訪者が交流する魅力ある市街
地形成を図ります。具体的には、商店街を中心とした商業機能の充実を図るとともに、
大仁温泉等の地域資源の活用により交流機能の強化を図ります。
◆ 田京駅周辺は、伊豆の国市役所大仁支所など地域の主要な公共公益施設が集積する地
域の拠点として、その機能向上を図ります。具体的には、伊豆保健医療センターを核と
した医療体制の強化とともに、駅前広場整備や駅から公共公益施設へのアクセス性向上
のための道路整備及び案内板の設置などを検討します。また、地域住民の日常生活の利
便性向上やコミュニティ形成に資する周辺の体育館や図書館等の公共公益施設の整備
や充実、駅前の商業機能の拡充等を図り、地域住民にとって暮らしやすいまちづくりを
進めます。
三福の工業地
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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⑦ 温泉観光地区
◆ 大仁の温泉観光地区は、大仁駅から近く、また、住
宅地の中に立地する環境を生かし、地域住民が気軽に
訪れることができる健康づくりや交流に資する温泉地
として利用促進を図ります。
◆ 駅前広場の飲泉所が併設された黄金の湯(足湯)や
大仁神社の裏山に広がる大仁梅林等の周辺の観光資源、
また、おおひと梅まつり等の観光イベントと連携し、
地域の賑わい形成、活力向上を図ります。
◆ 温泉施設の整備にあたっては、高齢者や身障者も快適に利用できるようユニバーサル
デザインの導入を推進します。
⑧ 集落地区
◆ 立花区の比較的新しい住宅地は、必要に応じて地区
計画の導入等を検討し、現在のゆとりある住環境の維
持に努めます。
◆ その他の集落地区にあっても、道路や集落排水等の
生活基盤の整備や、河川改修等の災害に対する安全性
の確保を推進し、生活環境の維持・向上を図ります。
また、高層・高密度の建物や、集落環境の阻害要因と
なる用途の建築を抑制し、自然環境と調和した住環境
の維持を図ります。
⑨ 農業地区
◆ 農業地区は、必要に応じた農地基盤整備等により、生産性の維持・向上及び優良農地
の確保を図ります。
◆ 農業の活性化を図るため、認定農業者や新規就農者の育成支援を推進します。また、
減農薬栽培やバイオマスの利活用による生ゴミ堆肥化の推進等による環境負荷の少な
い環境保全型農業を推進します。
⑩ 自然環境保全地区
◆ 自然環境保全地区は、水源涵養や災害防備等の公益的機能を維持するため、森林等の
自然的土地利用を保全・育成します。また、環境の保全に留意しつつ、遊歩道や広場の
整備を推進し、地域住民や来訪者が自然資源に親しみ、交流する場として活用を図りま
す。
◆ 市街地や集落地縁辺部の土砂災害の恐れがある区域は、地域住民への周知のもと災害
対策を推進し、地域住民を守る安全・安心なまちづくりを推進します。
立花の住宅地
大仁神社の梅
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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(2)都市施設整備方針
① 地域内幹線道路
◆ 本市幹線道路や鉄道駅と連絡し、地域内の交通を支える道路として、地域内幹線道路
を配置します。
◆ 整備にあたっては、伊豆箱根鉄道駿豆線田京駅・大仁駅ならびに幹線道路とのアクセ
ス性向上や、駅周辺商業地区と商業系土地利用検討地区の連携や賑わい向上等のため、
必要な場合には道路の新たな配置を検討します。
② 生活道路
◆ 生活の利便性向上及び地域の安全性向上を図るため、生活道路の整備を推進します。
具体的には、南條から宗光寺間における道路や大仁小学校南東部の道路の拡幅整備等を
推進します。その他の道路においても、狭あい道路の拡幅や危険性の高い交差点の改良
を検討します。これらに加えて、市街化区域内では土地の有効活用を図るため、接道不
良を解消するための道路整備等も検討します。
◆ 鉄道駅周辺、小学校や幼稚園周辺、または公民館等のコミュニティ施設周辺等の公共
