桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 029 037...
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震災前、94年 H月 16-17日 のN02の 24時間値 【単位 ppm】
震災後、95年 6月 1-2日 のN02の 24時間値 【上下の図とも西須磨の各自治会と「すま・ はまの会」が行った調査より引用、抜粋】
この事故の起きた千守線の拡幅工事は、今回の街路事業の認可に
含まれています。道路設計もまだ、用地買収も終わっていないので、
同時着工できません.
この工事の影響で、ウィークデーは早朝から深夜まで、離宮道は
渋滞の連続で、ほとんど動かない状態が日常化しています。市民の
足、バスも巻き込まれて、急ぎの用事があったら、歩くか、山陽と地下鉄を利用しろ、といわれます。「この渋滞も須磨多聞線ができないからだ」という人がいます。市
にとっては願ってもないことでしよう。
通常の河川では、河川改修は常に行われています。暗渠の場合も
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千守線の暗渠修理工事の影響で慢性的に渋滞する離宮道
持っているのでしょう。
この町のメインス トリー トが、天理教兵神大教会の正門まえから
南西に須磨寺商店街に抜ける道であることが分かりました。この道
は北須磨小学校への通学路であり、神戸女子大への通学路になって
いることを考えると、ますます使用頻度が高<なります。
この道は、現在幅 4メ ー トル以下です。将来的には、セットパッ
ク方式で、4メ ー トル以上にすると共に、車の通行制限をする必要
も出てくるだろうという考えも出されました。
須磨多聞線ができたらという設間には、住環境の悪化、危険性の
指摘、ルー トの分断、コミュニティの破壊が中心話題になり、計画
の再見直し√撤回と代案検討を求める声がひっきりなしに続きまし
たが、時間の関係で中途で打ち切らぎるをえなかつた事情も、申し
添えます。
11月 26日 、第 7回住民集会開催。第 6回の概略報告と、震災時
の体験と問題と感じたこと、今後のまちづくりのための提案を、い
つものように、グループに分かれて自由討議をしました。自治体の
援助のなさ、冷たさに、ひとしきり非難が集中しましたが、避難路
の確保、避難場所の確認が今後の最大の課題であり、そのために「離
宮公園の利用を働きかけようJと いうグループもありました。
災害時の、みちの狭さによる通行不能箇所の指摘も出ましたが、
その対策として「細街路の拡幅」はあまり出てきませんでした。
いろいろな意見が出ましたが、結局落ち着 <先は、須磨多聞線で
した。この街路計画が、いかにわれわれの生活の重荷になっている
か認識した結果になりました。この住民感情を神戸市に聞いてほし
いという、切実な願いが十分現われていました。
これらの集会の意見を反映するため、その後のリーダー会の議題
は、神戸市に対する意見書作成に重点が置かれるようになつてきま
した。生活者の声をどのように伝えるか、こんどこそ無視されない
ような訴えをしたい、その方法についても考えることにしました。
年末、年始を控え リーダーたちも忙 し<な ってきました。 リー
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ため凸凹なので生活できないという人、この 2人が立ち退きました。
現在は、入院 1名、老人ホーム入所 1名で、ほとんどの皆さんが
元気のようです.ただ、神戸市の入居期限 2年が全員の心に大き<
のしかかっています。後 1年のあせり、いらだち、表面的には健康
に見えていても、すべての人が心の病を持っているのが実情でしょ
う。失われた家、財産、肉親、話し相手、相談相手、どれ一つ取り
上げても、大きな痛手です.それらが、一瞬に奪われました。そし
てやっと当たった仮設住宅。それもあと 1年。じわじわ追る期日。ア
ルコール依存症が増えているという報道に心が痛みます。国道 2号
線の南側、須磨海浜公園の西に、震災前から11階建ての国民宿合が
建設中です。これは何かと問題を引き起こしている建物です。一時
は住民の反対で、5階建てという噂 (う わさ)もあったのですが。
離宮道は坂の中途からでも、海が見えます。その真南に11階建て
が建ち視界が大きく妨げられます。景観地区指定、観光都市を目指
す神戸市の矛盾はここにも表われているようです.その国民宿舎建
設は現在、急ビッチで進められています.仮設住宅の住民の中に、あ
れが市営住宅であったらいいのにという意見を持っている人がいま
す.そばにある古い国民宿舎は今すぐにでも、住宅として活用でき
るのではないかという意見を出した人もいます。
桜本町仮設住宅
数年前、西神地区の運動公園でユニバシアード競技会を開いたと
き、諸外国の選手の宿舎として使用した後、分譲マンションとして
販売した商売上手の実績をもつ神戸市だから、この国民宿合も、そ
のようなウルトラCを考えてくれているのかもしれない、という期待を込めてその意見を紹介しておきます.
仮設住宅では、新聞やテレビで大きく取り上げられる悲劇が頻発しています。ここでは、そのような事故が起こらないようにと祈っています.
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会場の片隅に、「現在の住所をお知らせ下さいコーナー」と、「被
災体験をお聞かせ下さいコーナー」を設けました。京都の近くから
駆けつけて<れた人もいます。しかし、久し振りに晴れたように見
えた人々の心には、やはり陰 (かげ)があつたことに気がつきまし
た。「体験を聞かせて下さいJとお願いしても、「思い出したくない」
という人がたくさんいました.書いたり、話してくださる内容は、ほ
とんど震災後に人にお世話になつたことばかりでした。そこには感
謝しかありません。
途中で体験をお聞かせ下さいコーナーは開店休業になりました。
企画の一部は不成功でしたが、晴れ晴れした 1日 でした。教会の皆
さん、自治会の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
今後、この会を年中行事の 1つ にしていきたいと思います。また来
年、元気で同窓会に来て下さい。
この子らに暮らしやすい環境を残してあげたい
2月 25日 、第 8回の住民集会を開きました。
事前にこの文書の車稿を回覧のかたちで皆さんに読んでいただき
ました。この集会では、神戸市に要求する意見書の中でも、最も重
要な文章「私たちの要求Jをまとめ上げるのが日標です。冒頭に、こ
の 1年間に桜木町自治会が取り組んできた問題のいきさつを説明、
いよいよ最終の詰めに入りました。
例によつて、6グループに分かれ、それぞれの意見を用紙に記入、
分類、そしてまとめ.侃々誇々 (かんかんがくがく)の井戸端会議
をやりながら、作業は順調にはかどりました。もう数回にわたって
経験がありますので、スケジュール通りに進みました。
詳細は第 2部の記録にゆずりますが、生活、環境を守り、隣人に
早く戻ってきてほしいとの願いが色こく出た討議でありました。そ
の後のリーダー会でこれをまとめあげ、神戸市長あてにこの文書を
提出するまでのスケジユールを組みました。コラムの原稿締切日、
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笑顔を見せる子供たち。
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