インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

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インフラエンジニアの スキルパターンを作ってみた話 2015/7/26 DMM.comラボインフラ統括本部コアテク部 佐々木 健

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Page 1: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

インフラエンジニアの

スキルパターンを作ってみた話

2015/7/26

DMM.comラボインフラ統括本部コアテク部

佐々木 健

Page 2: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

プレゼンの前に

スキルパターンシートを配布します。

受けとってくださいませ。

Page 3: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

自己紹介名前:

佐々木 健所属:

DMM.comラボインフラ統括本部コアテク部

お仕事:ブログ書いてます。

かき氷配ってます

http://tsuchinoko.dmmlabs.com/

Page 4: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

DMM.comの紹介

Page 5: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話
Page 6: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話
Page 7: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話
Page 8: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

サービスが増えて

会員も増えると

それを支える人も沢山必要になる

現場ではどういう人が求められているのか?

Page 9: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

インフラチームで働くにあたって、

必要なスキル、能力をヒアリング

ヒアリング結果を整理

この能力を持ってる人が望ましい??

Page 10: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

スキルパターンシートは手元にありますか?

突然ですがワークショップをします。

Page 11: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

DMM.comラボ インフラチーム スキルパターン ver.0.9

[良い資質]

頑強な価値観

旺盛な好奇心

情報インプットのための努力

素直で嘘を付かない

強い責任感

強い改善意識

心と身体の健康

知識を自分自身のものとする

基本的技術を正しく理解している

業務上必要な情報を把握している

隣接分野の知識を持ってる

目標となる人がいる

整理されたドキュメントの作成能力

ロジカルな思考

ファシリテーション技術

外国語を操る

リクルーティングできる力

[リーダーの資質]

下を守る楯となる

部下の成長を考える

属人化を防ぐ

適切な権限移譲を行なう

[仕事に取り組む姿勢]

慎重に作業をする

失敗を怖れない

失敗を共有し対応を行なう

真実を探す

わからないことは聞く

遠慮しない

仕事を自分で見付ける、仕事を奪う

背中を見せる。やって見せて説明する。

知っていることを発信する

まずは手を動かしてみる

チャレンジする

[仕事のノウハウ]

最初に目的をはっきりさせる

目的に合った作業をする

ログを残す

依頼元を巻きこむ

工数を意識する

余裕を持つ

先手を打つ

[コミュニケーション]

柔らかいコミュニケーション

大声を出さない、怒らない

積極的な声かけ

スルー力

Page 12: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

ワークショップ(10分間)1.自分が身に付けてるスキルに◯を付ける

2.自分が身に付けたいスキルに☆を付ける

3.歩き回る

4.自分が身に付けたいスキルを持ってる人を探す。

5.スキルを身に付けてる人は、そのスキルを使って

いるシチュエーション等を説明する。

6.10分の間にいろいろな人の話を聞きましょう。

質問があれば遠慮なく言ってください。

Page 13: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

眠気は覚めましたか?

Page 14: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

デザインパターンとは何か?

● 人の営みにはなんらかのパターンが存在する。● 最初にデザインパターンという概念を使い始めたのは建築の分野であり、アレグザンダーが始めたもの。

●様々なデザインから良いパターンを抽出し、それを元に活用すれば良い設計ができるはず。

●設計は、物を作り出すというすべての行為で行なわれることであり、デザインパターンという手法は、建築以外にも適用が可能。

Page 15: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

デザインパターンの適用例

建築(デザインパターン 1.0)●盈進学園東野高等学校の設計

ソフトウェア(デザインパターン 2.0)●オブジェクト指向プログラミング● AWSクラウドデザインパターン

人間行為(デザインパターン 3.0)● ラーニングパターン● コラボレーションパターン● プレゼンテーションパターン

Page 16: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンは「形(カタ)」

wikimedia:Naginata_01

wikimedia:Kata01

Page 17: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

デザインパターンの作り方(全体の流れ)

1.テーマを決める2.パターンの種を集める3.KJ法で分類4.分類された個々のパターンに名前を付ける5.リバイス(見直し作業)

Page 18: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

テーマを決める

インフラチームで、良い仕事をするための、

スキルセットをパターンとして抽出する。

Wikimedia: Group_of_cats_circle_around_catfood

Wikimedia:speed-cat

Page 19: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンの種を集める

集めたいテーマの様々な事象について、以下の3つのポイントを書き出していく。

- Context (どのような状況で)- Problem (どのような問題が生じやすく)- Solution (どのように解決すれば良いのか)

ブレストやヒアリング等で収集する。それをカードに書き出す。Contextをちゃんと書くのが特に重要。

Page 20: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンの種を集める(具体的に)

やり方● 数人単位でヒアリング● ヒアリングした結果はその場で付箋紙に書きおこし

ヒアリング項目

1.新人や隣の机に座っている人向けに、今の仕事を進める上で、一番大事だと思う能力やスキルを説明してください。

2.チーム内で共有したいトラブルや障害事例はありますか?

