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日経225先物・オプション取引

(中級編)

大阪証券取引所

Nikkei 225

先物と現物(株式)の関係

【裁定取引】

Nikkei 225

3

裁定取引

【裁定取引とは】

値動きが連動する商品間で,割高な方の売り,割安な方の買いを同時に行う取引。

【株式と先物の裁定】

先物の理論価格 < 先物の取引価格

先物の理論価格 > 先物の取引価格

株式の買い + 先物の売り

株式の売り + 先物の買い

【1バスケットの金額は】

日経平均株価 × 除数 × 1,000

(例)日経平均株価9,000円の場合

9,000× 24.966 × 1,000=2億2,469万4千円

Nikkei 225

4

裁定取引の状況

売付け 買付け

株数(千株) 8,254 10,830

【裁定取引の状況】2012/9/10分

単純に225型として試算すると売付け: 8,254 ÷ 225 ≒ 37回買付け:10,830 ÷ 225 ≒ 48回

【裁定ポジション】2012/9/10分

売ポジション 買ポジション

株数(千株) 207,457 1,376,928

単純に225型として試算すると売付け: 207,457 ÷ 225 ≒ 922バスケット買付け:1,376,928÷ 225 ≒ 6,119バスケット

Nikkei 225

5

先物理論価格

先物理論価格=日経平均株価×[1+(金利-配当)× ]残存日数

365

(例1)当限の先物日経平均株価:9,000円金利:2. 5%配当率:1%残存日数:30日

(例2)期先の先物日経平均株価:9,000円金利:3%配当率:2%残存日数:120日

理論価格

=9,000×[1+(0.025-0.01)×30/365]≒9,011

理論価格

=9,000×[1+(0.03-0.02)×120/365]≒9,030

限月間でも裁定取引

Nikkei 225

6

ロールオーバー

【裁定残高のイメージ】

0

5

10

15

(億株)