性の高い場所では、コミュニティ道路や歩行者専用道路の設置、あるいは自動車に減速
や注意を促す整備など、安全に配慮した整備を検討します。また、病院や老人ホーム等
の周辺では、身障者や高齢者等に対応するためユニバーサルデザイン導入を推進します。
◆ 生活交通と通過交通を明確に区分し、通過交通が生活道路に流入することを防止しま
す。
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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③ 交通結節点
◆ 伊豆箱根鉄道駿豆線田京駅及び大仁駅は、周辺幹線
道路とのアクセス性向上や地域住民の利便性向上を図
るため、周辺道路の拡幅や交差点改良を検討し、結節
機能の強化を図ります。なかでも、田京駅では駅前広
場整備の検討や、北側踏切付近の踏切・交差点改良を
推進します。さらに、環境への配慮や交通渋滞の解消
等を図るため、駅周辺に駐車場・駐輪場を整備し、パ
ーク&ライド、サイクル&ライド等の交通施策の導入
を検討します。更に、高齢社会等に対応するため、ユニバーサルデザインの導入を推進
します。
◆ 伊豆箱根鉄道駿豆線は、現在もこの地域の重要な生活交通手段でありますが、高齢社
会の到来や環境への配慮等の社会情勢から、今後、一層その重要性は高まると考えられ
るため、駅間距離が比較的長い区間について、新駅設置を検討します。
◆ 大仁中央 I.C は、周辺の道の駅 伊豆のへそや伊豆洋らんパーク等の現状の商業系土
地利用を踏まえ、サービス型商業施設等の立地の適切な誘導や周辺道路の拡幅及び交差
点改良等を検討し、一層の賑わいの創出を図ります。
◆ 大仁南 I.Cは、周辺の工業地などの生産機能拡充や、商業系土地利用検討地区の有効
活用等を図るため、周辺道路の拡幅整備や交差点改良を検討し、結節機能の強化を図り
ます。
◆ 国道 136号等の渋滞解消を図る国道 136号と平行に走る構想路線と主要地方道伊東大
仁線の交差箇所は、新たなインターチェンジとして交通結節機能の強化を図る整備を検
討します。この整備にともない、周辺の工業地の機能拡充や地域住民の利便性向上など
を図るため、周辺道路整備等を検討します。
④ 公園・緑地
◆ 地域のコミュニティ活動に資する施設として、街区
公園や近隣公園を配置します。なかでも、広瀬公園は
今後も大仁体育館と一体的に利用し、地域住民の交流
及び健康づくりの場の核として一層の利用促進を図り
ます。
◆ その他の公園にあっても、地域住民の要望を反映し
た公園整備を推進するため、地域住民とともに公園づ
くりに取り組みます。また、オープンスペースを利用
し、地域住民の交流の場、憩いの場、さらに災害時の避難地としての整備を検討します。
広瀬公園のテニスコート
大仁駅
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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⑤ 下水道
◆ 地域住民の健康で快適な生活環境を確保するとともに公共用水域の水質保全を図る
ため、狩野川流域下水道事業及び伊豆の国市公共下水道事業の全体計画に基づき、市街
化の状況に応じた下水道の整備を促進します。具体的には、公共下水道の整備済み区間
の改修及び施工予定区間の整備の早期実現を図るとともに、中島都市下水路の整備等を
推進します。
◆ その他の区域にあっても、農業集落排水事業の推進や合併処理浄化槽の普及等に努め
ます。
⑥ 河川
◆ 狩野川は、本市の水と緑のネットワーク軸の中心を担う河川として、イベントのでき
る河川敷広場、サイクリングロード、遊歩道、休憩所等の整備を検討し、狩野川堤防な
どの周辺の公園・緑地環境とともに一層の利用促進を図ります。
◆ 宗光寺川や深沢川では、狩野川中流域豪雨災害対策アクションプランに基づき、台風
の襲来等による浸水被害の防止及び減少を図るため、排水機場のポンプ設置・増強や都
市下水路整備等、治水機能向上のための整備を促進します。併せて、動植物が生息・生