3.チームメンバーのこの能力は素晴らしい、というようなものはありますか?

4.もう一度最初に戻って、今の仕事を進める上で大事だと思う能力やスキルはありますか?

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Page 22: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

KJ法で分類

KJ法 - wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/KJ%E6%B3%95

書き出されたカードをKJ法を使って分類していく。

分類にあたっては表面的な事象に囚われたりしないように注意する。カード間の距離を考えながら試行錯誤しながら分類していく。

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Page 24: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話
Page 25: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンに名前を付ける

グルーピングされた事象について、

- Context- Problem- Solution

を整理し、そのパターンにピッタリ合う名前を付けていく。

Page 26: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

リバイス(見直し作業)

抽出されたパターンを適用しやすくするために

- Context- Problem- Forces- Solution- Actions- Consequence

の情報を追記し、修正を繰り返すことでパターンの精度を高めていく wikimedia:ASURA_Kofukuji

Page 27: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

リバイス(見直し作業) 2

抽出されたパターンが本当に価値のあるパターンかを吟味する。

wikimedia:Yo_Ho_Ho

Page 28: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

DMM.comラボ インフラチーム スキルパターン ver.0.9

[良い資質]

頑強な価値観

旺盛な好奇心

情報インプットのための努力

素直で嘘を付かない

強い責任感

強い改善意識

心と身体の健康

知識を自分自身のものとする

基本的技術を正しく理解している

業務上必要な情報を把握している

隣接分野の知識を持ってる

目標となる人がいる

整理されたドキュメントの作成能力

ロジカルな思考

ファシリテーション技術

外国語を操る

リクルーティングできる力

[リーダーの資質]

下を守る楯となる

部下の成長を考える

属人化を防ぐ

適切な権限移譲を行なう

[仕事に取り組む姿勢]

慎重に作業をする

失敗を怖れない

失敗を共有し対応を行なう

真実を探す

わからないことは聞く

遠慮しない

仕事を自分で見付ける、仕事を奪う

背中を見せる。やって見せて説明する。

知っていることを発信する

まずは手を動かしてみる

チャレンジする

[仕事のノウハウ]

最初に目的をはっきりさせる

目的に合った作業をする

ログを残す

依頼元を巻きこむ

工数を意識する

余裕を持つ

先手を打つ

[コミュニケーション]

柔らかいコミュニケーション

大声を出さない、怒らない

積極的な声かけ

スルー力

Page 29: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンの嬉しいところ

パターンには名前が付けられている。●デザインパターンは暗黙知を形式知に変換したもの。抽象化して名前を付けることで「言語」として使うことができコミュニケーションの道具として用いることが可能になる。

Contextが記述されている。● 適用領域がわかるので、間違った適用、濫用を防ぐことができる。

Page 30: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンの嬉しいところ

人の成長を助ける。● パターンは「良いもの」から抽出されている。そのパターンを身につけることで成長することが可能になる。

●武道における形。

人に優しい。●マニュアルは読んでいてもまったく面白くない。● パターンは頭に入りやすい形になっている。

失敗もアンチパターンとして記述できる。● アンチパターンは必ずリファクタリングできる。

Page 31: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

スキルパターンをどう現場で使うか

1.自分の持っているスキルセットを確認できる。2.チーム内コミュニケーションに活用できる。3.キャリアアップ、人事考課に活用できる?4.採用に使える?

Page 32: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

パターンを用いた成長イメージ

それぞれのパターンがどのぐらいできているかを評価していくことで成長が意識できるようになる。

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Page 33: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

人間行為のデザインパターンの例

慶應義塾大学の伊庭研究室がいろいろ作っている。

プレゼンテーションパターンhttp://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/

コラボレーションパターンhttp://collabpatterns.sfc.keio.ac.jp/

ラーニングパターンhttp://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/

Page 34: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

参考文献

Page 35: インフラエンジニアのスキルパターンを作ってみた話

おしまい