ctf 2016 no.6 ローカルシビックテック実践 ...
Post on 16-Apr-2017
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自己紹介
● 目黒 純● 平成6年入庁● 会津若松市 危機管理課
※情報管理部門に14年在籍● LibreOffice日本語チーム● OSMマッパー
会津若松市について福島県西部に位置人口約12万人農業・観光業会津大学・ICT歴史
いまだ戦火に晒される城下町
時には昔の話を。
職員による開発・運用
● システム開発– COBOL– YPS– JCL
● オンラインシステムの運用– 基幹システム運用、バックアップ、DB最適化 etc...
全て職員が対応– 数々の伝説が生み出される
● 市役所内に電算処理経験者が多数存在
ITに強い職員を育てる土壌
汎用機以後
● 平成15~16年の市町村合併の時期にオープン系システムに移行
● 市WEBサイトの各種サービスも職員が独自開発
-新着情報RSS-イベントカレンダー-施設マップ
OSSオフィススイートの活用
● OpenOffice・LibreOfficeを全庁導入● 公文書のオープンドキュメント形式への移行● 導入ノウハウを公開
スマートシティ会津若松
GIS活用
● 住民基本台帳をGIS上のポイントとして管理● 毎日更新
空家の状況把握
© hygeta:CC-BY
例:住民ポイントと住宅地図を突合
人が住んでいない(住民ポイントが無い)建物
↓居住目的外の建物
↓空家
神社店舗
空家
空家疑い家屋約5,000件を抽出
ハザードマップ
平成26年6月頃
防災計画の更新と合わせてハザードマップの更新に向けた検討を開始● 土砂災害情報の追加● 避難所の更新
オーバーフロー気味の担当から業務を引き継ぐ事に
ハザードマップの目標
低コストかつ高クォリティな地図● 地図の状態が新しいこと● 一軒一軒の家屋が見える
職員による作成作業が可能
● GISによる編集
編集と再配布に制限が無いこと
● オープンライセンスなデータ
OpenStreetMap
OpenStreetMap
● 通称:地図のWikipedia● 自由に作成・配布が可能な
地図を皆で作成● ソースデータを入手しGIS
で扱うことが可能
創始者:Steve Coast
書き込む人が少なければ情報も少ない
市内全域の建物・道路が整備済み
公園のベンチや遊具まで
鶴ヶ城は立木一本一本まで
建物や道路は、航空写真、地理院地図などから一軒ずつトレース
OSM Fukushima
QGIS
● オープンソースな汎用GIS– 高機能– 豊富なプラグイン– 高品質なデザイン性能
● H26.3福島県砂防課が「ハザードマップ作成支援ツール」と称してCD-ROMを各自治体に配布– QGIS本体– 土砂災害関連shapeデータ
その他各種データが各方面から公開
● 避難所・避難場所データ会津若松市オープンデータ
● 河川浸水域データ国土数値情報
国土地理院 標高点データ
● 等高線の生成に必要な高度データ● 測量法の制限から、配布の際には申請を行い許可を得る必要がある– 配布の度に申請が必要
※地理院の中の皆さんはデータ利用の垣根を下げるため 並々ならぬ努力をされています。 特にWEB地図の技術はトップクラス
SRTM標高データ
● ShuttleRaderTopographyMission
● スペースシャトルからのレーザー計測による地表面の地形データ
標高データから等高線を作成
OSMから道路と建物のインポート
土砂災害情報の追加
浸水情報の追加
避難場所など施設の追加
1mm
OSM>QGIS>PDF拡大しても荒くならない
1mm
OSMソースデータ=ベクトルデータ
約52,000世帯へ配布
WEB版:拡大表示可能
今後行いたいこと
今後:立体版HMの提供
今後:プロジェクトそのものを配布
今後:地域独自のHMを作成可能に
あなたのまちのハザードマップもその手で作れるはず
行政の地理データと地図
富田林市の事例
● 市が所有する測量データをオープンデータとして公開
● OSMにインポート
● OSMを業務利用
市有データの公共化
OSM測量情報
OD
地図の更新
地図の利用
楽しく地
図づくり
地図の利用
地図は公共的であるべき
●あらゆる行政情報が位置情報に関連付けされていく
● 地図同士には必ずズレがある
●特定地図に対するデータの精度向上 =データがロックインされやすくなる
● OSMを自治体と市民との協業によって高精度かつ公共性の高い地図として育てていきたい
ありがとうございました。
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