SQ SQ

カレンダースプレッド>20

【(例)当限と期先の理論価格の差が20円場合】

カレンダースプレッド<20

ロールオーバー期先の先物売り+当限の先物買い

ロールバック期先の先物買い+当限の先物売り

Nikkei 225

先物とオプションの関係

【合成先物】

Nikkei 225

400円

9500円

コール売り

100円

9500円

プット買い

9800円

先物売り

コンバージョン

8

同じ満期日・同じ権利行使価格の

コール売り + プット買い

同じ満期日

先物売り

(例)400円の受取り (例)100円の支払い 権利行使価格+300円

Nikkei 225

同じ満期日・同じ権利行使価格の

コール買い + プット売り

同じ満期日

先物買い

400円

9500円

コール買い

100円

9500円

プット売り

9800円

先物買い

リバーサル

9

(例)400円の支払い (例)100円の受取り 権利行使価格+300円

Nikkei 225

【例】日経平均株価10,000円,予想変動率25%,残存日数30日の場合

オプションの価格モデル

10

プット価格 権利行使価格 コール価格

610 10,500円 110

430 10,250円 180

285 10,000円 285

175 9,750円 425

100 9,500円 600

【 10,500円オプションのコンバージョン(先物売りのポジション)】

コール売り110円 + プット買い610円 = 500円の支払い

権利行使価格 10,500 - 500 = 10,000円

【 9,500円オプションのリバーサル(先物買いのポジション)】

コール買い600円 + プット売り100円 = 500円の支払い

権利行使価格 9,500 + 500円 = 10,000円

Nikkei 225

最終損益図の描き方

Nikkei 225先物の損益図

12

9,500円で

先物1枚買い

傾き取引価格9,500円

傾き

+1 0 +1

9,500円

9,500円

9,500円で

先物1枚売り

傾き取引価格9,500円

傾き

-1 0 -1

Nikkei 225コールの損益図

13

9,500円コール200円で1枚買い

傾き権利行使

価格9,500円

傾き損益

分岐点9,700円

傾き

0 -200円 +1 0 +1-200円

200円

9,500円

9,500円

9,500円コール200円で1枚売り

傾き権利行使

価格9,500円

傾き損益

分岐点9,700円

傾き

0 200円 -1 0 -1

Nikkei 225プットの損益図

14

9,500円プット100円で1枚買い

傾き損益

分岐点9,400円

傾き権利行使

価格9,500円

傾き

-1 0 -1 -100円 0

9,500円プット100円で1枚売り

傾き損益

分岐点9,400円

傾き権利行使

価格9,500円

傾き

+1 0 +1 100円 0

-100円

100円

9,500円

9,500円

Nikkei 225傾きのまとめ

15

ポジション傾き

傾き 権利行使価格 傾き

コール買い 0 -プレミアム +1

売り 0 +プレミアム -1

プット買い -1 -プレミアム 0

売り +1 +プレミアム 0

先物買い +1

売り -1

ポジションの枚数が増えると傾きは,その枚数倍増加します。

Nikkei 225最終損益図の例1

16

9,750円コール150円で2枚売り・9,250円プット200円で1枚売り

建玉損益

分岐点傾き

権利行使価格9,250円

傾き権利行使価格

9,750円傾き

損益分岐点

9,750円コール150円で-2枚

0 300円 0 300円 -2

9,250円プット200円で-1枚

+1 200円 0 200円 0

合計 8,750円 +1 500円 0 500円 -2 10,000円

9,250円 9,750円

500円 500円10,000円8,750円

+1

0

-2

Nikkei 225最終損益図の例2

17

例1のポジションに先物9,500円で1枚買いを追加

建玉損益

分岐点傾き

権利行使価格9,250円

傾き権利行使価格

9,750円傾き

損益分岐点

9,500円で先物+1枚

+1 -250円 +1 250円 +1

9,750円コール150円で-2枚

0 300円 0 300円 -2

9,250円プット200円で-1枚

+1 200円 0 200円 0

合計 9,125円 +2 250円 +1 750円 -1 10,500円

9,250円 9,750円

750円

250円10,500円9,125円

+1

+2

-1

Nikkei 225

オプションのストラテジー

Nikkei 225

19

オプションの戦略

2つの相場判断

相場の方向性の予測

相場の変動性の予測(ボラティリティ)

