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24 NEWS 2015 2月号
「CVTが滑って進まない」
平成11年式のニッサン・セレナ(車両
型式GF−PC24、エンジン型式SR20DE、
ミッション型式RE 0 F06AハイパーCVT、
走行距離120,000km)で、CVTが滑って
いるというトラブル相談を受けた。
症状を詳しく確認すると、自宅の車庫
が急な坂道になっており、車両が進まず
車庫入れできないとのことだった。
過去にスラッジによりOリングが硬化し、油圧がリークして滑りが発生したと考えられ
る事例があったため、フルードの交換状況について確認すると、走行距離93,000km時に交
換していた。
そこで、今回はCVTフルードの交換はせず酸化還元洗浄剤(SOD− 1)のみをCVTフ
ルード容量の約 7%添加し試運転をしたところ滑りが無くなったので、納車をして様子を
見てもらうことにした。 1か月後ユーザーに確認したところ、滑りが無くなったというこ
とだった。もしもSOD− 1を添加して滑りが止まらなかった場合は車を買い替えるという
ことだったので、ユーザーは喜んでいたと報告があった。
今回、酸化還元洗浄剤(SOD− 1)を添加したことによりシール性が回復し油圧が正常
に加わり滑りが無くなったと考えられる。
酸化還元洗浄剤(SOD− 1)はCVT以外に、エンジンでは次のような改善事例もあるの
で参考にしてください。
○タペット音がする� � � �○走行中時々オイル・ランプが点灯する
○オイル消費によるマフラーからの白煙� �○ディーゼル車で走行距離過多による黒煙
25 NEWS 2015 2月号
〈参考資料〉C�V�T�断�面�図
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