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2011年度

防災教育チャレンジプラン

宮城県大河原町立金ヶ瀬中学校

プラン名「学校と地域が協働する防災対策活動プラン」

県南部の地理的中心地町の人口23,400人

〔本校学区3,300人

各学年1クラス、全校生徒98人〕

1 目 的

農家の減少・高齢化と核家族化が進み、住民間の絆 が懸念される地域において、地域防災力を高める。

○災害時の自助・共助の方策等の構築

○防災意識と災害対策・対応機能の向上

○防災・減災行動の習得と的確な判断能力の育成

中学生が核となる防災教育実践を

地域住民を巻き込む活動に発展させ、

学校・生徒と住民間の協働体制に進化を図る

「かかわり」・「つながり」が継続・拡充し、持続可能な 地域社会づくりとその活性化を推進

プランの概要

①中学生が主動(中心になって活動)して、学校と地 域が協働する地域防災訓練を実践

き ん み ら い

②地域住民による学校支援組織「金未来隊」を組織

・地域とともに防災教育とその実践を推進

・食料備蓄の農作業(食材の栽培、生産、加工)

③プランの成果・課題等の実証的検証と、有効性と汎用性の追究・改良

④多彩な団体・機関等を巻き込む教育実践による、教育実践の拡充・発展

⑤プランの必要性・重要性を積極的に外部発信・広報

平成22・23年度の活動概要<主に総合的な学習の時間活用>

月 平成22年度の実践 平成23年度の実践

10

11

〇梅収穫・梅干し加工

〇東北大学一日体験学習

〇農家に弟子入り体験

〇文化祭(学習成果等の発表)

〇地域防災訓練の実施

<ユネスコ・スクール加盟>

〇学校支援組織の設立

準備会・開催(1月~3月)

〇避難所への奉仕活動

3/23

〇学校支援組織の設立

4/17

〇被災校の復旧支援

4/18

〇田植え

5/16

〇梅収穫・梅干し加工

〇可動式かまどベンチ製作

〇東北大・体験学習

〇農家に弟子入り体験

〇稲刈り等の農作業と収穫

〇文化祭(学習成果発表)10/16

〇地域防災訓練の実施11/13

<防災教育等の成果>

教育実践の成果等発信

学校支援組織『金未来隊』の設立 〔平成23年4月17日・設立〕

隊 長

副隊長

〔防災訓練時の役割〕

①地域防災訓練部10人

災害対策本部

②農業体験活動部

8人

避難所設営・運営部

③食品加工・商品開発部7人

炊き出し調理部

④地域文化伝承部

8人

災害状況収集部

⑤学校行事支援部12人

救急・救護部

連携支援

行政区長会、公民館、

消防団、行政など

きんみらい

たい

金ヶ瀬地域の未来を

担う生徒の育成支援組織隊

事務局

金ヶ瀬中学校

生徒による震災・避難所の奉仕活動

(1)本校の被災状況

本校の学校再開4月14日

午前中に卒業式を終了し、全校生徒は下校

大震災後、教職員が全校生徒の安否確認

本校は町指定の避難所

体育館の天井の一部落下

臨時休校3/12~4/13

のため使用不可

(2)本校隣接の公民館が避難所 閉所後に奉仕活動

最多時には約400人が避難生活、震災後10日ほどで閉所

休校中の3月23日13:00~15:30

在校生53人(82%)、教員、卒業生所員4人で、館内の片付け・清掃が困難

津波・被災校への全校生徒による復旧支援

(1)津波・被災校の状況

①一階部分が浸水し、校舎や敷地内に泥と漂流物が散乱

②生徒は無事であったが、多くの生徒の自宅が津波で破壊

③復旧作業は、教職員と少数の生徒、保護者や地域住民

(2)本校の全校生徒による復旧支援活動

本校生徒の思いや願い<

本校生徒の

思い

願い

「なにもしないでいいのか」・「何かできることがあるのではないか」など

実施日・場所・・・4月18日(月)の1日間、

本校から20kmの沿岸部の中学校②

活動参加者・・・全校生徒(96人)、教職員(11人)、

本校の保護者(5人)・卒業生(2人)③

活動内容

・・・体育館など校内の雑巾がけ・ワックスがけ

校庭・敷地内の漂流物の撤去など

本校の避難所・機能の拡充 可動式 「どこでもかまどベンチ」の制作

普段

ベンチ(最大8人掛け)

有事

炊き出し調理用かまど

普段はベンチとして使用可能普段はベンチとして使用可能

完成後のベンチ完成後のベンチ

地域防災訓練時地域防災訓練時

テーブルとかまどに分離

座席は裏返してテーブルレンガ部分はかまどにキャスター付きで移動式

防災教育講演会の開催1(1)開催日

平成23年7月15日(金)

