「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( world ia day 2013)

58
パターン・ランゲージによる 自生的秩序の支援 井庭 崇(Takashi Iba) 慶應義塾大学 総合政策学部 准教授 [email protected] takashiiba Spontaneous Order with Pattern Languages World IA Day 2013 Tokyo

Upload: takashi-iba

Post on 27-Jan-2015

116 views

Category:

Design


2 download

DESCRIPTION

「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」(井庭 崇) at World IA Day 2013 Tokyo(東京大学本郷キャンパス 福武ラーニングシアター)

TRANSCRIPT

Page 1: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 総合政策学部 准教授

[email protected] takashiiba

Spontaneous Orderwith Pattern Languages

World IA Day 2013 Tokyo

Page 2: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会)

Page 3: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会)

2013年2月5日

Page 4: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 総合政策学部 准教授

[email protected] takashiiba

Spontaneous Orderwith Pattern Languages

World IA Day 2013 Tokyo

Page 5: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

自生的秩序(Spontaneous Order)

F・A・ハイエク『法と立法と自由 I ─ ルールと秩序』(春秋社、2007)

• 外部からトップダウンに形成される秩序ではなく、自分自身で成長し、形成される秩序

• 単なるボトムアップの集合ではない

• 秩序をゆるやかに束ねる抽象的な枠組みが重要

Page 6: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

自生的秩序(Spontaneous Order)

『The Nature of Order』(C.Alexander)

『A Pattern Language』(C.Alexander)

• 外部からトップダウンに形成される秩序ではなく、自分自身で成長し、形成される秩序

• 単なるボトムアップの集合ではない

• 秩序をゆるやかに束ねる抽象的な枠組みが重要

http://stephania32.wordpress.com/ クリストファー・アレグザンダー

Page 7: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 8: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

1. パターン・ランゲージの考え方

2. 人間行為のパターン・ランゲージ

3. パターン・ランゲージの使い方

4. パターン・ランゲージのつくり方

5. これから取り組みたいこと

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 9: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

1. パターン・ランゲージの考え方

Page 10: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

Light

Page 11: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

Quality Without A Name

alive whole

free

exact

egoless

comfortableeternal

Page 12: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

→ 「パターン」(pattern)「いきいきとした全体」を実現するための “要素” はなにか

Page 13: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

A Pattern Language: Towns, Buildings, ConstructionChristopher Alexander, Sara Ishikawa, Murray SilversteinOxford University Press, 1977『パタン・ランゲージ:環境設計の手引き』クリストファー・アレグザンダーほか, 鹿島出版会, 1984

Page 14: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージは、いきいきとした全体を実現するための共通言語。

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

C. Alexander, Notes on the Synthesis of Form, Harvard University Press, 1964『形の合成に関するノート』(クリストファー・アレグザンダー, 稲葉武司 訳, 鹿島出版会, 1978)

パターン・ランゲージとは

・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

パターンは、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)。

Page 15: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

「いきいきとした全体」を 実現するための “要素”

→ 「パターン」(pattern)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

パターンは、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)。

「いきいきとした全体」が実現されているということは、それがパターン(デザインの知)を実現・体現しているということである。

Page 16: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

自生的秩序(Spontaneous Order)

F・A・ハイエク『法と立法と自由 I ─ ルールと秩序』(春秋社、2007)

• 外部からトップダウンに形成される秩序ではなく、自分自身で成長し、形成される秩序

• 単なるボトムアップの集合ではない

• 秩序をゆるやかに束ねる抽象的な枠組みが重要

Page 17: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

住人参加のまちづくり・家づくり

建築のパターン・ランゲージ

「名づけ得ぬ質」を持つ まち・家

建築のパターン・ランゲージによる支援

Page 18: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

2. 人間行為のパターン・ランゲージ

Page 19: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

Quality Without A Name

→ 「パターン」(pattern)「いきいきとした全体」を実現するための “要素” はなにか

Page 20: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

井庭研では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

4

56789

10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

プレゼンテーションパターン

ラーニングパターン

コラボレーションパターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

4

56789

10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

チェンジメイキングパターン

ジェネレイティブ・ビューティー パターン

Page 21: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

学び手の個性や状況学びの

パターン・ランゲージ「名づけ得ぬ質」を持つ 学び

学びのパターン・ランゲージによる支援

Page 22: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

内容や語り手の個性プレゼンテーションのパターン・ランゲージ

「名づけ得ぬ質」を持つプレゼンテーション

プレゼンテーションのパターン・ランゲージによる支援

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 23: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

