平成26年8月1日(金)鎖骨から下顎骨の間で 可能な限り描出する。...
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東京慈恵会医科大学付属病院放射線部 松田 敏治
平成26年8月1日(金)
頸動脈の解剖
超音波でわかるもの
検査で気を付ける事
治療と超音波画像
症例
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右側
左側
頭側
尾側
末梢側
心臓側
(中枢)
CCA
CCA
CCA
ICA
ICA
ECA
ECA
JV甲状腺
CTと同等の表示
腹部USと同等の表示
脳神経超音波学会や早期動脈硬化研究会などが推奨
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鎖骨から下顎骨の間で可能な限り描出する。
総頸動脈
内頚動脈
外頸動脈
椎骨動脈
鎖骨下動脈、腋窩動脈
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内・外頚動脈が高位で分岐している事もあり・・・描出しづらい時は、短軸で評価orコンベックスを使用します。
短軸で総頸動脈を中枢側から末梢側まで確認
蛇行や内・外頸動脈の走行を確認。
アプロ-チ角度を変えて描出し、死角をなくす。
長軸で各頸動脈を描出しIMC評価を行う。
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真上からあてた場合
横からあてた場合
少なくても2方向から描出する。
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ビ-ムに対して垂直方向の血管壁に関しての評価を正確にするため。
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ほぼ真上から 右横から
左画像は、ほぼ真上からのアプロ-チ→部分の接線方向の描出が不十分になりやすい。
右画像は、患者右横からアプロ-チプラ-ク全体がよく描出できている。
死角をなくしましょう!
側面のプラ-ク描出が不十分
内頚動脈
外側/深部方向に分岐する
外頸動脈
内側/表層方向に分岐する
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JV ICA ECA
ICA ECA
右頸動脈
分岐部を支点にして、左右に振ることで描出仕分ける。
(アプローチ方向によっては画面への表示のされ方は違います。)
PSV:EDV差(小)、PI低い
PSV:EDV差(大)、PI高い
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BIF.分岐後より分枝する動脈あり
ICA
ECA
右頸動脈
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内頚動脈
外頚動脈
上画面は内頚動脈
下画面は外頸動脈
分岐後に分枝が出ているのが分かる。
総頸動脈長軸を描出する。
患者の背側方向へとプロ-ブをスライドさせる。
頚椎椎体が描出される。
続いて横突起が描出される。
各横突起の間を貫いている
椎骨動脈を描出させる。
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右側
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左総頸動脈を描出→左外側方向にスライド
横突起の間にみえる管腔が椎骨動脈
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短軸で描出できるという概念を忘れがちに・・・
狭窄や内腔の評価、面積狭窄率も計測できる。
鎖骨下動脈
最初に現れる横突起は第?椎体
ⅥⅤⅣⅢ
病変の位置を明記するためにも第何椎体間に存在するのか?
重要と思います。
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形態診断
プラ-クの性状
狭窄率
機能診断
流速の評価
血流方向の評価
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形態診断
プラ-クの性状
狭窄率
機能診断
流速の評価
血流方向の評価
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大きさ・数、エコ-輝度、均一性表面形態、可動性の有無
形態診断
プラ-クの性状
狭窄率
機能診断
流速の評価
血流方向の評価
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ECST、NASET、面積比術式の適応の判定
形態診断
プラ-クの性状
狭窄率
機能診断
流速の評価
血流方向の評価
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血流速度の上昇下降、波形変化PI値・RI値の変化
形態診断
プラ-クの性状
狭窄率
機能診断
流速の評価
血流方向の評価
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血流方向の異常、乱流ジェット流の存在
Bモード
カラ-ドプラ
波形解析
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血管の形態を2次元/リアルタイムで表示
血管走行の把握病変部位の形状/性状の評価
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短軸像真円:血管に垂直楕円:血管に斜入(プラ-クの厚みも変わってくる)
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短軸像真円:血管に垂直楕円:血管に斜入(面積狭窄率も変わってくる)
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長軸像血管壁(IMT)が一直線に明瞭:血管に水平血管壁(IMT)が一部分不明瞭:血管に傾斜
プラ-ク、IMTの厚さが不明確になる
X pixel
Y pixel
深度 6cm1pixel=0.2mm
深度 3cm1pixel=0.075mm
1pixel=0.1mm以下にしたい!
↓
深度3cmより浅く
拡大しましょう!
