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2013.04.03 作業要領書 冷却水 交換手順 この要領書は高周波誘導加熱装置のトラブルの約90%を占める冷却水のメンテナンス方法について順序を説明します。 弊社では一年以内を目安に冷却水交換を指示しておりますが、過去 確実に残留水を抜き取らず、冷却水を交換しすぐに冷却水が劣化してしまいその後トラブルに至った経緯がございます。 この要領書では上記事項を繰り返さない様、冷却水交換手順を写真を用いて説明いたします。 1:チラードレンバルブを開き、循環ホース冷却配管を外し 冷却水を抜きます。 3:エアーブローにて高周波本体内部、高周波本体⇔チラー接続配管、 チラー内部配管 全ての残留水を念入りにエアーブローを行い抜き取る。 6:接続ホースを元の状態に接続し、循環する配管バルブが 開いているか?確認し、精製水をタンク上限まで入れる。 (注 4:圧送ポンプがあるパネルを外し、ポンプ下ドレン(-ドライバ にて)を外しポンプ内の残留水を抜き取ります。 ここも念入りにエアーブローを行い、トレイに溜まった残留水 はウエスにて拭き取ります。 5:再度タンク内の水分をウエス等にて拭き取る (糸くずが残らない様注意!) ポンプドレンボルトを 外す 3-3 3-4 7:チラー運転ON。水漏れ無いか?確認。冷却水が各内部配管を 循環するとタンク水量が減ります。再度精製水をタンク上限まで 入れます。 (注)下記写真の様に配管内に青サビ、詰まり、残留水変色等を 起こしている場合は薬品洗浄が必要です。 薬品洗浄作業手順要領については別紙にて説明します。 2:チラータンク内のこびり付いている汚れ・ゴミ 等をウエス等 にて取り除き、2~3回ポンプ循環にてすすぎを行い 水にて洗い流します。 冷却水交換後、水が循環しない場合! 各ポンプ内にエアー(空気)が貯まっており、エア抜きをする必要がござい ます。方法として、ポンプをONしながら写真4 ポンプ ドレンボルトを慎重に 緩めます。ポンプ音が変わったり漏れ出る水の勢いが変わったらエア抜 き完了です。すぐにボルトを締めて下さい。 台下循環式冷却装置の場合は、上記及びチラユニット上部「呼び水口」を 緩め、水が吹き出たら完了 です。(下記図参照) 尚、エア抜きの際は吹き出し防止にウエス等にてカバー願います。 下記図(台下循環式冷却装置エア抜き箇所

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作 成 2013.04.03

作業要領書 冷却水 交換手順この要領書は高周波誘導加熱装置のトラブルの約90%を占める冷却水のメンテナンス方法について順序を説明します。

弊社では一年以内を目安に冷却水交換を指示しておりますが、過去 確実に残留水を抜き取らず、冷却水を交換しすぐに冷却水が劣化してしまいその後トラブルに至った経緯がございます。

この要領書では上記事項を繰り返さない様、冷却水交換手順を写真を用いて説明いたします。

1:チラードレンバルブを開き、循環ホース冷却配管を外し  冷却水を抜きます。

3:エアーブローにて高周波本体内部、高周波本体⇔チラー接続配管、  チラー内部配管 全ての残留水を念入りにエアーブローを行い抜き取る。

6:接続ホースを元の状態に接続し、循環する配管バルブが  開いているか?確認し、精製水をタンク上限まで入れる。

(注)

4:圧送ポンプがあるパネルを外し、ポンプ下ドレン(-ドライバ  にて)を外しポンプ内の残留水を抜き取ります。  ここも念入りにエアーブローを行い、トレイに溜まった残留水  はウエスにて拭き取ります。

5:再度タンク内の水分をウエス等にて拭き取る  (糸くずが残らない様注意!)

ポンプドレンボルトを外す

3-3

3-4

7:チラー運転ON。水漏れ無いか?確認。冷却水が各内部配管を  循環するとタンク水量が減ります。再度精製水をタンク上限まで  入れます。

(注)下記写真の様に配管内に青サビ、詰まり、残留水変色等を   起こしている場合は薬品洗浄が必要です。   薬品洗浄作業手順要領については別紙にて説明します。

2:チラータンク内のこびり付いている汚れ・ゴミ 等をウエス等  にて取り除き、2~3回ポンプ循環にてすすぎを行い  水にて洗い流します。

※冷却水交換後、水が循環しない場合!

各ポンプ内にエアー(空気)が貯まっており、エア抜きをする必要がございます。方法として、ポンプをONしながら写真4ポンプドレンボルトを慎重に緩めます。ポンプ音が変わったり漏れ出る水の勢いが変わったらエア抜き完了です。すぐにボルトを締めて下さい。

台下循環式冷却装置の場合は、上記及びチラユニット上部「呼び水口」を緩め、水が吹き出たら完了です。(下記図参照)

尚、エア抜きの際は吹き出し防止にウエス等にてカバー願います。

↑下記図(台下循環式冷却装置エア抜き箇所)