参加者の個性やテーマ

コラボレーションのパターン・ランゲージ

「名づけ得ぬ質」を持つコラボレーション

コラボレーションのパターン・ランゲージによる支援

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

4

56789

10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 24: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

自分らしい生き方や好み

「いきいきと美しく生きる」ためのパターン・ランゲージ

「名づけ得ぬ質」を持つ 生き方

「いきいきと美しく生きる」ための パターン・ランゲージによる支援

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 25: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)
Page 26: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

36

いろんな自分らしさ自然体でのびのびと。

Solution

Context

Problem

自分のある一面だけが強調されて、

定着してしまっている。

それに当てはまらない印象を与えるようなことができなくなり、気持ちに無理が生じてしまう。

周りのイメージにとらわれず、自分の持っているいろんな面を

出していく。

例えば、しっかり者のイメージをもたれていたら、悩みをうちあけてみたり、何かを頼ってみたりする。そうすることで、周りのイメージに縛られずに、自然体でいられるようになる。そして、自分で自分に枠をはめるのではなく、いろんな感情を含む人間味が深まっていく。

▶ 11. イメチェン 13. 素顔メイク

Page 27: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

井庭研では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

4

56789

10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

プレゼンテーションパターン

ラーニングパターン

コラボレーションパターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

0

1

2

3

4

56789

10111213

14

151617181920212223

24

252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

チェンジメイキングパターン

ジェネレイティブ・ビューティー パターン

Page 28: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージ 3.0

Page 29: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

3. パターン・ランゲージの使い方

Page 30: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

・コミュニケーション・メディア

パターン・ランゲージ

コミュニケーションの連鎖

・クリエイティブ・メディア(発見メディア)

発見の連鎖

Page 31: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)
Page 32: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

Workshop in the COINs2011 Conference

Page 33: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

Dialogue Workshop(Video)

Page 34: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

クリエイティブ・メディアとしてのパターン・ランゲージ

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

関連づけ

アイデア 見い出す

(1)問題発見

(パターンの「状況」に対する「問題」)

(今の自分の状況に似ている)

(そういう「問題」が生じるのか!)

Page 35: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

クリエイティブ・メディアとしてのパターン・ランゲージ

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

関連づけ

アイデア 見い出す(パターンの「問題」 に対する「解決」)

(今自分が直面している問題 に似ている)

(そういう「解決」があるのか!)

(2)問題解決

Page 36: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

クリエイティブ・メディアとしてのパターン・ランゲージ

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

関連づけ

アイデア 見い出す

(3)認識のメガネ

(他の人の実践や 自分の経験)

(このパターンで言っていることだ!)

(そういうことをしている・ していたんだ!)

Page 37: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

クリエイティブ・メディアとしてのパターン・ランゲージ

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

関連づけ

アイデア 見い出す

(4)デザイン

(パターン)

(いま取り組んでいる デザインに活かせる!)

(そういうことをしている・ していたんだ!)

Page 38: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージ

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

デザイン(design) =

関連づけ

アイデア 見い出す

Related Pattern

Page 39: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

内容や語り手の個性プレゼンテーションのパターン・ランゲージ

「名づけ得ぬ質」を持つプレゼンテーション

プレゼンテーションのパターン・ランゲージによる支援

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 40: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

・コミュニケーション・メディア

パターン・ランゲージ

コミュニケーションの連鎖

・クリエイティブ・メディア(発見メディア)

発見の連鎖

Page 41: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

4. パターン・ランゲージのつくり方

Page 42: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

The Making ofCollaboration Patterns

(Video)

Page 43: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

テーマについての具体的な経験と秘訣

ブレイン・ストーミング型のプロセス

そのテーマについての「名づけ得ぬ質」の共有

パターン・ランゲージのつくり方1. Element Mining

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 44: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

具体的な経験・秘訣同士の関係性

KJ法のプロセス「名づけ得ぬ質」を構成するパターンの把握

パターン・ランゲージのつくり方2. Visual Clustering

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 45: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージのつくり方Structure Design