育できる環境に配慮しつつ、地域住民の散策やレクリエーションの場として親水空間の
整備を検討し、その利用促進を図ります。
◆ その他の河川にあっても、地域住民や来訪者が自然に親しみ遊ぶことができるように
安全性に配慮した水辺空間の整備を検討します。また、ハザードマップ等の活用・普及
による防災情報の提供や、市のホームページ・広報等による防災意識の啓発、適正な土
地利用の誘導などにより、地域住民とともに安全安心な生活環境の形成を図ります。
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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大仁地域整備方針図
S=1: 20,000
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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5.モデル整備構想(案)
大仁地域では、新サービス業拠点の形成を図るため、中島地区(国道 136号及び国道 136
号バイパス大仁南インターチェンジ周辺)の整備構想を以下のように設定しました。
◆ 中島地区の整備構想 ◆
テーマ : やさしさに満ちた便利で快適な暮らしを支える地方拠点
“ひかり タウン 伊豆の国 ”の創造
“ひかり(HIKARI)”には、総合計画において市の将来像として掲げる“自然を守
り、文化を育む、魅力ゆ め
ある温泉健康都市”を構築していくにあたって、豊かな自然環境や
貴重な歴史・文化を踏まえた風格と豊富な温泉と安全な食を活かしながら、新たな健康づ
くりの取り組みや産業振興を進め、“温泉健康都市”の構築の一躍を担うものとして『いつ
でも、思いやりのなか健康で知性的な働きをする、道路や鉄道等の利便性に恵まれ人々が
交流する拠点』として光り輝き発展していくまちづくりをめざすものとして、本地区の計
画テーマとしました。
また、地区が目指す将来像である『やさしさに満ちた便利で快適な暮らしを支える地方
拠点“ひかり タウン 伊豆の国”の創造』を具体化していくため、「地区に導入・育成す
べき都市機能」、「都市機能を支える社会基盤の整備」、「市民の日常的な暮らし」及び「都
市環境・都市空間」といった4つの視点からまちづくりの基本目標を次のように設定しま
した。
基本目標 : Ⅰ.地方拠点としてふさわしい都市機能の導入・育成
Ⅱ.地方拠点を支える交流インフラの整備・充実
Ⅲ.安全で快適な暮らしを営むことができる生活環境の改善・向上
Ⅳ.地区の特性を活かした都市環境・都市空間の創出
H・・・Health:健康
I・・・Intelligence:知性的な働き
K・・・Kind:親切、やさしい、思いやり
A・・・Always:いつも、日常
R・・・Road:道路
I・・・Interchange:立体交差、交流
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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① まちづくりの基本方針
ま ち づ く り の 基 本 方 針
人 口 計 画 ●適正な密度利用による人口定着の促進
土 地 利 用 計 画
●国道136号の沿道商業ポテンシャルと既存商業施設との
連携をもたせながら、交通の利便性の高い地区に商業核を確
保するとともに、健康や医療に関連する企業等のウェルネス
産業用地を確保し、地方拠点としてふさわしい土地利用の形
成
●既存集落は、現状の良好な住環境の維持・増進を図る等、地
区毎の特性に応じたきめ細かな土地利用の規制・誘導
●住宅地と工業地の調和
交 通 計 画
●地区の骨格を形成する交通体系の段階構成の確立
●市民の身近な生活流動を支える生活道路網の整備
●歩行者等の安全を図るネットワークの確立
公 園 ・ 緑 地
計 画 ●適正な公園整備水準の確保
公 益 施 設 計 画 ●適正な公共・公益サービス水準の確保
宅 地 ・ 建 築 物
