「つくる」豊かさを取り戻す：コークッキング・スペースの構想

「つくる」豊かさを取り戻す

コークッキング・スペースの構想

政策・メディア研究科

伊作太一

マイプロ発表：2016．01

自己紹介

伊作太一 (Taichi Isaku・いさくたいち) ・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科在籍・井庭崇研究会(パターン・ランゲージ)出身・研究テーマ：「料理による創造性とコミュニケーションの支援」

つくる豊かさを取り戻す：コークッキング・スペースの構想 Taichi Isaku

複数人での料理をよりよく行うためのツール【クリエイティブ・コークッキング・パターン】冊子(日・英版)

A Pattern Language for Creative Collaborative Cooking

研究成果

食材から始まるキッチン内の創造性支援ツール【エッグ・ランゲージ】冊子(日・英版)

コラボレーションを通した創造活動の支援ツール【コラボレーション・パターン】冊子(日・英版)

「冒険的探究」のための支援ツール【ジェネレーター・ランゲージ】冊子

Ver. 0.60Collaboration Patterns Project

A Pattern Language for Creative Collaborations


と、いつもならこんな感じで進めますが。。


going down Memory Lane..

今回は、思い出話から始めようとおもいます。

1992．04


アメリカ・ミシガン州


ここで育ちました。

さむいです。


でも、いいところです。

つくる豊かさを取り戻す：コークッキング・スペースの構想 Taichi Isaku image source: http://www.traversecity.com/winter/things-to-do/

1992．04 誕生

直後に渡米


いろいろありましたが、僕はげんきです。

1995．3


げんきです。


車がないとどこにも行けないので

友達とも家で遊ぶことがほとんど。


必然的に家族で過ごす

時間もたくさんありました。


2010．5 高校卒業


そんなこんなで

2010．6 ：帰国・受験

期待を胸に、ずっとあこがれてた

「夢の国・ニッポン」で大学生に！！

しかし。。


これが


これに


これが


これに


そしてなにより、これが


これになりました。


IS THIS WHAT I DREAMT OF?

こんなの、思ってたのとちがう。


THREE THINGSWE'RE REALLY MISSING

日本で暮らしてみて、気づいた


1: COMMUNICATION


コミュニケーション不足

2: IDEAS


アイデア不足

3: STORIES


ストーリー不足

COCOOKINGTO THE RESCUE


こんなんじゃいけない。。！

「まずは『飲み会』を変えてみよう」


少しずつ、少しずつ


周りの人をキッチンに巻き込んでみました。



いろんな人達と


いろんな場所で

その輪をだんだん拡げていって



いろいろ試してるうちに


わかってきたことがありました。


あたたかいコミュニケーションも


ぶっとんだアイデアも


奇想天外なストーリーも


みんなで料理をすれば


無理をしなくても


つくれる

気づいたら、こんなにたくさんの人が、料理してました。


。。このキッチンでがんばりました。笑


「もっと気持ちよく、気軽に楽しく

みんなで料理できる場所があったらいいのに」

切実な思い


「料理」のこと、誤解している人、多い

・つくって「あげる・もらう」の二元論：極端な分断がおきている

・料理は「家事・バイト・プロフェッショナル」等、「仕事」だという認識

・キッチンとは「裏」であって、一般人に見せてはいけない場所

・おしゃれできれいな料理をつくらないといけないという思い込み

・便利な加工食品に野菜を加えれば料理したことになる

・料理が上手じゃないとキッチンに立ってはいけない

そもそも


。。等々、挙げ始めたらキリがない。

「おいしい」の再定義をしよう

「胃」でたべる時代：腹が満たされればいい (歴史的)

↓

「舌」でたべる時代：味覚がおいしいと感じればいい(最近まで)

↓

「頭」でたべる時代：情報で食べ物の価値を見出している(今ココ)

↓

「心」でたべる時代へ。。！

だから


「おしゃれなキッチンでみんなで楽しく料理する」

という価値提供ができる場所があれば

▼

料理をする人が増え、より豊かな社会が実現する

Theory of Change

そこで


料理をするきっかけとなる

場・イベント・ツール・しくみ

楽しかった。

もう一度やりたい。

(他の人と・他の場所で・他の料理でetc)

サイクルをつくりたい


みんなで楽しく料理をしているだけで、

持続可能で健康的な生活ができちゃう

そんな魔法のような世界

これによって

が実現しちゃうかも。。！


みんなで料理を楽しむ場所

マルシェ


やっと本題

オープンキッチン+

家食中食外食

第4の選択肢に並ぶ


コークッキング・スペースとは

家食中食

外食

つくってもらう

家の中

家の外

自分でつくる

CoCooking

(創食)


整理すると

←今まで、この

　第4象限がなかった

「つくりに行く」という新しい食文化の提案


の3つの機能

みんなで料理を楽しむ新しい【あそびの場】

アイデア・学びが生まれる【ワークショップ・スペース】

人・もの・情報が集まる【食のプラットフォーム】


④ マルシェ

・ローカル食材の販売→キッチンで料理

・六次産業商品の販売

②イベント

・料理イベント企画・運営

・企業とのコラボ企画

③法人・教育利用

・料理を使った研修

・料理ワークショップ

・企業内料理イベント

コークッキング・スペースの役割

① キッチンスペース

・個人・グループでの利用

・飲食・ワークショップスペース

⑤ カフェ

・地元食材を使った料理

・マルシェに並ぶ食材の在庫調整、

フードロス削減 ( メニューは日替わり )


キッチンを介して、様々なセクターが滲み合う。

市・県

地元小中高

家族

企業

食品メーカー

農家さん

高校生・大学生観光客・インバウンド需要

what does a kitchen mean for you?


山梨県富士吉田市

空き家問題

若者の流出

豊富な観光資源

外国人旅行客の増加

たとえば。。


ペレットストーブ&コミュニティ・カフェ

THE LITTLE ROBOT空き家を

リノベーション

地元食材のカフェ

随時使えるイベントスペース

誰でも使えるオープンキッチン

外国人旅行客の

巻き込み

若者の

自己実現の場

市と協力した移住促進事業


各地域の CoCooking Space

東京

【人・もの・情報・カネ】の流れが起きる

農産物・食文化を発信

外貨の流入

交流・移住の促進

地域の情報発信


CoCooking Space 富士吉田

CoCooking Space TOKYO

世界各地の CoCooking Spaceへ。。

は

世界中のキッチンを結ぶネットワークになる

それぞれのスペースは、その地域独特の食材・調理道具でできている


さいごに。。


REDEFINING THE KITCHENキッチンを再定義しよう


IN THE KITCHEN

LIVE. PLAY. LEARN.

【生活の場】【遊びの場】【学びの場】が

滲み合う場所になる• • • • • •


INTO THE KITCHENINVITE MORE PEOPLE

ひとりでも多くの人をキッチンに巻き込んでみてください。


PLAY WITH FOODもっと、「食」で遊んでみよう。


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一緒に日本を良くしましょう。。！

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