Nikkei 225

20

変動が大きい予測の場合

方向は下落予想 方向は中立予想 方向は上昇予想

ロング・プットプット買い

ロング・コールコール買い

ロング・ストラングル高い行使価格のコール買い安い行使価格のプット買い

ベア・スプレッド高い行使価格のプット買い安い行使価格のプット売り

ブル・スプレッド安い行使価格のコール買い高い行使価格のコール売り

ロング・ストラドル同じ行使価格のコール買い同じ行使価格のプット買い

Nikkei 225

21

変動が小さい予測の場合

方向は下落予想 方向は中立予想 方向は上昇予想

レシオ・コール安い行使価格のコール買い1単位高い行使価格のコール売り2単位

レシオ・プット高い行使価格のプット買い1単位安い行使価格のプット売り2単位

ショート・ストラングル高い行使価格のコール売り安い行使価格のプット売り

ショート・コールコール売り

ショート・プットプット売り

ショート・ストラドル同じ行使価格のコール売り同じ行使価格のプット売り

Nikkei 225

■ 価格変動リスク対象となる株価指数,ボラティリティ,金利の変動等より価格が変動し損失を被ることがあります。また,オプション取引の価格は,対象となる株価指数の変動に比べて大きな割合で変動する性質があるため,これにより損失が膨らむことがあります。先物取引とオプション取引の売方は,相場の状況によっては,差し入れた証拠金を上回る損失を被ることがあります。■ 追加証拠金等のリスク先物取引とオプション取引の売方は,価格の変動や代用有価証券の値下がりにより,証拠金に不足が発生した場合には,取引業者の定める期限までに追加証拠金を差し入れなければ,取引を継続できなくなることがあります。また,取引に異常が認められる場合には,証拠金額の引き上げや代用有価証券の制限等の措置が取られることがあります。その場合も,追加証拠金の差し入れや代用有価証券の差換え等が必要となることがあります。■ 流動性リスク市場価格が制限値幅に達したような場合,夜間取引等で参加者が少ない場合,残存期間が長い限月や権利行使価格がディープ・イン・ザ・マネーの銘柄の場合等の市場の状況によっては,流動性の低下により意図した通りの取引ができないことがあります。■ 信用リスク証拠金は,大証が分別管理していることから,取引業者が破たんした場合でも,原則として保全されますが,建玉の決済や他の取引業者への建玉移管が必要となることなどにより,損失を被ることがあります。■ システムリスク大証や取引業者のシステムに障害が発生した場合,または大証,取引業者及び投資家を結ぶ通信回線等に障害が発生した場合には,注文の発注・執行や相場情報の配信が遅延したり,中断あるいは停止することにより,損失を被ることがあります。

リスク

22

Nikkei 225

本資料は,著作権法によって保護されており,株式会社大阪証券取引所に無断で転用,複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

本資料は,株価指数先物・オプション取引の制度概要の説明を目的として作成したものであり,投資勧誘を目的としたものではありません。

株式会社大阪証券取引所は,本資料の記載内容については万全を期しておりますが,お客様が本資料に基づいて行われる取引その他の行為及びその結果について,何ら責任を負うものではありません。また,本資料の記載内容に関し,将来予告なしに変更することがあります。

お取引に際しては、金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等をお読みいただき,商品の性質や仕組みを十分にご理解いただいたうえで,ご自身の責任と判断のもとで行っていただきますようお願い申し上げます。

2012年9月20日

Nikkei 225【お取引にあたっての手数料およびリスクについて】●先物・オプション取引サービスにおける先物取引の取引手数料は、日経225先物1枚あたり399円(税込)、日経225mini 1枚あたり最大48.3円(税込)です。オプション取引の取引手数料は、売買代金×0.1785%(最低手数料105円(税込))です。

●先物・オプション取引サービスに係る証拠金の額は、「SPAN R 」(※)を用いて計算したSPAN証拠金額をもとに当社が定めます。(日経225miniの場合は日経225先物の1枚あたりの証拠金額の10分の1の額で計算されます。)証拠金はSPANにより、先物・オプション取引全体の建玉から生じるリスクに応じて計算されますので、先物・オプション取引サービスの額の証拠金に対する比率を事前に示すことができません。

維持証拠金は建玉を維持するために必要な証拠金額で、株式会社日本証券クリアリング機構が採用するSPAN証拠金額からネット・オプション・バリューを差し引いた値のことです。

維持証拠金= SPAN証拠金—ネット・オプション・バリュー

指数先物取引の相場の変動により不足額が発生したときは、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要となります。

※「SPAN R 」はシカゴマーカンタイル取引所の登録商標です。

先物・オプション取引サービスの証拠金額は取引所の規制等または当社独自の規制等により変更することがあります。

●先物・オプション取引サービスの価格は、対象とする株価指数の変動等により上下しますので、これにより損失が発生することがあります。市場価格が予想とは反対の方向に変化したときには、短期間のうちに証拠金の大部分またはそのすべてを失うことがあります。また、証拠金の額を上回る損失を生じるおそれがあります。

●先物・オプション取引サービスの売方は、取引の額が証拠金の額を上回るため、その損失の額は、証拠金の額を超えることがあります。先物・オプション取引サービスにおける指数オプション取引の買方が権利行使又は転売を行わない場合には、権利は消滅し、この場合、買方は投資資金の全額を失うことになります。

【その他のご留意事項】●先物・オプション取引サービスのお取引に際しては、「先物・オプション取引サービスに係るご注意及び契約締結前交付書面」、「先物・オプション取引口座設定約諾書」等、お客さま向け資料の内容をよくお読みください。

【商号等】大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号

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一般社団法人第二種金融商品取引業協会

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