整 備 構 想 ●適正な居住水準の確保
そ の 他 の
まちづくりテーマ
に 係 る 構 想
●環境共生のまちづくりの推進
●防災まちづくりの推進
●景観まちづくりの推進
●福祉のまちづくりの推進
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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② まちづくりの基本構想
【 基本的考え方 】
・国道136号の沿道商業ポテンシャルと新たなシンボル施設を拠点形成としたネットワ
ーク化、並びに土地利用ゾーニングを基本とする
・これまで培ってきた特色ある土地利用や都市環境の特性、基盤整備のストックを尊重
②-1 「拠点」の構成とその整備方向
【 方針 】
・地域の暮らしや地方の都市活動を支える拠点形成
【 整備方向 】
・拠点には、既存大型小売店舗周辺を設定
・徒歩圏のみならず周辺地域からの住民や本市への来訪者等に対する日常的な買い物、娯
楽、リフレッシュ等の商業サービス業務機能や時代の変革に対応する企業、健康や福祉
及び医療等のウエルネス産業や生活支援サービス機能の集積
・伊豆半島の中心地における質の高い景観、環境を有する拠点整備
【 整備イメージ 】
商業核
②-2 「軸」の構成とその整備方向
【 方針 】
・地域の発展、成熟化を支える公共交通軸
・地域の外郭を形成する骨格的な都市交流軸
・主要な地域活動を支える地域交流軸
・身近な市民生活を支える地区交流軸
【 整備方向 】
公共交通軸 ・伊豆箱根鉄道駿豆線を設定
・地域と三島市街地並びに広域圏とを結ぶ利便性の高い公共交通軸
都市交流軸 ・国道136号バイパスを設定
・都市レベルの骨格を形成し、広域的な交通を円滑に処理する道路交通軸
地域交流軸
・国道136号、市道大105号線を設定
・通過交通と地域内の生活流動を処理する交通軸
・地域の骨格を形成する軸として利便性の高い施設を有した軸
地区交流軸
・地区内の主要な区画道路を設定
・上位道路への円滑なアクセスや日常的な生活流動を処理する道路交通軸
・安全、快適な徒歩による移動を支える景観、環境を有した軸
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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②-3 土地利用の基本ゾーニング
【 方針 】
・交通環境を活かした沿道商業ゾーン
・拠点を中心とした商業核ゾーン
・拠点周辺で企業誘致等を図るウェルネス産業ゾーン
・便利で緑豊かな住宅ゾーン
・居住環境と操業環境が調和した住工共存ゾーン
【 整備方向 】
沿道商業ゾーン
・伊豆半島の大動脈を形成している国道136号沿道部は、交通環境
を活かした沿道型の商業が集積するゾーン
・自動車利用者を対象としたファミリーレストラン、コンビニエンス
ストア、自動車ディーラー、ガソリンスタンドなどの沿道施設が立
地しやすい環境形成
商業核ゾーン ・既存大型小売店舗周辺は、既存店舗と併せて娯楽や物品販売等を集
約する商業核ゾーン
ウェルネス
産業ゾーン
・既存大型小売店舗北側は、健康や福祉・医療等のウエルネス産業や
生活支援サービス機能が集積するゾーン
住宅ゾーン
・中島既存集落地は、既存のコミュニティを継承し、屋敷林や生垣等
の保全を図りながら、緑豊かな住環境を形成する住宅ゾーン
・その他住宅地も、緑化を推進し、周辺の景色、景観との調和に配慮
した住宅ゾーン
住工共存ゾーン
・地区中央既存工業地周辺地区及び地区南部は、住宅地の居住環境と
工業地の操業環境がお互いに影響しあうことなく調和する住工共
存ゾーン
【 整備イメージ 】
沿道商業ゾーン 商業核ゾーン 住宅ゾーン
地域別構想編:Ⅵ 葛城山・城山周辺地域
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大仁地域 モデル整備構想図(案)
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