●「3つ」でまとめる・全体を3分割・パターンを3つで束ねる

●中心をつくる(No.0)

●パターンの順序・前から読むことができる・重要なものから

・そのランゲージの説明を内部にもつ 12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

Page 46: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

No.4学びの竜巻

No.37セルフプロデュース

No.34魅せる力

No.7まずはつかる

No.31教えることによる学び

No.10身体で覚える

No.13アウトプットから始まる学び

No.16動きのなかで考える

No.19フロンティアンテナ

No.22右脳と左脳のスイッチ

No.25自分で考える

No.28学びの共同体をつくる

No.6研究への情熱

No.5知のワクワク! No.39

突き抜ける

No.38断固たる決意

No.35「書き上げた」は道半ば

No.36ゴール前のアクセル

No.9教わり上手になる

No.8「まねぶ」ことから

No.32外国語の普段使い

No.33小さく生んで大きく育てる

No.12言語のシャワー

No.11成長の発見

No.15学びのなかの遊び

No.14プロトタイピング

No.17フィールドに飛び込む

No.18偶有的な出会い

No.21隠れた関係性から学ぶ

No.20広がりと掘り下げの「T字」

No.23鳥の眼と虫の眼

No.24量は質を生む

No.26目的へのアプローチ

No.27捨てる勇気

No.29「はなす」ことでわかる

No.30ライバルをつくる

No.3SFC をつくる

No.0学びのデザイン

No.1SFC マインドをつかむ

No.2研究プロジェクト中心

ラーニング・パターン

Page 47: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

プレゼンテーション・パターン

1. メインメッセージ

2. 心に響くプレゼント

3. 成功のイメージ

4. ストーリーライン

5. ことば探し

6. 図のチカラ

7. メリハリ

8. 驚きの展開

9. はてなの扉

10. ぶんび両道

11. 適切な情報量

12. 魅力のちょい足し

13. イメージの架け橋

14. リアリティの演出15. 参加の場づくり

16. 細部へのこだわり

17. 表現のいいとこどり

18. 不快感の撲滅

19. スキマをつくる

20. きっかけスイッチ

21. テイクホームギフト

22. 場の仕上げ

23. 成功のリマインド

24. 自信感の構築

25. キャスト魂26. 最善努力

27. ひとりひとりに

28. “世界”への導き

29. 即興のデザイン

30. 終わりが始まり

31. 独自性の追求

32. 魅せ方の美学

33. 生き方の創造

0. 創造的プレゼンテーション

Page 48: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

コラボレーション・パターン

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

Page 49: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

コラボレーション・パターン

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

Page 50: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

01 メイクの魔法

02 チャームポイント

03 モデル気分

04 コーディネートの出発点

05 仕上げのアクセント

06 季節との一体感

07 流行のアレンジ

08 お気に入りポイント

09 おすみつきのおしゃれ

10 身近なヒント

11 イメチェン

12 シンデレラモード

13 素顔メイク

14 小さな達成感

15 自分のための時間

16 プラス思考

17 振り切る勇気

18相性チェック

19 買物上手

20 お手入れ上手

21 バランスごはん

22 からだリズム

23 未来へのかたちづくり

Generative

Beauty

Patterns

24 運命的な出会い

25 好きなものに囲まれる

26 ブランドがもつ世界観

27 おしゃれの隠し味

28 おしゃれ発散日

29 なんでもできる日

30 恋を楽しむ

31 気分回復

32 テンションアップ

33 やる気のスイッチ

34 聞き役からはじめる

35 相手の世界に飛び込む

36 いろんな自分らしさ

37 ぼーっと時間

38 原点にもどる

39 過去のパワー

40 ロールモデル

41 自分らしい輝き方

42 マイ・ストーリー

43 丁寧な生き方

44 知性を磨く

45 穏やかな深み

46 素直な共感

47 気づきのこころ

48 陽だまりづくり

ジェネレイティブ・ビューティー・パターン

Page 51: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン同士の関係性

「3つ」でまとめるパターン・ランゲージ

の体系

パターン・ランゲージのつくり方Structure Design

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

●「3つ」でまとめる

● 中心をつくる(No.0)