(2)講演

「みやぎで起きたこと、これから何が起こるのか」

東北大学

地震・噴火予知研究観測

センター長 海野 徳仁 教授

(3)参加者

全校生徒98人、保護者71人、地域住民20人

教職員16人

〔合計

205 人〕

防災教育講演会の開催2

(1)開催日

平成23年11月13日(日)

地域防災訓練の午後

(2)講演

「東日本大震災で起きたこと」

内閣府政策統括官(防災担当)付参事官 越智 繁雄 氏

(3)参加者

全校生徒98人、地域住民53人教職員18人

〔合計

169人〕

(4)防災訓練実施概要の説明(5)各係代表生徒の生徒による

活動実施報告

(6)総括講評

越智先生

食糧備蓄のための生産・加工の体験学習〔1〕

(1)稲作の体験学習

<米の備蓄>

田植え体験

実施日・・・5月16日、約893㎡の借用田

体験者・・・中1年生32人、教員5人

指導者・・・本校の学校支援組織4人

食糧備蓄のための生産・加工の体験学習〔2〕

② 稲刈り体験

実施日・・・9月27日

体験者・・・1年生32人、教員5人

指導者・・・学校支援組織4人

<体験内容>

稲 刈 り

→ は せ が け

食糧備蓄のための生産・加工の体験学習〔3〕

脱穀体験

実施日・・・10月21日

体験者・・・1年生32人、教員3人

指導者・・・学校支援組織2人

<体験内容> 脱

米の運搬

食糧備蓄のための生産・加工の体験学習〔4〕

(2)梅干づくり体験学習

古くから梅の名産地に伝わる、

昔ながらの梅干づくり

指導)

金未来隊

食品加工部

中村さん

収穫

選別

塩漬け

天日干し

しそ漬け

10

H23年・地域防災訓練の実施概要〔1〕

(1)実施日

平成23年11月13日(日)

(2)参加者数について 287人

〔全住民当り参加率

8.7%〕

今年度:学校支援組織と行政区長会等の連携・支援

(3)生徒の主動による訓練内容〔5班・編成〕

①災害状況・情報収集班

生徒数21人②避難所・受付班

8人

③避難所・設営運営班

27人

④保健・救護班

12人

⑤炊き出し調理班

30人

計98人

10

H23年度の地域防災訓練の実施概要〔2〕

時刻 実施概要 生徒の活動 参加者の動向

8:159:40

10:0011:00

12:00

地震発生

住民避難・誘導

避難所・開設

炊き出し配付

生徒の登校

避難訓練

<班毎に活動> 〇地区毎に集合

〇生徒が誘導・

避難所へ移動

〇生徒が地区巡視

13:30

16:00

防災教育

講演会

生徒発表

①講演「東日本大震災で起きたこと」

内閣府政策統括官付参事官

越智繁雄

②生徒による班活動報告と成果等の発表

避難所体験

11

地域防災訓練の様子(保健・救護・避難誘導・炊き出し)

11

地域防災訓練の様子(講演会・防災グッズの展示・保健救護等)

新聞にも掲載されました

平成二十三年十二月二十七日毎日新聞

12  アンケート調査結果1

生徒98人の調査から

地域防災訓練

は毎年実施す

る必要がある

と考えますか

地域防災訓練は

地域の活性化に

どの程度繋がる

と感じますか

12  アンケート調査結果2

生徒98人の調査から

地域防災訓練で

は自分の力が役に

立ったと思います

地域防災訓練は地

域の方々との関わ

りがどの程度深ま

ると考えますか

13

プラン実践の成果

地域防災訓練を実施したことにより、防災意識の 向上が見られた。

地域防災訓練を通して地域の人たちとのつながり が持てた。

地域防災訓練に関われたことで、中学生でも地域 のために役立つことができたという実感が持てた。

金ヶ瀬地区のような地域では、指定避難所となっ ている学校が行政区長、公民館などと協力し合うこ とで、持続可能な地域社会づくりの基盤と地域防災 力の向上を図ることができることが分かった。

PDCAによる検証・改善 <より優れたプランに向けた改良のサイクル>

〔企画・計画〕

〇総合的な学習の時間の運用〇学校支援組織との協働〇他機関等との連携推進

〔実践〕

〇防災教育(自助・共助・公助)〇地域防災訓練の実施〇農作業体験による食料備蓄

〔評価〕

〇学校評価の実施(生徒、保護者、住民、教員)課題等の抽出

〇調査データの分析・検証〇学校関係者評価〔外部評価〕

〔行動・改善〕

〇課題・問題の改善・工夫方策〇情報公開・発信による

開かれた学校経営の推進〇連携・協働機関等との検討

最良プランの構築

ご清聴ありがとうございました。

宮城県大河原町立金ヶ瀬中学校

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