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須賀恒一郎＝文＆写真text ＆ photo by Koichiro‘KO’Suga

“SUGAFKIN”こと須賀‘KO’恒一郎

A stranger under the strange skyハイウェイを旅色に絞り染めて

Tiedye On The HIGHWAY

　

憧れの新世界への栄光の旅立ちで

も、理不尽な恋や上司やドラッグで

ボロボロの自分を引き摺ったエクソ

ダスでもいい。日常なんて言葉が懐

かしくなるぐらい走り続けよう……、

旅だ。気ままに、風を嗅ぎ分けて、

地図さえ捨てて

ひたすらＢＩＫ

Ｅ乗りのにおいを追いかけていこう。

退屈とは縁のない世界が、思い込み

が消えてひとまわりでっかい自分が、

そして本当は何が欲しいのかが見え

てくる。新しい歌、不思議な空？　

それにいつの間にか死語になっちま

ったロマン……サドルの上ならすべ

てに手が届く。ＢＩＫＥはいつでも

旅のド真ん中を走り続ける。金魚の

糞みたいな海外バイクツアーなんか

行くな。金なんかポケットに入るだ

けでいい。大ミーティング？　

そん

な〝よそ行き顔〞の群れる仰々しい

造りモノより１００人単位のコアな

やつがいい、たいがいエントリー無

料。だがやっぱりハングアウト＝溜

まり場だ、ストリートだよ。呑み屋

にメシ屋、バイク屋街にパーキング

・エリア……。オイルにビール、得

体の知れないスナックから滴るソー

スを吸い込んだ、ヤバいぐらいプン

プンＢＩＫＥ乗りのにおいがすると

ころ。でもちょっと待て……、最高

の目的地は？　

やはりＨＩＧＨＷＡ

Ｙ。別に高速って意味じゃない、い

わゆる路上、道＝ＲＯＡＤだ。走り

まくってる剥き出しのＢＩＫＥ乗り

のいる所。ＢＩＫＥ乗りが一番ＢＩ

ＫＥ乗りらしい場所。クソ速い奴も

誰より遠くに行きたい奴も、イヤな

野郎もいい女も……、〝らしさ〞が

にじみ出してくる、伴走すればどん

な奴かすぐわかる。より取り見取り、

色とりどりの、キャラのにおいがし

み込んだ美しい絞り染めのＨＩＧＨ

ＷＡＹだ。で、においに惹かれて次

から次……探す訳でもなくそんな路

上を転がってるうちに、旅人なんて

呼ばれてる。C

OME WITH THE D

UST,GONE WITH THE WIND

、洗

ってるヒマもないデニムみたいにど

んどん旅臭くなったら回復不能のジ

ャンキーだ。ＹＥＡＨ!!!

1959年、山羊座の星の下、反物屋三代目として東京に生まれる。４歳、三輪車で家出。以来自覚のないまま旅中毒。'79年、LED ZEPPELIN観たさに渡英、その後世界を転々、回復不能の旅ジャンキーと化す。'90年代よりMr.BIKEなどに手記を寄稿。本業は革ジャン絵師、野望はバイク乗りがフェリーを乗っ取るストーリーのロードムービー制作。現在ドイツで離婚手続き申請中。http://shibuya.cool.ne.jp/windscape/top.html