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第 1章 インフラ構造物の老朽化問題
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(7)近江大橋の PCケーブル損傷(2010年 4月)
補強工事に合わせて橋梁を点検したところ、コンクリートのうき等が確認されたため、詳細調
査を実施。主桁 PC鋼材に損傷が発見された。
概要
施設 近江大橋(橋長1,290m、単純24連ポストテンションT桁と3径間連続ラーメン箱桁)
所在地 滋賀県大津市~草津市 施設管理者 滋賀県道路公社 竣工 1974年 損傷発覚日 2010年 4月
事象 ポストテンション T桁部において B活荷重対応を目的とした外ケーブル補強工を実施した。この補強工事の足場を利用して橋梁点検を実施したところ、コンクリートのうきが発見されたため、
詳細調査を実施した結果、主桁主ケーブルの一部で劣化が進行していた。
原因 橋面防水は施してあるものの機能を果たせず、凍結防止剤を含んだ雨水等が橋面から、グラウト
が十分に充填されていないシース内に浸透し、劣化を促進させた。
概要図
近江大橋の一般図(上)と断面図(下) 雨水浸入の模式図(左)と上縁定着部の劣化状況(右) (資料:国土交通省近畿地方整備局研究発表会の資料をもとに作成) (写真:上:アイ・エス・エス創研、下:国土交通省近畿地方整備局研究発表会)
備考 近年はポストテンション T桁部に本橋のような上縁定着という形式は用いられていない(基本的に桁端定着)が、1993年までは一部の橋梁で採用されていた。
資料等 「近江大橋(旧橋)における主桁の調査と補修状況の報告~PC 橋に学ぶ~」、国土交通省近畿地方整備局研究発表会、2012年 http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2012/pdf04/23.pdf
アスファルト舗装
定着装置
後打ちコンクリート
水の供給
シース
210.0m
60.0m
A1
90.0m 60.0m
4×45.0=180.0m 20×45.=900.0m
橋長 1290.0m
P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12 P13 P14 P15 P16 P17 P18 P19 P20 P21 P22 P23 P24 P25 A2
大津側
P26
ポストテンションT型単純桁 ポストテンションT型単純桁
10350
600 7250 500
2100
2000
G1 G2 G3 G4 G5
11750
500
2100
7250
G1 G2 G3 G4 G5
500 3500
旧 橋 ( 1 期 線 )
外ケーブル SWPR7AL 7×φ12.4(SEE F110TS)
2500
新 橋 ( 2 期 線 )