● パターンの順序

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

Page 52: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援井庭 崇(Takashi Iba) @ World IA Day 2013 Tokyo

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

5. これから取り組みたいこと

Page 53: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

◎ パターン・ランゲージをつくる人をつくる, 新しい仕組みづくり

◎ さらに新しい分野のパターン・ランゲージの制作

◎ パターン・ランゲージの活用を支援

これから取り組みたいこと

防災 / 「なつかしい未来」 / グローバルな生き方 / ……

政策 / 教育 / 経営 / ……

情報システム / 映像 / ……

Page 54: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

井庭研説明会1月15日(火)6限 @ λ23教室1月21日(月)6限 @ λ23教室※履修希望者は、どちらかの説明会に必ず参加してください。

Creative Media Lab:創造社会を支える方法・道具をつくる[防災、日本的方法、グローバルな生き方、政策、経営、教育、美の支援、診断システム、映像]A型(木曜4・5限)

■ 創造的な生き方 ̶ Ways of Creative Living(1) Survival Language Project (大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの作成)(2) “old good future” Project (”古き良き未来”をつくるためのパターン・ランゲージの作成)(3) Global Life Project (グローバルな時代の生き方のパターン・ランゲージの作成)

■ 創造的な社会のあり方 ̶ Foundation for Creative Society(4) Policy Language Project (政策デザインのためのパターン・ランゲージの作成 & 新しい政策形成の仕組みづくり)(5) Creative Management Project (企業・組織の創造性を高めるための仕組みづくり)(6) Creative Education Project (つくることによる学びを支援するパターン・ランゲージの作成 & 新しい教育の仕組みづくり)

■ 漸進的成長の仕組み ̶ Tools for Piecemeal Growth(7) Generative Beauty Project (いきいきとした美の発見を支援するシステムとワークショップの開発)(8) Diagnosis Systems Project (漸進的成長を支援するパターン診断システムの構築)(9) Pattern Filming Project (パターン・ランゲージに関する映像制作) 問い合わせ: [email protected] (井庭 崇)

井庭崇研究会 2013

Creative Media Lab: 創造社会を支える方法・道具をつくる

新しい領域で、クリエイティブ・メディアをつくる

Page 55: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

(政策デザインのためのパターン・ランゲージの作成 & 新しい政策形成の仕組みづくり)

(つくることによる学びを支援するパターン・ランゲージの作成 & 新しい教育の仕組みづくり)

■ 創造的な生き方 ̶ Ways of Creative Living

 (1) Survival Language Project(大地震で生きのびるためのパターン・ランゲージの作成)

 (2) “old good future” Project(”古き良き未来”をつくるためのパターン・ランゲージの作成)

 (3) Global Life Project(グローバルな時代の生き方のパターン・ランゲージの作成)

■ 創造的な社会のあり方 ̶ Foundation for Creative Society

 (4) Policy Language Project(政策デザインのためのパターン・ランゲージと仕組みづくり)

 (5) Creative Management Project(企業・組織の創造性を高めるための仕組みづくり)

 (6) Creative Education Project(つくることによる学びの支援と仕組みづくり)

■ 漸進的成長の仕組み ̶ Tools for Piecemeal Growth

 (7) Generative Beauty Project( いきいきとした美の発見を支援するシステムの開発)

 (8) Diagnosis Systems Project( 漸進的成長を支援するパターン診断システムの構築)

 (9) Pattern Filming Project( パターン・ランゲージに関する映像制作)

Creative Media Lab: 創造社会を支える方法・道具をつくる

Page 56: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序

(自由・多様) (制約) (成長)

× →

Page 57: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

自生的秩序(Spontaneous Order)

F・A・ハイエク『法と立法と自由 I ─ ルールと秩序』(春秋社、2007)

• 外部からトップダウンに形成される秩序ではなく、自分自身で成長し、形成される秩序

• 単なるボトムアップの集合ではない

• 秩序をゆるやかに束ねる抽象的な枠組みが重要

Page 58: 「パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援」( World IA Day 2013)

パターン・ランゲージによる自生的秩序の支援

井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 総合政策学部 准教授

[email protected] takashiiba

Spontaneous Orderwith Pattern Languages

World IA Day 2013 Tokyo