amaranthe - gekirock · track.1、2で日本語パンクの王道を行ったかと思えば、...

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GENRE : ROCK, HIPHOP, COUNTRY, R&BFOR FANS OF : ONE OK ROCK, E.D.O., 311, SUGAR RAY

ハワイ出身のLafa Taylorとカリフォルニア出身のKazmiによるユニットのデビュー盤。ふたりともアメリカ人だが、LafaはE.D.O.のサブ・メンバーでDef Techのサポートとして楽曲やツアーにも参加しており、Kazmiは日本でメジャー・デビュー経験を持つなど、非常に日本と縁は深い。ゆえにこのEPもONE OK ROCKのTakaとタッグを組む楽曲や、英詞に日本語ラップを入れた楽曲など、日本人に嬉しい仕掛けが多数。ところがロック、カントリー、R&B にヒップホップをミックスした音楽性は、まさに現在のアメリカのビルボード・チャートを賑わすヒットのツボを押さえている。そして何より、全曲がひたすらにフラットでピュア。音を楽しむ=音楽を体現するような楽曲群だ。 沖 さやこ

GROWN KIDSFirst WordsWARNER MUSIC JAPANNOW ON SALE!!

GENRE : CRANK CORE, ELECTROFOR FANS OF : 3 OH! 3, FALL OUT BOY, BREATHE CAROLINA

クランクコアという言葉が現在も通じるのかわからないが、3OH!3やBREATHE CAROLINAらとともに“エモ/スクリーモ×ラップ/ヒップホップ”を推し進め、ミュージック・シーンに躍り出てきたアトランタの5人組による4作目のアルバム。前述した2組に比べ、バンド色濃いサウンドが彼らの特徴。ラッパーをフィーチャーしたTrack.2「BXRK」のような曲もあるが、今回はむしろ歌の魅力とダンス・フロアを意識しながら曲が進むにつれ、ヘヴィになるサウンドで勝負。Track.10「Let It Be Love」なんて完全に80'sメタル調で面白い。イマドキのR&Bの影響が窺えるキャッチーな歌はFALL OUT BOYのファンに薦めてみたい。それぞれにトラック・メーキングのセンスが光るパーティー・アルバムだ。 山口 智男

FAMILY FORCE 5Time Stands StillWORLD ENTERTAINMENTNOW ON SALE!!

GENRE : MELODIC PUNK, PUNK ROCKFOR FANS OF : Hi-STANDARD, BUZZ THE BEARS, DRADNATS

ライヴハウス・シーンではすでに人気上昇中という3人組が結成から4年(現在のラインナップは2012年12月~)、ついに全国流通第1弾となるミニ・アルバムを完成させた。期待の3人組をデビューさせるPIZZA OF DEATHがマネージメント契約も結んだというところからもそのポテンシャルが窺えるだろう。メロコア/スカパンク/ハードコアが渾然一体となったサウンドもさることながら、彼らの存在を際立たせているのは、日本語にこだわった歌詞を無理なく乗せたメロディだ。ノスタルジーとキャッチーさが入り混じりながら、曲によってはJ-POP風にもなる(でも、クサくない)歌メロをエネルギッシュな演奏とともに歌い上げるこのWANIMA。パンク・ファンに止まらない幅広いリスナーにアピールしそうだ。 山口 智男

WANIMACan Not Behaved!!PIZZA OF DEATH RECORDS2014.10.22 ON SALE!!

GENRE : PROGRESSIVE METALFOR FANS OF : KING CRIMSON, TOOL, MASTODON, OPETH

英国出身の4人組バンド、EMPRESS AD。KING CRIMSONやPINK FLOYDといったプログレッシブ・ロックからの影響を濃く感じさせるサウンドとメタリックなアグレッションの洪水が混沌とした世界観を形成している。叙情的なサウンドからジワジワと攻め、一気に爆発するカタルシス。静と動の使い分けも完璧。各楽器が唸りまくりのアバンギャルドかつスリリングなインプロ的要素も興味深い。どこかUK独特の憂いや気怠さを感じさせる部分も、むしろバンドにはプラスにはたらいている。難解なイメージを持つジャンル故に敬遠する人も少なくはないであろうが、envyなどを好むポスト・ハードコア系のリスナーの琴線に触れる可能性も高い。いやはや、Fripp先生の子孫たちは優秀である♪ 藤崎 実