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Bモード
カラ-ドプラ
波形解析
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血流情報をカラ-で表示
血管走行/血流方向の把握異常血流の検出
PRF:3.3KHZ カラ-ゲイン:16.5 PRF:3.3KHZ カラ-ゲイン:30.0
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血管内腔よりもはみ出している
PRF:3.3KHZ カラ-ゲイン:16.5 PRF:0.7KHZ カラ-ゲイン:16.5
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折り返し現象が起きている
Bモード
カラ-ドプラ
波形解析
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単位時間当たりの血管内速度分布
流速値の表示波形より末梢/中枢の病変示唆
血管中心部の血流速度は速い。
血管壁に近い程、血流速度は遅くなる。
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血流方向
速い
遅い
遅い
FFT波形は、
単位時間当たりの血管内速度分布を表している。
サンプリングボリュ-ムは血管径に幅を合わせる。
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幅を大きくしすぎると、血管壁からのモーションアーチファクトや併走する静脈信号を捉えてしまう。
幅を小さくして血管中央にすると、早い速度成分のみが捉えられる。
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ウォ-ルフィルタ-を高くしすぎ
ると、波形内の低流速部分が消失する。
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ドプラアングルを可変していくと・・・
流速値が変化していきます。
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40°
45°
50°
55°
60°
65°
70°
75°
80°
0.817m/s
0.852m/s
0.853m/s
0.908m/s
0.979m/s
1.131m/s
1.272m/s
1.379m/s
2.033m/s
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高エコ-
等エコ-
低エコ-
均一 不均一
潰瘍形成
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(smooth)
(rough)
(irregular)
(ulcer)
・平滑表面の連続性が保たれ凹凸を伴わない病変
・粗雑表面が不整であるが凹凸が軽度で、ほぼ均一な病変
・不規則表面の凹凸が大きく不規則な病変
・潰瘍プラ-ク表面の明らかな陥凹を形成する病変
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内科的治療(狭窄率50%以下)
禁煙、運動、食事療法。
高脂血症、高血圧、糖尿病に対する投薬と
抗血小板薬を投与して進行を予防する。
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• 外科的治療
狭窄率70%以上で、脳梗塞の症状を認める
場合に適応。
無症候性でも、60%以上狭窄している場合
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治療前 治療後
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治療前 治療後
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流速値の上昇 2.6m/sec 流速波形の変化(鈍化)
最高流速値:2.6m/sec
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A
C
B
過大評価されやすい
末梢血管径に対する評価
収縮期最高流速2m/sec以上で、NASCET 70%以上
ECST :81.6%NASCET:68.8%
面積比:90.2%
ECST𝐶− 𝐴𝐶
× 100%
NASCET𝐵 − 𝐴𝐵
× 100%
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治療前 治療後
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治療前 治療後
プラ-クの部分はステント外側に存在している為、石灰化病変の影響は残る。
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ステント内狭窄が起こる事もある。経過観察としてUSが用いられる。
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ジェット流領域に対応して流速値は上昇している(3.1m/sec)
内頚動脈起始部に、一部石灰化を伴うプラークによる狭窄が見られる。
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石灰化病変の音響陰影で内腔評価できない。流速値の上昇から狭窄を示唆
最高流速値:2.8m/sec
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カラードプラのジェット流表示から狭窄を示唆
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カラ-ドプラで血流信号を認めない。抹消側の血管径が細くなっている。
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内頚動脈起始部に、深い陥凹部を伴うプラークを認める。
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内頚動脈起始部に、約10mm大の動脈瘤を認める。
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血流方向から動脈瘤内の乱流が示唆される。
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位置合わせ ステント コイル
コイルがはみ出てこないようにステントを挿入。
ステントの網目の間から動脈瘤内へとコイルを詰めていく。
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動脈瘤内部への血流は見られない。コイルが高エコー像で描出されている。
内頚動脈瘤内のコイル
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拍動に合わせて、振り子のように揺れるプラークが見られる。
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拍動に合わせて・・・・ !
Mobile plaque線維性皮膜が非常に薄く、一部に血流の流入を伴う事もある。
Floating plaque棍棒状や有茎性のプラ-クが振り子様の可動性(振動)を示すもの。
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いづれにしても、剥離を引き起こさないように、プロ-ブの圧迫操作に注意!可動性の状態をMモ-ドや2分割表示などでわかりやすく表現する。
スクリ-ニングによる動脈硬化の早期発見に重要な位置を占める
プラ-ク性状評価により、脳梗塞などのイベント発症リスクの評価は重要
狭窄率や流速値は治療適応と密接な関わり
CEA後やステント内腔の評価は、術後評価として簡便で継時的変化の観察に適している
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ご清聴ありがとうございました。