EMPRESS ADStill Life Moving FastRoadrunner RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : MELODIC PUNKFOR FANS OF : locofrank, FOUR GE T ME A NOTS, OVER ARM THROW

locofrankやFOUR GET ME A NOTSを有する773Four RECORDSの注目バンド、3style。メロディ重視のシンプルな楽曲が3ピースらしい、自然体なスタイルが魅力のバンドだ。今作では、甘酸っぱい青春パンク一直線なTrack.1、2で日本語パンクの王道を行ったかと思えば、Track.3、4ではそれぞれアプローチの違ったギター・ロックに乗せて英歌詞も披露。そしてTrack.5では優しいメロディにマッチした歌詞が心に沁みる日本語詞に。全体を通して、ライヴでは合唱がおこりそうな、ポップでエモーショナルな楽曲が揃っている。キラキラして澄み切った言葉の数々に、なんだかタイムカプセルから出て来た友達からの手紙を読んでいるような気持ちにさせられる。 山本 真由

3styleMESSAGE BOARD773Four RECORDS2014.10.15 ON SALE!!

GENRE : HEAVY ROCK, ALTERNATIVEFOR FANS OF : METALLICA, ALICE IN CHAINS, CREED, KORN

徹頭徹尾GODSMACKとしか言いようがない芯の通りっぷりだ。ボストン発の4人組で、1998年に出たデビュー作が300万枚以上のセールスを記録。過去3作品をUSチャート1位に送り込んでいるビッグ・バンドだ。この6thアルバムは火を吹く車のジャケ、1000馬力という表題が物語るように、力強く前へ先へ突き進む重厚なサウンドを鳴らす。METALLICAとALICE IN CHAINSの影響下うんぬんの文脈で語られてきた彼ら。今作にもその残り香はあるが、声高な主張や主義より、自分たちがやれることを純粋に追求した質実剛健たる音像に、動かぬ山のような説得力さえ感じる。ストリングス、アコギ、打楽器など飾りを付けた曲もあるが、基本はSully Erna(Vo/Gt)の堂々たる歌声と粘り強いリフで聴き手を押し倒す。 荒金 良介

GODSMACK1000hpRepublicNOW ON SALE!!

GENRE : HARD ROCK, MODERN ROCKFOR FANS OF : GUNS N' ROSES, NICKELBACK

MOTLEY CRUEのNikki Sixx(Ba)を中心にJames Michael(Vo/Gt)、DJ Ashba(Gt)からなるSIXX:A.M.が、約3年ぶりに3rdアルバムを完成。前作『This Is Gonna Hurt』も良かったが、今作も素晴らしいでき映えだ。1stシングル「Gotta Get It Right」を聴けばわかるように、Nikki Sixxが愛した70年代ロックに対する畏敬の念がさらに吹き零れている。ヘヴィさは若干後退したものの、もはや何にも縛られない開放的かつゴージャスな良質曲が揃っている。MOTLEY CRUEが掲げたバッド・ボーイズ・ロックンロールとは一線を画すが、華やかさなポップ性には通底するものを感じる。キャッチーなメロディ、重厚なコーラス、ダンサブルな楽曲も用意され、またTHE CARSのカヴァー「Drive」も最高。 荒金 良介

SIXX:A.M.Modern VintageUNIVERSAL MUSIC JAPAN2014.10.8 ON SALE!!

GENRE : HEAVY METALFOR FANS OF : lynch., 摩天楼オペラ, GALNERYUS

約1年半ぶりに届いたニュー・アルバムは、メンバーも語っていたが、前作『四季彩』とは対極に位置する作品かもしれない。今作の「メメント・アビス」に"The abyss in essence"という歌詞がある。深淵にこそ精髄あり、という意味合いだろう。バンドの根底に眠る音楽性にグッとフォーカスを絞り、コアな部分を掘り下げた鋭い音色を突きつけている。内容的にはバラエティに富んだ作風が並ぶものの、作品全体を通してヘヴィかつメロウな色合いが浮上している。YESを彷彿させるプログレ風味のインスト・ナンバー「I-回顧」、初期METALLICAに通底するラフな音像で迫る「HATE THIS WORLD」など、自分たちが好きなアーティストへの憧憬をNoGoDなりに咀嚼した楽曲も非常に面白い。赤裸々な歌詞も必読だ。 荒金 良介

NoGoDMake A New WorldKING RECORDS2014.9.17 ON SALE!!

GENRE : METALCORE, SCREEMOFOR FANS OF : THE WORD ALIVE, THE AMIT Y AFFLICTION

今年“Vans Warped Tour”初参加を果たしたFATSが、前作より約2年ぶりとなる通算3枚目のアルバムを完成させた。かねてよりへヴィさとキャッチーさのバランス感に定評のある彼ら。今作でもドンシャリの効いたベース音やザクザクと切り刻むようなギターが生むヘヴィなパートは抜群の安定感を備え、彼らの真骨頂であるドラマチックなメロディが随所でしっかりと活きている。シンガロング・パートも導入したタイトル・トラック、女性ヴォーカルをフィーチャリングしたTrack.6や、叙情的なバラードに重なるヴォーカルが驚くほどエモーショナルなTrack.12など、どこをとっても飽きさせない緩急の付けかたは流石! 中堅クラスとして認知されつつあるFATSの今後の進化を期待させる1枚。 小林 詩央里

FOR ALL THOSE SLEEPINGIncomplete MeFearless RecordsNOW ON SALE!!

GENRE : METALCORE, SCREEMO, R&B, ELECTROFOR FANS OF : ISSUES, Crossfaith, DANGER KIDS

2010年オハイオ州デイトンにて結成された黒人ヴォーカル、Mike Luciano含む5人組。最近ますますメタルコアの画一化が進んでいて、トップのバンド以外もはや誰が誰なのか区別が付かないほどに無個性なバンドが増殖しているが、そんな中、Bullet Toothという弱小インディ・レーベルからのリリースであるがこのバンドは相当のめっけもん。アグレッション漲るモダンなメタルコア+シンセ・サウンドは想定内だが、そこに乗ってくるMikeのR&Bテイストの甘いクリーン・ヴォーカルは溜息が出るほどに素晴らしい。比較対象としてはISSUESが近いといえるが、CDで聴き比べての判断のみならISSUESのTylerよりMikeが勝っているのでは。またMikeはクリーンだけでなく暴虐的な圧巻のスクリームも易々とこなせる点も素晴らしい。最近聴いたメタルコア系では彼らが1番だ。 村岡 俊介(DJ ムラオカ)

THE PARAMEDICDiary Of My DemonsBullet ToothNOW ON SALE!!

メンバー曰く、過去最高に強力なソングライティングとともにAMARANTHEらしさをさらに推し進めたスウェーデンの6人組による3rdアルバム。即ちポップ・ソングとシンセを大胆に使ったモダンなメタル・サウンド、そして男女クリーン・ヴォーカルと男性グロウルのトリプル・ヴォーカルの魅力を生かしながらメタルコアからバラードまで、それぞれに趣向を凝らした全14曲を収録。これはメタル・バンドが演奏するポップ・ソングなのか、ポップな曲調のメタル・ナンバーなのか。いずれにせよリスナーを限定しない、このわかりやすさはメンバーが言う通りかなり強力だ。メタル・ファンはもっとヘヴィなサウンドを求めているかもしれないが、最も激しいグロウルをフィーチャーしたTrack.9「Over And Done」が最もダンサブルというところに彼らが求めているものが窺える。1年半ぶりの来日となるLOUD PARK 14でも大歓迎されるに違いない。 山口 智男

AMARANTHEMassive AddictiveUNIVERSAL INTERNATIONAL2014.10.15 ON SALE!!GENRE : MELODIC METAL, ELECTROFOR FANS OF : EVANESCENCE, DEAD BY APRIL, ABBA

ALL TIME LOW、PARAMORE、国内ではcoldrainを手掛けたことでも知られる名手David Bendethをプロデューサーに迎え、二人三脚で制作されたメジャー移籍初の作品。収録された3曲それぞれ大きくカラーが異なるが、そのどれもがメタルコアの既存のフォーマットを踏襲してないことに、彼らの志の高さ、攻めの姿勢を感じることができる。Track.1は3曲の中では最も従来の彼らのイメージに近いが、それでもシンセのメロディ展開やサビでのスクリームに重ねて走るクリーン・ヴォーカルは新機軸だ。Track.2はPRODIGYのカヴァー「Omen」を除けば最も踊れるアッパーな楽曲だろう。そしてTrack.3は極力装飾を削ぎ落としたシンプル且つキャッチーな楽曲にKenta Koieのクリーン・ヴォーカルが最大限駆使されている。『MADNESS』を聴けば誰もが彼らが普遍的なラウドロック・バンドへと進化しているのが如実に分かるだろう。 村岡 俊介(DJ ムラオカ)

いまや世界が主戦場の国内最高峰バンド“Crossfaith”によるメジャー・デビュー第1弾!トリプルAサイド・シングル、ドロップ!!

CrossfaithMADNESSSony Music Labels2014.10.8 ON SALE!!GENRE : SCREEMO, LOUDROCK, ELECTROFOR FANS OF : BRING ME THE HORIZON, ASKING ALEXANDRIA

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今年はSiM、Crossfaithと共に、Red Bull Live on the Roadのアンバサダーを務め、トラックをステージとして野外ライヴ・ツアーを行うという前代未聞の試みでも話題をさらったMEANING。そんな彼らが、新境地といえる新作を完成させた。トリプル・ギターのダイナミズムはそのままに、よりメッセージがダイレクトに伝わる音楽性を模索。それによってできあがった、バンド史上初のバラードをはじめ、より歌詞の際立った楽曲の数々に、彼らの“伝えたい”という思いの強さを感じる。また、語りかけるように歌うHAYATOのヴォーカルだけでなく、クサいくらいメロディアスなギターも語り部としての役割を果たしている。しかし、そんなしっとりと聴かせる部分がありつつも、疾走感溢れるメロディを支える激しく畳み掛けるドラム、MEANINGらしい感情を爆発させたような正統派ハードコア・パートもしっかりと際立っている。 山本 真由

安定しきったパンク・シーンにおける孤高の存在MEANINGの新たな挑戦がここから始まる!

MEANING150PIZZA OF DEATH RECORDS2014.10.22 ON SALE!!GENRE : HARDCORE PUNKFOR : ALL PUNK ROCK FANS

SPECIAL FEATURE!!

バンドの魅力を凝縮した3作目LOUD PARK 14出演も決定!

NOWPRINTING

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SPECIAL FEATURE!!

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デビュー・アルバム『What It Is To Burn』のリリース10周年を記念するツアーをきっかけに完全復活を決意したFINCHがついに完成させた3作目のアルバム。フル・アルバムとしては実に9年ぶりとなる。スクリーモの先駆けと謳われ、その後のロック・シーンを変えたデビュー・アルバムともプログレッシヴな作風が物議を醸した2作目の『Say Hello To Sunshine』とはひと味もふた味も違うものになっているのは、彼らが過去に囚われていないからだ。FINCHのサウンドを特徴づけるNate Barcalow(Vo)のスクリームをはじめ、前2作でアピールしたかつてのFINCHらしさも残っているが、全体の印象はタフなオルタナ・ロック。かつてメンバーそれぞれの志向を反映させた結果、アルバムを完成させることができなかった彼らがある意味、シンプルとも言える作品を完成させたところに新たな結束を感じずにいられない。そこに大きな意味がある。 山口 智男

FINCHBack To OblivionUNIVERSAL INTERNATIONAL2014.10.15 ON SALE!!GENRE : POST HARDCORE, SCREEMOFOR FANS OF : DEF TONES, 30 SECONDS TO MARS, ONE OK ROCK

スクリーモの先駆者が印象づける新たな結束

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